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プロローグ
新作を書きました!
よろしくお願いいたします!
「諦めちゃだめです!」
強く叫ぶ。
「優しいんですね、貴方は」
口と腹から血を流し、血だまりが出来ている。
そうだとしても、希望は捨てたくない。
「もうすぐ、救急車が来ます!必ず助けてくれます!」
「あぁ、死ぬ前に貴方の様な優しい人と結婚して、家庭を持ちたかったです」
腕に抱いている女性は涙を流した。
自身の生命がどうなるか悟っているのだろう。
弱弱しい動きで腕を伸ばして、頬に手を当てる。
「私の、私の最後の願いを聞いてください。この命が終わっても、次生まれ変わったら貴方の元へ
行きます。その時は、私の気持ちを受け止めてください」
瞬間、頬に触れていた手が地面に落ちた。
救急隊が駆け付けたが、悲しい事に命が救われる事が無かった。
女性を刺殺した犯人に対して、小塚寛児は
至当な報いを受けてほしいと強く願った。
命のありがたみを強く理解してもらいと。
ありがとうございました!
引き続きよろしくお願いいたします!