表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/13

エピローグ


 エナとお別れしてからも寒い日が続いた。

 彼女はきっと私の気持ちを教えてくれる神様から贈られた雪の妖精だったのだろう。


 恐らくあの日私が空にお願いを言ったせいで大変な思いをさせてしまって……。

 本当にごめんなさい。


 寒いのが苦手だけど今日は何だか寝る前に外の空気を吸いたくなってしまったわ。


 私は窓を開けて綺麗な夜空を見上げる。

 まさか、彼が私にプレゼントをくれるなんて夢見たいだわ。


 外の空気を目一杯吸い込むと鼻に空気の冷たさを感じた。


 スカイ様から貰ったクリスマスプレゼント……。

「似合っているよ」だなんてとっても嬉しかった。


 お店で私がこのペンダントを一目惚れしたのを貴方は見逃さなかったんだよね?


 本当に似合っているかな?

 私はそっと一番下の机の引き出しを開け綺麗な長細く白い箱を取り出す。


「私の一番大切な……何よりも大切なペンダント」


 箱を静かに開けて中のペンダントを見つめる。


 そっと落とさないように傷つかないように丁寧に丁寧にゆっくりと取り出す。


「本当に綺麗……」

 紐の先に繋がっている透明に光る石。


 月の光に照らされると余計に尊くなってしまう。


 お店の人は純粋な炭素から作られる石って言っていたけど炭素とは思えないほど綺麗。

 

「本当に似合うかな?」

 私はペンダントを首にかけて鏡を見る。


 そして再び思い出す彼の言葉に自分の顔が赤くなったのが鏡越しで見えた。


「きっと、似合ってるよね?」


 いいえ、そんなこと貴方が決めてくれればいいの。

 私は貴方からプレゼントだけで胸がいっぱいになっているんだから。

 

 そう、あの時に言った言葉は嘘なんかじゃないんだよ。

 本当に貴方以外の人にどう思われても平気なんだよ。


 だって他の男には興味がないもの……。


 素直じゃない私に貴方はいつも気にかけてくれるよね?


 このペンダントの時だってそう……。

 キスを誤魔化した時だってそう……。


 あの時にいや、これからは私が素直になったら心の距離は近づけるのかな?


 だけど……だけどやっぱりまだ恥ずかしいから貴方には素直になれないや。


 好きだからこそそうなっちゃんだもの、きっと分かってくれるよね?


 だから貴方には直接言ってあげない、気づけてはっきりと分かった私の気持ちを……。

 私は月と星が照らす綺麗な空に向かって呟く……。


貴方(スカイ)のことが大好きです」

本編の方もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