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台本「いじめ」

作者: まこと

♀ 蒼空  元気はつらつとしている。光の大親友。演劇部


♀ 優良  いじめられっこ。昔は明るくて友達が多かった。演劇部


♀ 光   蒼空の大親友。めんどくさいことがきらい。陸上部


♂ 俊 何事にも興味がない。ハッキリ言うタイプ。演劇部


♂ 悠紀  元いじめられっこ。人で遊ぶの好き。バスケ部


♀ 実夏  いじめリーダー。「私は神です。」アニメ好き。演劇部


♀ 女子A 実夏についている。本当は仲よくしたい。BCも同様

    B 以下省略

    C 以下省略


♂ 男子A 悠紀につく。本当はいじめたくないと思ってる。BCも同様

    B 以下省略

    C 以下省略


男女ABCは演劇部員


? 先生  いじめに気が付いているが、無視。


♀  親  多忙。世間体をやたら気にしている。


その他


? ナレーター


? 監督→いまのところ、俊


♀ 部長


ナレーター「新学期。桜の花が散り始めるころ。彼女らの新たな生活が始まった。」


明転


がやがやとする


教室風景が用意できれば、なおよし。

できなければ机と椅子。


蒼空「光きいてよー!昨日お母さんがねー!」


2人で話すしぐさ


ナレーター「彼女は蒼空。明るくていろんな意味で人気者。怒らせると悪魔に変身します。演劇部所属。」


光「えー!それはひどーい!」


ナレーター「こっちは光。そらの大親友で、めんどくさいことは苦手。本人がめんどくさいときの方が多い。陸上部所属。」


悠紀「なになにー!面白そうじゃーんっ!」


ナレーター「彼は悠紀。昔は女の子っぽい名前だからといじめられていた。今は、逆側である。バスケ部所属。」


男A「なぁ悠紀ー!またあいつなんかやってんぜー!」


クラス全員の視線が優良に向けられる


悠紀「おー?なになにー?」


男B「うっわきんもーwww」


男C「本よんじゃってww真面目ちゃんきどんなよばーかwww」


優良「あなたたちに関係ないじゃない。」


立ち上がって舞台袖へ


ナレーター「あーあーいっちゃった・・・。彼女は優良。いじめられっこ。本を読むのが好きな子。演劇部所属。」


実夏「それでさー!そこで雪音くんがねー!」


楽しそうにはなす


ナレーター「彼女は実夏。アニメが大好きで、セリフをよく言っている。演劇部所属。」


女A「なにそれ超悪者じゃん!」


女B「えっ、ショタはかわいいからいいんだよ!」


女C「私は何と言っても夜トかなぁ!神谷さんだし」


実夏「私は神です。」


再び楽しそうに話す


俊「あぁーねみぃ。」


ナレーター「こいつは俊。小声で(俺こいつ好きじゃねぇんだよ・・・)あ、いやなんでもないです。彼は何事にも興味がない。言いたいことははっきり言うタイプだ。パッとしないのに、演技は一流。演劇部所属。」


