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       16 久しぶりの王都

 シルビアは久しぶりの王都だ。ラム食堂に納品に行く。ラムは愛想良くシルビアを迎える。オーク肉1人前の値段で海産物なら4人前食べられるそうだ。

         16  久しぶりの王都


 マリエールは来週から東の国に行く。マリエールからの引き継ぎも終わって一息ついた所だ。分身体を出す。全力で何かに取り組む必要が無ければ分身体が出せる。ラム食堂はやはりマリエールが行って居たそうだ。今日からシルビアの担当だ。久しぶりのラム食堂だ。

「ご無沙汰していました、ラムさん。今日から復帰します。マリエールは暫く来れないけど。」

ラムさんは愛想良く迎えてくれた。

「久しぶり、シルビアさん。綺礼になったね。いいとこのお嬢さまみたいだよ。マリエールさんの事は聞いたよ。東の国に行くそうだね。物騒な事にならなければいいけどね。」

シルビアは納品をしながら最近の状況を聞いた。

「順調だよ。特に海鮮料理がね。ラム食堂ってオーク肉専門店だったのにね。ほとんどでないよ。正直悔しいけどね。あの時シルビアさんやマリエールさんに出会ってなかったら今頃どうなっていたか考えただけで恐ろしいよ。マリエールさんには凄まれたけれどね。

あの王女様に睨まれて生きていける存在があるかね。」

少なくとも私は生きていけません。シルビアは思う。

「やはり海産物は安いですかね。」

自分で卸といて何だけど、

「オーク肉1人前の値段で高い物を選ばなければ4人前出せるよ。ここの食堂のお客様、質より量のお客様が多いから海産物が人気だよ。」

安くて美味い肉が売りの肉の4分の1の値段で食べられる海産物は無敵だね。

 海産物は王城でも定番だ。今の所直轄地限定だから問題はないが今後東の国で出回ればこの国も直轄地だけでは済まないような気がする。今のように王女のやっている事だから課税しないが直轄地以外でも通用するかどうか定かではない。

 マリエールの考えでは東の国で海産物を取ると東の国が滅びるとなるがどうしてそうなるかまではシルビアには伝わらない。海産物を作るにはマリエールはアンドロイドを使うからアンドロイドが東の国を滅ぼすのか違う要因なのか判らないが、マリエールには積極的に東の国を滅ぼしたいわけでもないようなので東の国が海産物を取ると結果的に東の国が滅びるとなると貧民達の付与魔法だろう。貧民達は付与魔法が掛かれば精神操作される。その精神操作された貧民達に東の国の役人などが命令すれば当然反抗する。付与魔法をされた貧民は通常の何倍、何十倍に強化される。東の国の兵が幾ら屈強でもマリエールアンドロイド達の付与魔法を受けた貧民達を倒す事は出来ない。だから東の国は滅びる。というシナリオは判った。という事は東の国はマリエール王女の物になるというシナリオだ。でも積極的にはマリエールは望んでない。必然的にそうなるだけだ。圧倒的な戦力持つだけで国が欲しいわけではない。手出し口出ししなければ別に敵対する気はないというのはどうだろう。別にありかも知れない。元々使って居た場所ではない。国内に強大な軍事力が存在するが、お互い不干渉を決めれば共存出来るのではないか。

 どちらにしても東の国は、選択を誤った。

 マリエールの考えでは、東の国の海洋開発すれば東の国は滅びるそうだ。マリエール自身は積極的に東の国を滅ぼしたいわけではないけど滅びるしかないようだ。

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