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死神に愛を

作者: 右京

死は、消滅


死は、おわり


それを生業にしてる神がいる


死神だ


でもそれは、冷酷だからではない。仕事に過ぎない


人が働き生活する、それと同じ事だ


でもそんな死神に愛を教える事ができたら


死への導きを辞めるかもしれない


私は、今その現場に居る


巨大病院の個室、私以外に誰も居ないこの部屋に私と死神


彼に愛を教える事ができれば私は、助かるかも知れない


でも彼は、口にした。あと1人導けば人間へ生まれ変われると


その名簿の最後の名前がどうやら私らしい


ならば愛を教えたところで私は、助からない


でも


それも良いかも知れない。生きてればいつか死ぬのだから


愛が何でどんなものか、恋愛経験が乏しい私に熱弁できるか些か不安


だが伝えてみよう




「ありがとう」


話を聞き終えた死神は、ただ一言そう言った


「ここで君を見逃す事が愛になるのかな」


「違う、それは愛じゃない。単なる親切だ。」


私は、決めた。死神には、ちゃんと人間に生まれ変わってもらうしか


ない


他の動物でも良いがちゃんと意思疎通ができる人間に


「手帳にサインするわ」


死神の手帳に載ったリスト最後の欄に署名した


「しっかり愛を学んできてね」


そう言って死神を見送った



死ぬ事がこんなにも怖い事だったなんて


死ぬ事がこんなにも寂しい事だったなんて


静寂と孤独の中で死神へ化すとすれば納得だ


死神が人間へ生まれ変わりたい理由が少しだけ分かった気がした











こんなやりとりがあったら面白いかも知れない。をネタにしてみました。

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