蒼空「どうしたのかねシュークリーム君!ぼーっとしてないで、我々と一緒にあそばないk」


俊「うるせぇよ。それと俺はシュークリームじゃねぇ」


蒼空「ぐはっ!そんなハッキリ言われるとは・・・最早ここまで・・・か・・・」


実夏「蒼空ー!それなにキャラだよ!」


蒼空「中二病かな?」


実夏「中二病といえばやっぱりダークフレイムマスターよね!あと邪王真眼!」


女A「ああああああっ!いいよねっ!あのなんともいえない関係がすごく好き!契約だって!ちょう萌える~!」


俊「・・・」机に突っ伏するしぐさ


女B「えー!?私はやっぱり森サマーかな!でこちゃんと森サマーがなんともいえない・・・」


悠紀「なんか楽しそうな話してんじゃーんっ!俺らもまぜてよっ」


女C「どーせなら、ふえおにとかしない?クラスレクとかないしさー?」


実夏「いいねいいね!やろー!」


蒼空「私も大賛成!あ、でも待って」


クラスが静まり返る


俊「どーせあいつのことだろ」


悠紀「チッ」


光「ねぇ蒼空。もうよくない?あいつきらわれてるんだしさ。いい加減にしようy」


蒼空「でもクラスメイトだよ。光もさ少し考えてみてよ。あんた、自分が優良の立場だったらそんなこといえるわけ?」


ざわつき始める

「喧嘩か?」など


光「はぁ・・・これだから蒼空はめんどくさいんだよ。いいよ、勝手にすれば?」


悠紀「俺もそう思う。あんなやつきもいだけだし、ほっとけよ。」


男A「そーだよ、汚いし。」


俊「ったくしゃあねぇなぁ・・・おいお前ら、ふえおにすっぞー。最後にきたやつ鬼な」


わーきゃー言いながら俊と蒼空以外は全員はける


俊もでていこうとする


蒼空「待ってよ。」


俊「ふえおに、するんだろ?」


でていく


蒼空「なんであいつに助けられてばっか・・・」


暗転


ナレーター「おやおや?なにやらふえおにするそうですよ?なつかしいなぁ・・・優良は参加するんですかねぇ?」


保健室。

机と椅子、向かい合わせに

白い布かぶせて、本ならべる


わざと黒板に保健室って描いたら面白いかも?


明転


蒼空「失礼します。」


先生「あら、いらっしゃい。蒼空ちゃんどうしたのぉー?ほら先生のところに、お・い・d」


スタスタと横を歩く


蒼空「大丈夫ー?優良ー」


優良「・・・」


蒼空「その本さ、私も気になってたんだけど面白い?」


優良「面白けど。なにか用」


蒼空「みんながふえおにしようって。」


優良「いいよ。きもいっていわれるだけだし」


蒼空「私はそうは思わないよ?ほら早く」


蒼空が優良の腕をひっぱるが、振り払う


優良「はなしてよ!!あんたに私の気持ちなんかわかるわけない。」


蒼空「そっかぁ・・・残念っ!まぁよかったらおいでよ!」


優良「どーせ誰も待ってないから」


蒼空「私が待ってるから!だからさ、そんな下ばっかむくなよー!」


蒼空 でていく


先生「あら?もういっちゃうのー?またきてねー?」


優良、立ち上がって入口に向かって歩き出す


優良「先生。私、そんな下ばっかむいてますかね。」


先生「さぁね。私にはわからないわ。でも大事なお友達に言われてるんだから、少し気にしてみたら?」


優良「ありがとうございます。」


優良 でていく


先生「世話の焼ける子ね、まったく。」


暗転


ナレーター「お?はたして優良はふえおにをやるのでしょうか?ここでいったんCМはいりまーす!」


ナレーター「はーいお疲れ様ですー!監督!どうでした?私のアナウンス!いやぁもう最高でしょう!?めっちゃ練習しまs」


私のアナウンス!あたりでゆっくり明転


さわぎながら裏方の人たち登場


ナレーター「えっ、ちょっ、は?あの監督、うちあわせのときこんなんなかったですよ!」


監督「うるせぇ、やれ。」


ナレーター「えぇ・・・きいてないですよ・・・」


監督「つーか、そこかわれ」


ナレーター「は?」


監督「お前は、下に、行け。」


ナレーター 下にいく


監督が一人ずつ名前を呼ぶ。


一人一人大声で叫んで自己紹介。


担当の役割と、好きな役や演技など?


おわったら、全員はける。


この時に、セットのものなど片付ける


ナレーター「なんなんだあの監督・・・さて、気を取り直して、休み時間ですねっ!やはり中学生でも子どもは子ども!ガキはおとなしくお絵かきでもしてればいいのに・・・」


悠紀「おせーぞー蒼空ー!お前鬼なー!」


そら「あぁ?それリレーの選手にいう言葉かよ!」


光「10秒ねー!」


わーきゃーいって、走り回る。


蒼空「いーち、にーい、さーん・・・じゅー!」


しばらく走り回ったら退場。


女ABCとそらだけ残る。


女A「ねーねー蒼空ちゃん」


蒼空「どしたー?」


女B「どーしてあんなやつに関わるの?」


女A「そうそう、ずっと私たちで話してたの。」


女C「あいつ、関わってもいいことないし。」


蒼空「そうかな?私は、関わっていいことあると思うけど?」


女B「たとえば?」


そら「それは、自分たちでみつけてごらん!あっ!俊まてええええ」


そら はける


女C「よくわかんないなぁ・・・」


女A「まぁいいんじゃない?」


女B「私たちは私たちであれを実行しましょ」


女C「絶対復讐してやるんだから。」


暗転


ナレーター「なんなんだあの監督・・・大体自分勝手すぎるんだよまったく・・・えっ、あっ、マイク入ってるじゃん!えっと・・・結局優良はきませんでしたね!この後の展開はどうなっていくのでしょうかぁ・・・」


