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第二十八話 『不疑』

『登場人物』


「朝霧 悠」

 この物語の主人公。世界最強であったが、『世界切断』という事件を経て弱体化してしまった。昔自分にかけた魔法によって数千年という時を生きている。使う武器は『叢雲』で、58364個もの魔法を使用できる。

「ウルグ・ハース」

 悠の相棒。常に冷静で、表情筋を使ったことないのではないか、という噂がたったことがある。

「ココロ・シンリー」

 皆にはココと呼ばれている。異世界警察では珍しい女性の警察官。基本的にピストルを使用して戦う。

「魔王」

 悠やウルグ達と同じ特別警官。『創造破壊』の能力の強さで昇格した特例。気弱な性格。

「END」

 世界最悪のビースト。悠の全盛期と張り合える程の実力があり、『世界切断』当時からの唯一の生き残り。様々な世界を徘徊している。

「スペード」

 四天王こと【獄牌覇王四ノ虚】の1人。魔力操作を得意とする。見た目は子供。

「ダイヤ」

 【獄牌覇王四ノ虚】の1人。侍の見た目の老人。

「ハート」

 【獄牌覇王四ノ虚】の1人。おかめ面を被っている女。

「クローバー」

 【獄牌覇王四ノ虚】の1人。水色の美しい髪に似合わぬほど性格が荒々しい。

「『不疑ビリーブ』……!?原作ではそんなの見たことが……」

「ま……まさか……作者が使用しなかった裏設定まで反映されているんですか……!?」

「おいおい、めんどくさいこと言い出したぞこいつ……」

 

 思わずウルグもそう呟いてしまった。ブラックの能力『不疑ビリーブ』はなんと、Underの作者、「1ノタス」が使用しなかった裏設定なのだ!!


「「1ノタス」先生が使用しなかった裏設定……理由は強すぎるかららしいです……ブラックの言っていることがハッタリじゃないなら……正真正銘最強の能力……!!」

不疑ビリーブ、この能力発動中は誰も私の言葉を疑うことが出来なくなる。』

「ハッ、自分から能力の内容を言うとは……気が狂ったか!」

『自分が死ぬ技の内容くらい知っておきたいだろう。』


 ブラックがそう言うと、マーキュリーは怒りで思わず突撃してしまった。


「駄目です、マーキュリーさん!!耳を塞いでください!!」

「ぅおおおおぉぉっ!!」


 思わず激昂してマーキュリーは叫びながらブラックに攻撃しようとした。魔王の忠告すら聞かずに。瞬間、ブラックはどこにあるのか分からない口を開いて言った。


『私は貴様の味方だ。』


 魔王は自身の耳を塞ぎ、ウルグも魔王の忠告通り耳を塞いだ。

 だが、忠告を聞かなかったマーキュリーのみがその言葉を耳にしてしまった。瞬間、マーキュリーは戦意を失い、その場に膝をついた。


「わ……私は何を……!」

『マーキュリー……』


 『不疑ビリーブ』の能力によってブラックを味方だと信じてしまったマーキュリーは戦意を失ってしまっていた。ブラックはそんなマーキュリーの顔を見ると、言い放った。


『私の近くにいる者は気絶する。』


 瞬間、マーキュリーは何もされていないのにその場で気絶してしまっていた。ウルグと魔王は何もすることが出来ずに、ただ耳を塞いでマーキュリーの名を叫ぶことしか出来なかった。

 だが、魔王とウルグがこのまま耳を塞いでいれば『不疑ビリーブ』の能力を食らうことは無い。ウルグは所持していた黒い袋を耳に詰めると、ブラックに突撃していった。

 しかし、意味をなさなかった。ブラックは突撃してくるウルグの腕を掴むと、“握手”をした。


 一つ確認しておかなければいけない。不疑ビリーブの能力は、相手を疑うことが出来なくなる。つまり、言い換えれば「思考の幅が狭まる」ということ。


 耳は聞こえず、握手によってブラックが敵ではないと思ってしまったウルグには致命的な隙ができた。その油断が禁物だった。

 一瞬にしてウルグは腹に攻撃を叩き込まれ、その場に倒れて気絶した。


『耳を塞がれ、終いには私のハンドサインどころか、握手という感覚すら使えない。「視覚」「聴覚」「感覚」、全てを封じられて私に勝つことが出来るのか?わっぱ。』


 そう、最後に残ってしまったのは魔王一人であった。寒さをしのぐために被っていた布団を退かすと、魔王は目まで深く帽子を被って、耳栓をしていた。


『くっはっは!それで私の攻撃をどうしようと言うのだ?』


 だが、一瞬の間に魔王はブラックに近づくと、『創造クリエイト』した刀でブラックを切り裂いた。


『っ……!?』

「多分なぜって思ってそうですね……僕の能力はウルグさん達よりも魔力の操作に神経を使う。だから僕は無意識のうちにみんなの事を魔力の動きで知覚することが出来ていたんです。だから僕が目隠しをしていようと貴方の動きは見えるんです。」

『ほざけえッ!!!』


 そう叫びながらブラックは魔王に閃光弾レーザーを放った。だが、魔王は簡単にそれを避けると言い放った。


「魔力の動きが見えるんですから、次の攻撃も簡単に読めます。」


 そう言うと、魔王は刀をブラックの硬い機械の身体に突き刺した。


『っ……がはぁっ……!!』

「お気に入りのキャラだったんですけど……キャラが現実に来たって意味ないんですよ。」


ワンク 『3』

理の異常 『空想と現実の混合』

ビースト 【ブラック・レイガ】

 市民の保護完了。ビースト討伐完了。


────────────────────────


 ブラック・レイガを討伐し、数時間が経ち、ウルグ、マーキュリーは意識を取り戻し、『八咫鏡』の捜索を開始していた。


「魔力はこのUFOの中に感じる。おそらくブラック・レイガがどこかへ隠したのだろう。」

「そんなこと分かっている。無駄口を叩く前に手を動かしたらどうだ。」


 マーキュリーは何か異を唱えたかったが、そうすればもう一度同じことを言われて終わりだろうと思い、ため息をついて探し始めた。


「……」


 魔王は魔力を探知できるようになったことをウルグに伝えたかったものの、マーキュリーが居たので言うのはやめておいた。ブラックとの戦いが終わった今、マーキュリー含む十星とは半分敵対しているような状態である。

 そんな魔王だったが、先程からビリビリと魔力を感じているタンスがあった。気になってはいたが、先に周りの場所を探していたので、最後にそのタンスを開いた。


「これは……」

「なんだシガール・オウマ?」

「『八咫鏡』です!ほら!」


 そう言って魔王は何も考えずに、見つけた八咫鏡をマーキュリーに見せつけた。

 だが、ウルグは見てしまった。真実を映す鏡『八咫鏡』に映ったマーキュリーの姿を。鏡に映ったマーキュリーはまるで死体のようにただの骸骨だった。


「いや〜、見つかって良かったですね〜!」


 呑気に魔王がそんなことを言っていたが、マーキュリーは物凄い形相のまま、ウルグを見ずに質問した。


「何か……見たか……?」

「……何も……」


 いつも肝が据わっているウルグですらこの時は冷や汗を全身にかいてそう答えてしまった。

 一体……十星とは何者なのだ───!?


第二十八話 終

魔王が目立てて良かったですけど、ブラック・レイガの能力チートすぎますね笑

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