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戦国ロマン短編集  作者: KAGEKATSU
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其の三 喜平次様、後の御館様(上杉景勝公)との絆の物語(直江兼続公編)

NHK大河ドラマ「天地人」を参考にして書きました。

私、与六(後の直江兼続公)は、とてもとても小さく幼かった子供の時から、あの大好きであった。母上様のもとを離れて我が主君の喜平次様、後の上杉景勝公(御館様)の所に修行に来ました。私始めその他の小姓候補者の方々と近所の御寺で(もし、例えるとしたら現在で言うスポーツ部の部活の合宿の様な感じかなぁ?)私を始めその他数人と一緒に辛く厳しい修行の日々を送っておりましたが、その当時とても幼かった(約4~6歳くらい)私は強いホームシックのような、感情にかられ、そのお寺をこっそりと抜け出して大好きな母上のもとへと会いに行きました。しかし、母上は私の顔をみるなり、とてもとても哀しい顔をされました。その時、私は子供ながらに母上の心情を一瞬にして察知しました。ですが、私はまだ、現在で言う幼稚園児です。正直にありのままの心で今の心境を語れば、「私はまだまだ、ずっと一緒に私の最愛の家族や特に一番はやっぱり最愛の母上様ともっともっと暮らしとうございました。母上様、あんまりではないでしょうか?私はまだまだ母上様に甘えとうございました。それなのに、母上様のもとを離れひとり、お兄さん方達と一緒に勉学と武術の稽古に只、淡々と励む毎日にほとほと嫌気がさし、今こうして、最愛の母上様のもとに会いに来たのです」


 母上様は強く私を抱きしめて、こう言われました。


 「与六、貴方は母上の子から上杉の御子になるのです」


 「母上様、与六はまだまだ母上様の子供でいとうございました」


 私達は、悲しくて悲しくて泣く泣くお別れをしました。そして、また喜平次様たちが待つお寺に向かい重い足をちょっとずつちょっとずつ、進めておりました。そうしたら、暫くして、私を心配した喜平次様が私を途中まで迎えに来て下さいました。私はもう疲れてヘトヘトで、もうこれ以上歩けないと嘘をつき、喜平次様におんぶしてもらいました。喜平次様と私は例えるとまるで義理の兄弟のような関係でした。喜平次様はとても真面目でプライドが高く、誰よりも熱い魂をした正義のお方です。私は一生この方を信じ、この方の右腕となり、喜平次様が天下を獲れるよう、私は精一杯に辛い毎日を生きて、将来は立派な真の漢、漢の中の漢に必ずや成ってみせます。私は今そう、神に密かに誓いました。


そして、私をおんぶしながら、喜平次様は私にこんな、ハートフル メッセージを下さいました。


「与六、お主は私の守護星になれ、私の母上が仰るには私は天の中心となる北極星だから与六、お主はその周りに居り常に私を助くる北斗七星に成れ!!」


その御言葉を聞き私は涙が自然と溢れ、暫くは涙が止まらなくなってしまいました。


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