明転


教室


悠紀「たーのしかったあああああ!明日もやろーね!」


男A「えーめんどー」


俊「おれも疲れた。明日はだるい」


光「そんなこといわないでさー!俊、明日もやろー?」


男B「もしかして光・・・俊のことねらってんじゃねぇの!?」


実夏「えっ!?」


光「いやいやいやいや!そんなわけないじゃん!」


男C「いや、ありえるかもよ・・・?だって最近、俊のことばっかみてるし?」


実夏「そーなのー!?」


光「みてないってば!ねぇ、蒼空?」


蒼空「なんで優良こなかったのー?」


優良「いやだって別にいく必要なかったし」


光「ちょっと蒼空!聞いてる?そんなやつほっといて少しは私の話も」


蒼空「ごめん今さー、優良と話してるんだ。一緒に話す?そうじゃなかったら悪いけど後ででもいいかな。」


悠紀「おい蒼空!今のはさすがにいいすぎなんじゃねぇのk」


俊「もういいじゃねぇかよほっといてやれば。」


女B「ねぇ俊!元はといえば、あいつのせいで光は蒼空と話せないんだよ?」


俊「・・・」机に突っ伏するしぐさ


光「ひどいよ蒼空。前々から思ってたけど、あんた結構めんどくさい。大体、私たち親友だよね?」


蒼空「あのさぁ・・・。確かに私は光のこと好きだよ。一緒にいて楽しいし、もっともっと話したいと思う。でもさ、私が誰と話そうと関係ないと思う。親友でも、私の友達を勝手に決めたりしないでほしいな。」


実夏「あんた最低。さっきから聞いてれば親友とか言うけどさ、光の気持ち全然考えてないじゃん。それって親友なの?アニメとかマンガでよく見る友達ごっこみたいなものなんじゃないの?」


