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第一話 『異世界警察』出動!

一話なので少し設定がパンパンになってしまったかもしれません。すいません。

 十数年後の異世界警察署本部…… 

 悠とウルグはコンビとしてまとめられ、異世界警察内でも有名になっていた。そんな中、2人は出動要請を受けていた。


「今回の世界は『世界攻略度ワンク』1つです。まぁ、楽に攻略できるでしょう。」


 「ワンク」とは、その世界ごとに割り振られた攻略レベルである。つまり、ワールドランク、略して「ワンク」。1〜5まで割り振られるので、今回は楽々攻略できる……訳でもない!

 この情報、というかランクはウルグが加入するよりもずっと前の、数十年前の昔に割り振られたものなので当てにならないのだ!

 つまり、その世界で新たに猛者が生まれたりしていた場合には、ワンクは変わっていくのだ。


「まぁ、“上”が俺にやらせたいなら行くけど。暇だし。」

「やめとけ、悠。」


 ウルグに止められた。そう上、つまり上層部は異世界警察の全てを牛耳っている。昔の悠なら余裕で潰せたが、今となっては面倒なことになる。

 悠を行かせることで異世界警察の評判を良くしようとしているのだ。まぁ、裏を見てみれば金と血にまみれたドロドロの世界なのだが。


「では、いつも通り行ってらっしゃいませ。」

「ジェットコースターじゃねぇんだよ!」


 悠がそうツッコミを入れつつも、隣の部屋に向かった。ちなみに、先程から喋っている悠とウルグ、そしてもう一人の人物は、パトロールマスターという役職の、『アタスマ』さんだ。スーツ姿で常に堅苦しい服を来ている。基本的に上からの情報を受け、悠たちを向かわせる。だが、警察に直接司令が来ることも多い。

 悠たちとは親密にしていて、上に対しても反抗的な態度ではある。

 そんなことを話しつつも、隣の部屋に行った。その部屋はまるでエレベーターのようで、壁にまるで呪符のように、隙間なく階のボタンが設置されている。

 そう、この階一つ一つに違う世界が広がっているのだ。


「えっと今回のは……『ワンク』1つだからこれかな?」


 そう言って悠がボタンを押すと、部屋の扉は勝手に閉まって部屋全体が「キュイーンッ」という音を立て始めた。そう、部屋ごと()()()へ向かっているのだ。


「着いたな。」


 扉の方を向くと、今回の世界が広がっていた。


「ゲ……今回は天気系統に異常かな……?」

「ま、だろうな。」


 悠たちの乗ってきたワープ装置は、安全な場所を見つけて自動で繋がってくれる。今回はビルの一室と繋がったようだ。

 ビルの窓から外の景色を見ると、それは悲惨なものだった。街は全てが水に沈み、雨が絶え間なく降り注いでいる。住民がいるのかすら微妙なところだ。


「今回『ビースト』いるのか。恐らく今回の異常、【天気が雨のみ】みたいな感じだろ。」

「いる!……はず。今までは絶対にいたし多分いるよ……」


 そんな話をしていた途端に、街を飲み込む水から何かが跳ね上がってきた。


「ひゃっ!?」

「こいつが今回のビーストか。」


 「バァァァァン!!!」という音を立てて跳ね上がってきたのは体長およそ10m程もある、巨大なシーラカンスだった。


「立地の悪さもあるし、正しくは『ワンク』2つくらいあるんじゃない?」

「だが……保護対象がいないぞ。」


 そう、どんな世界にも一般市民が大抵はいる、というか今まで居なかった世界を見たことがない。今回も恐らくどこかにいるのだろう。

 そう思っていると、ちょうど後ろの方で誰かの声が聞こえた。


「うぇぇぇええん!!!」


 子供の泣き声だった。そちらの方に向かうと、なんと数百名の人々が密集して避難していた。


「アンタ達……この世界に迷い込んじまった転生者か何かかい?早く帰りな、身の安全の為に。」

「何があったんですか?」


 そう聞くと、近くにいた母親らしき女性が泣きながら腕を掴んできた。


「私の家族が……全員あの魚に食べられたのよ!!お願い……助けて……あの子たちと夫を返して……!」

「大丈夫ですよ。」


 そう安心させて、ビルの窓に近づいた。そして、窓に触れて魔法を詠唱した。


「『拡張』」


 すると、たちまちビルに設置された窓は巨大になっていき、人ひとり通れる程の大きさになった。


「それではイケメン1人、行って参ります!」


 市民たちに笑顔でそういい、窓を突き破って外に出た。


「ひゃぁぁぁああ高いぃぃぃいい!」


 バンジージャンプのように水に向かって落下していくと、魚が俺を襲おうとして、「バッシャァァァァアン」と音を立てながら跳ねてきた。


「悠様のお通りだ。」


 魚に向かって叫ぶようにそう言い放つと、魚の首元を狙った。瞬間、着水と共に魚の胴体と頭を真っ二つに切り離した。


「キャーッ!!!」


 水から犬かきをするようにして浮かぶと、ビルの中から悲鳴が聞こえてきた。何かあったのかと思い、パルクールのようにビルの窓まで登っていった。すると、一般市民が気分を悪そうにして下を向いていた。


「どうしたんですか?」

「どうしたって……あの魚の頭が切り離されて飛んでて……」


 そして内1人は遂に近くの容器に嘔吐し始めてしまった。まぁ、市民にしてみればグロテスクな光景だっただろう。


「僕たちは正義のヒーローではありません。あくまで任務を全うする『警察』です。保護すべき人を守るためならどんな事でもします。」


 そう言って市民の肩を叩いた。そして最後にこう言って落ち着かせた。


「あ、『ビースト』もいなくなったので、もう少ししたら水が引きます。そしたら一緒に家族も救出しましょう。」


 その後魚による被害者を救い出して、二人は帰った。

 その魚がシロナガスクジラの先祖だったとかそうじゃなかったとか……


ワンク 『1』

理の異常 『天気(雨)』

ビースト 【魚】

 市民の保護完了。ビースト討伐完了。


第一話 終

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