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with  作者: 絹ヶ谷明頼
修学旅行 編
23/48

事件 2

 (なんだよ、浜崎のヤロー)

一方こちらは二人を尾行してきた藤原拓也。

(植田さんばっか見やがって、景色を見ろ!このむっつりスケベ!)

拝観料まで払って何をやっているんだと、ぎりぎり奥歯を噛む。

 お前こそ拝観料まで払って何をやっているのだ。


 夜とはいえ、期間限定のライトアップに観光客の入りは上々だった。

修学旅行のシーズンなので学生らしき人影もちらほらあり、拓也の存在はそれほど目立たずにすんでいた。

この場にそぐわない表情も、夜の闇とシチュエーションのお陰で人々の目には入らなかった。


 「ねえ、とっても綺麗ね・・」

感動の波が穏やかになったところで我に返ると

「うん、すごく綺麗だ。」

和貴がずっと自分を見ていたことに気がついた。

その眼差しの暖かさに、甘く胸がときめく。

 どうしてこんなに素敵な人が私と一緒にいてくれるのだろう。


和貴は噂と違い優しく紳士的だ。

それほど長い時を共に過ごしているわけではないが、いつでも深雪の事を第一に考えてくれ自分でも大切にされていることが分かる。

「和貴くん・・」

こんな男の子が現実にいるのかと思うほど――


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