優良「もういいようるさいなぁ!私がいるからだめなんでしょ?私がいなくなればすべて解決するんなら、私は・・・」


光「そうだよ。あんたさえいなければ、こんなことにはならなかった。」


悠紀「わかってるんなら早くでていけば?」


先生 入ってこようとする


優良 走って出ていく


蒼空「優良!」


先生「えっと・・・なにがあったの?」


光「親友だと思ってたのに。あんたなんか今日から絶交よ。」


蒼空「別に怒ったって構わない。私は何と言われようと優良とは友達になりたい。それで嫌われてもいい。いじめられたってかまわない。私は私らしくありたいから。」


蒼空 でていく


先生「なにがあったかよくわからないけど席付いてー。授業するよー」


全員席に着く。


先生「今日は学活です!今回のテーマはいじめについて。」


悠紀「せんせー!俺それやりたくなーい!」


光「空気よんでください。」


先生「えっと・・・ごめんなさいね。でも、学校の決まりだから。」


俊「じゃあ、それをテーマにしてやっていくんですね?先生が困るだけだと思いますけど。」


先生「なにをいってるの?」


男女ABCがざわつき始める


俊「本当は気が付いているんでしょう?このクラスにはいじめがあるってこと。」


悠紀「おい俊!」


俊「でも先生は見ないフリしてますよね。俺、知ってるんですよ。先生がなんでいじめを問題として取り上げないのか。」


光「いい加減にして!このクラスにいじめなんかない。」


先生「そうよ。さぁ、授業しましょう。じゃあ、このプリントをまわして・・・」


しばらく話し合い


俊「先生。俺はいじめはよくないと思います。理由は、憎しみしか生み出さないからです。」


悠紀「そーだなー。憎しみは憎しみを生み出すって言うしなー。」


俊「悠紀の言う通りで、憎しみは憎しみを生み出すけど何かが憎しみを消すことはありません。」


光「いやなことってなかなか忘れられないもんねー」


実夏「っていうかさー、そういうときって大体人にあたらない?」


全員「・・・」


先生「じゃ、じゃあ次の課題いきましょうかー!」


チャイム


男A「やったー!授業おわったぜええええええ」


女C「部活だー!」


女A「たっのしみー!」


男B「お前らまだ号令かけてねぇよ!」


男C「気を着け―、礼!」


全員「ありがとうございましたー!」


暗転


黒板に第二音楽室

外側に椅子を重ねておいておく


部長「じゃあ発声練習いくよー!ラララいきまーす!せーの」


全員「ラララー!」


蒼空「なんかいつもより声でてるんじゃない?」


実夏「私もそう思う!まぁ、一人声でてない子いるけどね!」


俊「俺のこと?」


実夏「んなわけないじゃーんっ!こいつだよ」


優良「私ちゃんと声だしてるもん」


部長「はいはーい。部活まで喧嘩しない」


蒼空「それより部長!今年の文化祭どうするんですか?」


部長「あー、今年はもともとあるやつにしようかなって思ってるかな」


実夏「えっ!?」


蒼空「ちょっと待ってくださいよ!」


部長「申し訳ないんだけど、今年はあるものから選ぶね。作るんだったら、あなたたちの代でやってくれる?」


優良「しょうがないよ。部長が決めたことだから、諦めよう?」


実夏「何であんたがしきってんのよこのうすのろ!」


優良「あんたに言われたくないわよブス!」


蒼空「やめてようっとおしい。もう、早く役きめるよ。」


暗転


ナレーター「なにやら悪い雰囲気ですねぇ・・・。そらはくらすのみんなに盛大に喧嘩を売るし、ゆらはみかにはむかうし・・・明日は大雨になりそうですね!」


コール音


優良「はい、高橋です。」


実夏「明日、覚えておきなさいよ。」


通話の切れる音


明転


教室でのこと


ガヤガヤとしている


ゆらが入ってくる


蒼空「あ、優良おはよー!」


優良「・・・」


蒼空「優良・・・?」


手に持ってるタオルを投げつける


優良「もう私に話しかけないで、キモい。」


蒼空「えっ・・・?いや、なにいってんの?」


実夏「あんたさぁ、気が付きなよ?こいつはあんたのことがきらいだっていってんの。」


蒼空「いや、そんなわけ」


悠紀「ほんとだよ。だから、もうやめとけ。」


光「蒼空もさ、気が付くの遅いよ」


蒼空「そっかぁ・・・ごめんね?今までしつこく話しかけちゃって。でも、話してくれてうれしかった。ありがとうっ」


蒼空 でていく


教室が静まり返る


実夏「あっははははは!いい気味!」


悠紀「今のサイッコー!」


光「悠紀とか演劇部じゃないのに演技力ありすぎー!」


実夏「ねぇ、どんな気分よ。友達を裏切った感想は?あははっ」


光「次はどんなことさせよっかー!」


悠紀「机とかプリントに落書きしてみるー?」


光「いいねいいねー!」


チャイム


先生入ってくる


先生「はーい。じゃあ授業はじめるぞー・・・お?なんで蒼空がいないの?」


実夏「せんせー!蒼空は仮病使って保健室いってまーすっ!」


先生「そうなんだー。ま、いずれもどってくるでしょう!」


悠紀「そうっすよねー!そーいや、今日テストだったっけ?」


光「えー!?きいてなーい!」


先生「延期はめんどくさいので、今日やっちゃいます!」


俊と優良以外はクレーム


先生「はいはい!じゃあ教科書とか全部しまって!」


光「先生!蒼空の分のプリントないでーす!」


先生「はいこれ!ちゃんと渡しておいてねー」


先生「残り3分!」


少し歩き回って


先生「はい終了!」


それぞれ終わったー!など


先生「後ろからあつめてねー、蒼空さんの分はほっといてください」


それじゃ

号令!


男子C「気を着けー礼!」


全員「あざっしたー」


実夏「あ、蒼空だ。ちょうどいいや、あんた、このプリントわたしてきてよ。」


優良「・・・わかった」


蒼空「どうしたのそんな険しい顔して。」


優良「これ、プレゼント。」


蒼空 固まる


悠紀「えっ、もうわたしちゃったのー?なんだーもっと書きたかったのにー」


光「私もー!ずるいよ実夏ー!」


実夏「ごめんごめん。また次のでやればいいじゃん?」


三人楽しそうに話す。


実夏「ねー俊!あんたもやらない?」


俊「いいよ興味ない」


悠紀「つれないなぁー!」


蒼空「優良、届けてくれてありがとー」


まっすぐ机の方に行く。


三人は大げさによける。


光「ちょっ、こっちこないでよ」


蒼空 筆箱と本を持って廊下にでる


実夏「なによ・・・つまんない・・・」


ストップモーション


ナレーター「お久しぶりの登場です!いやぁ・・・なんでこういじめって起きるんでしょうかね。その人のこと知りもしないのに批判するのはどうかと思いますが・・・みなさんも、一度ふりかえってみてはいかがでしょう」


