序章 1話 SSランクの少女
序章 1話
「ついに明日で決まるのか…」
私はため息とともに呟いた。
明日は私が通う「王宮魔法学校」の卒業試験である。合格すれば晴れて魔法師になれる。不合格ならまた一年この学校で過ごす。3回不合格なら、退学。こんなカリキュラムだ。しかし合格と言うのも、生徒同士が決闘し、トーナメント式に勝ち上がり、上位10名になった者だけが卒業できる。明日受験する人は200人。つまり殆どの生徒は不合格になる。そんな中、私は明日初めての受験だが、これまで定期的に行われる模擬戦では
100人/200人の成績で、合格の見込みは一切ない。だからってわけじゃないけど、憂鬱にため息を漏らしてしまうのも無理はないでしょ?あら?今口調変わってた?これは失敗。
でもやっぱり結果がわかった試験を受けるのは嫌だなって思う。
「昔は神童と呼ばれたんだけどなぁ」
………今の独り言聞いた?聞いたって?はあ…完全に忘れてた。今私ナレーターだった。しょうがない。どうせ暇だし。少し昔話をすることにします。ええっと、話の始まりは今から遡ること18年、私が生まれた時からね。え?いま忙しい?ちょっとだけいいでしょ?私の話し相手になってよ。じゃあ行くよ。
初投稿です。
よろしくお願いします。
今日は3話投稿予定です。
もしよろしければそちらもご覧ください。
なお、4話以降は今回よりも長くなります。