3 アンドロイド作成
家庭教師との勉強が始まる。マナーと歴史だ。どちらも外国の事が混じって複雑だ。アンドロイドの作成も始まる。寝る時に作る。
3 アンドロイド作成
翌日はマナーと歴史の家庭教師がつく、10時から昼食まで、1時から3時半。マナーは、相手によりどんな礼儀作法を取るか、会議パーティー、訪問、来賓など場合に応じた対応、言葉使いなどと友好国、主要国とのやりとりがある。習う外国語は4カ国語でマリエールは得意だ。会話や簡単な文書の読み書きは出来る。歴史は国内が中心だが、周辺諸国や関係国の歴史も含まれるので複雑だ。マリエールは歴史も興味がある。原書は物語や歴史が多いので馴染み深い。王族は幼い時から家庭教師がつくので親しみやすい。
昼食もマナーの時間なのでずっと勉強しているようなものだ。食事が終わっても3時半が終わっても、いきなり終わるわけではないので午後は5時くらいまで先生と一緒だ。マナー以外は9時から5時まで先生と一緒だ。他の兄弟姉妹に聞くとそんな事はないらしいので、マリエールだけ特別らしい。マリエールは予習はするけど復習はしない。
新たな課題にアンドロイド作りが加わわった。とは言っても特別な事をするわけではない。エメリアの言う通り、考えたり思ったりすればいいだけだから寝る時にすればいい。1日5体づつ作っていく。アンドロイドの声と考えが伝わるので煩い。対応はエメリアがしてくれるから聞こえて来るだけだけどやかましい。エメリアの話ではマリエールも魔法が使えるらしい。それも多種多様で強力なものらしい。特にアイテムボックスはアンドロイドと共有なもので無限に入るらしい。固有部分もあるので使うように言われ、昔の本とか教材、資料や玩具、着ない衣類などを収納したら部屋がスッキリした。転移やフライも出来るそうだし、分身体も作れるし、複製も出来るそうだ。海産物が取れ始めたので、商人との伝手が欲しいそうだ。
商人との伝手? 私の外国語の家庭教師の一人に、兄弟姉妹が商人だという人を知っている。家庭教師の兄弟姉妹や親戚が商人だというのはあたり前の事らしい。家を継げるのは一人だから他の兄弟姉妹が貴族から離れる事になるそうだ。兄弟姉妹に商人のいる先生に相談した。
「先生、知り合いの方に商人を紹介して欲しいと言われたのですが先生のご兄弟に商人の方がみえると聞いたのですが、紹介して頂けるでしょうか。」
先生は弟2人が商人らしい、一人は商業者ギルドで一人は食品の仲買いらしい。エメリアに聞いた所両方紹介して貰えと言われたので両方に紹介状を書いて貰った。
マリエールは分身体作り亜空間に入れた。必要ない時は棺の様な所にいるらしい。エメリアがアンドロイドに入り、私の分身体と20代前半の女性と20代後半の男性の4人で商業者ギルドに向かった。
マリエールは受付まで行くと、先生の紹介状を出して、
「私はこの国の第3王女マリエールと言います。私の家庭教師のルーズイン先生の弟さんが商業者ギルドにいると聞いて紹介状を書いて貰いました。ご相談したい事があるんですが乗って頂けますか。」
受付嬢は紹介状を貰ってギルド長の所へ行った。
エメリアに商人を紹介しろと言われる。家庭教師のルーズイン先生の兄弟に商人がいると聞いた。紹介状を書いて貰った。