第4話 私がシンデレラ? 〈まっさー〉
シンデレラ役の人が高熱を出してしまい、回りの人たちは大きな不安に包まれていた。
本番は明日でしかもシンデレラ役は、王子様と同じ主役にあたるためシンデレラ役の代わりを誰がするのかについて決めなければならなくなった。私は、こう思っていた。
「どうなるんだろう? 出来れば王子様役が鳥羽くんだから私が立候補したいところなんだけど、本番まで一日しかない上に小道具役だったから台詞の本も渡されていないからぜんぜん覚えていないし… それに遥の方が記憶力は良いし、神経質じゃないから緊張もしにくそうだから代打は遥が選ばれると思うから私が、慌てても仕方ないか」
すると鳥羽くんがみんなに話をしていく。
「皆さんシンデレラ役の代打が誰になるのか不安だと思いますが、早めに代わりの人を決める事の方が、今は優先だと思いますので僕が代打の候補者を言いますので、皆さん意見があれば言って頂ければと思います。 それでは発表致します。代わりのシンデレラ役は、望月麻友さんにしたいと思いますので賛成の方は手をあげてください」
鳥羽くんの話を聞いて9割の人がなんと賛成派と言うことで手をあげてくれた。
しかし何故私が選ばれたのかが分からなかった。
「なんで私を選んでくれたんだろう? 鳥羽くんは1年の舞桜さんと仲良くしているみたいだし、同じ3年の中だったら友達の遥の方が全体的に良いと思うのになんで?」
疑問になった私は、手をあげて質問する。
「あの、少し良いですか?」
「はい! 望月さん良いですよ! どうしましたか?」
「シンデレラ役の対象になる女子はたくさんいるはずなのにどうして私を選んでくれたのですか?」
すると鳥羽くんは、こう話してくれた。
「それは、詳しく話すと時間がなくなってしまうから簡単に話しますが、望月さんは今まで学校生活で大きな役割ってしたことないよね? 」
「はい! 私は基本的に人見知りなところが強いので、大きな役割などはしたことはありませんね」
「僕たち3年生の中で、男女問わずに自分は生徒会長なので他の人の日常などを見回ったりすることもあるのだけど、他の人は友達と楽しく話ができていたり、友達が少ない人は、一見可哀想に見えるけど、新しい事を見つけてそれに楽しく向かっている人がいたりしていて本格的な人見知りな人は、いないと思うのだけどここまで間違ってると思う人は正直に素直に手をあげて話してほしい。誰かいますか?」
他の人は、誰も手をあげる人は少し間を待つがいない。
「いないみたいですね! それなら良かった。今から少し教師みたいなことを言ってしまうと思うけど望月さんは今回の小道具でも一生懸命作ってくれて頑張ってくれているのに人見知りなところがある状態のままで卒業になっていくのは生徒会長として一人の人として悲しいと思うから人見知りなところを少しでも克服出来るように選びました。 台詞なら僕が一緒にお手伝いしますので大丈夫ですよ」
その話を聞いて私は、泣きそうなくらいすごく嬉しくなりこう言った。
「鳥羽くん、選んでくれて本当にありがとう! 」
こうして私がシンデレラ役で王子様役が鳥羽くんに決まったのであった。