お母さんはね
最近ね、お母さんはね
いろいろと考えてしまう
今のあなたは、幸せかな
生まれてよかったと思ってくれてる
それとも
今、とてもしんどい毎日なのかな
これまでも
全てが平和で穏やかな日ばかりじゃない
あなたが泣いてたら
力になることはできたとしても
変わってあげられない無力さに
傍にいて
頑張れと心で応援
あなたが産まれて間もない頃は
いつも、私のそばから離れず
小さな手でぎゅっと私の肩を握って
絶対に離れないと・・
私の胸で心地よさそうに寝ていたね
そっと、布団に寝かせようとすると、
ぱっと目を開けて、肩を握る
小さな手は離れまいと
さらに力強くなり
あなたが満足するまで
抱っこしていた
あれこれと好奇心旺盛で、
興味の赴くままに全力なあなたは、
楽しいこと、悲しことなんでも話してくれて
お母さんはね
そんなあなたがとても愛おしく
このままずっと大きくならずにと思ったり
大人のあなたを楽しみに思ったり
そうした思い出
感慨にふける間もなく
月日は流れ、
お母さんは、今ようやく振り返る時間ができたところ。
誕生日のロウソクが増える度に
お母さんが一緒に居れない時間は増えて
家族写真の枚数は少なくなり
どんどんとお母さんの知っているあなたは少しになって
一人前の言葉が増えて
お母さんはね、
それが嬉しくて
頼もしくて
自慢したくて
誇らしいけど
寂しくて
心に少し穴が開いたようで
ほんとに、ほんとに複雑な気持ち
でも、ずっと変わらないことがある
それは、心配する気持ち
あなたが、どれだけ大人になって
家庭を築いて、幸せでも
心配な気持ちはずっと続く
お母さんが、歳をとって、
あなたに心配をかけることが
多くなり、
あなたに助けてもらうことが
多くなり
あなたに
どうしようもなく申し訳ない気持ちになっても
あなたがお母さんを
心配する言葉
助けてくれることが、
嬉しくて
頼もしくて
自慢したくて
誇らしい
だけど・・・
頑張り過ぎるあなたのことが
心配で、
無理をかけてる現状に
どうにもならない歯痒さと
情けなさ
ほんとに、ほんとに複雑な気持ち
でも、ずっと変わらないことがある
心配する気持ちだけは、最後まで変わらない
いつまでも、どこにいても。
お母さんはね、いつまでも、あなたを心配しながら、
あなたの幸せを願ってる。