プロローグ
初めまして、赤井音です。
目を通してくださりありがとうございます。
ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
本編が序盤なのでなかなか恋愛の話を入れれないためクリスマスが近いこともあり恋愛要素強めの話を入れたいと思って書いてみました。
もし面白いと思ってもらえたら本編もぜひよろしくお願いします。
本編の方も段々と恋愛要素も入れていきたいと思っています。
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何故なの?彼を見ていると自然と気が強くなってしまう。
私はグレス、プレザント王国にあるアテンプト村出身。
今はプレザント王の側近であるスカイ・イルサンダーの護衛権見張り役で毎日そばにいる。
そう、彼というのはこのスカイ・イルサンダーのこと。
私にとって彼は悪名高い王様の側近であったこともあり印象は良くなかった。
それから時間が経ち私が16歳になった頃、彼が殺されたという噂を聞いた数日後、突然死んだはずの彼がこの村へやって来た。
最初は王様によって苦しめられた恨みで殺してやろうと思ったけど彼はこの王国を変えたいと必死に訴えてきた。
村の子供の説得もあり彼が裏切らないように私が見張り役として付いていくことで話がまとまり彼と王様の城へ向かうことになる。
それから彼の不器用さと弱さに呆れながらも時々見せる頼もしさと命懸けで私を守ろうとする意外性も兼ねて少しだけ彼に心を惹かれそうになったりならなかったり……。
自分の考えていることがよく分からなくなって時々叫びたくなるほど頭がおかしくなる。
だから窓を開けて少し肌寒い夜に空を見上げて願った。
「私は彼をどう思っているのか誰か教えて欲しい」
これは素直な気持ち、この心の奥が痛む感覚は何?顔が、脳が、体が熱くなるのは何故?見つめられると目が合わせられなくなるのは何で?
本当に自分が情けなくなる。
初めての感覚、初めての感情、そして初めて異性に対して素直になれない態度。
星が綺麗な空を見上げて笑みが溢れ思わず口に出した言葉。
「彼ともっと近づいてみたい」
何言ってんだろ私……。
明日も寒そう、彼もこの綺麗な空を見ているのかな?
そうして今日も空に向かって独り言を呟き素直になれなかった一日が終わる。
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プロローグとエピローグ含め10話前後で完結予定です!