俊「おい、これで満足かよ・・・」


光「なによいきなり」


俊「こんなんでいいのかって聞いてんだよ!!」


実夏「なっ・・・そんなマジにキレなくたっていいじゃん・・・」


優良「私がいけないんだ・・・私が・・・私が・・・」


悠紀「まぁいんじゃなーい?今日からいじめられなくなるんだよー?やったじゃーん!」


俊「俺は、お前らみたいなやつはきらいだ。正直どうでもいいと思ってたけど、人間としての恥を知れ。苦しみを知れ。いじめられてる側がどんだけつらいかわかってんのかよ」


悠紀「わかってるよ!わかってんだよ・・・でも、こうでもしなきゃまたいじめられんだろ!?こえぇんだよ!ふざけんなよ・・・」


実夏「なに熱くなってんの?ばっかじゃない?ほら、あんたたちもそう思うよね?」


女A「うざいんだよ・・・」


実夏「え?」


女B「前々から思ってた。なんで私たちがあんたのいいなりにならなきゃいけないのかって」


実夏「ちょっとあんたたちなにいってr」


女C「私たち決めたの。もうやめめようって。だから、放送で言おうと思って。」


男A「俺らも、そうすることに決めた。」


悠紀「おい・・・裏切るのかよ・・・」


男B「すまん。でも、もう無理だ。」


光「なにいってんのあんたたち。自分たちが何言ってるかわかってる?」


男C「もううんざりなんだよ!人にあたって、傷つけて。ストレスたまってんのは誰だって一緒なんだよ!家が大変?だれだって一緒だよ・・・それを人にぶつけてなにになんだよ!」


優良「私は、この手で終わらせたい。謝らなきゃ、蒼空に。」


俊「つーことらしいぜ。で、どうすんだ?お前らは。」


実夏「さいってー。私は謝らない。」


光「私も。なんで謝らなきゃいけないのよ」


悠紀「今更んなことできっかよ。」


みんなスタスタと廊下の方へ。


俊「あっそ。まぁ、今謝らなきゃきっと罪悪感でつぶれると思うけどな、お前ら。」


出て行ったあと


実夏「なんなんだろうねっ、あいつら・・・」


光「気にすることないよね」


悠紀「もうやだよ・・・いじめられるのは・・・こわいんだよ・・・」


三人向き合う


暗転


第二音楽室。


優良「蒼空!」


蒼空「なによ・・・なんできたの・・・」


優良「ごめんなさい!泣くまで追い詰めたなんて・・・」


蒼空「いいの・・・別に・・・それに、優良は悪い子じゃないってわかったから」


優良「え?」


蒼空「だって優良、あの言葉言った時、すごく苦しそうだった。」


優良「自分の苦しんでたことがなくなるって思ったら、つい言ってしまったの。いくら脅されたとはいえ、絶対にいっちゃいけないことだったのに。」


俊「つーか、そんなのもうどーでもよくない?これで仲直り。」


蒼空「それ、優良のタオル・・・なんでもってんの!こわいなぁ」


俊「・・・」


蒼空「はい、これ」


優良「ありがとう・・・これ、すごく大事なものなの」


蒼空「大事なもの?」


優良「うん。私が引っ越しする前に、友達がくれたものなの。その子もいじめられてて、仲よくしてくれてありがとうって。最後に笑ってくれた。あの子の笑顔は本当に素敵だった。」


蒼空「そっか・・・じゃあ、今度は自分がその子みたいになったら?」


優良「え?」


蒼空「私、優良の笑った顔みてみたいな」


俊「正直俺もそれは興味ある」


優良「えっ、それは・・・えっと・・・あああああああああ!!」


蒼空「なんだよびっくりしたなぁ!」


優良「三人ともおいてきちゃった!」


俊「それなら問題なさそうだけど?」


蒼空「!?」


光「蒼空・・・」


悠紀「高橋・・・」


実夏「2人とも・・・」


優良「ごめんなさいっ!」


光&雪&実夏「えっ?」


蒼空「私も、ごめんなさいっ」


悠紀「いやちょっとまって!?」


光「悪いことしたのは私たちで・・・」


蒼空「まー・・・いいんじゃない?そのかわり、お詫びとしてアイスおごってよね」


俊「俺のもな」


実夏「なにそれっ!あははっ!」


みんなで笑う


お知らせチャイム


男A「テストテスト。きこえてますか」


女A「私たちは2年6組の生徒です」


男C「授業中に失礼します。」


男B「実は、2年6組にはいじめがあります。」


女B「私たちは、人をいじめてきました。見ないフリをしてしまいました。」


女C「先生も、その行為をしていました。私たちも自分自身が許せません。でも、先生にもかなり腹が立っています。」


男A「なので僕たち」


女C「私たちは」


男C「次の朝会で、話し合いする場を要求します。」


女A「もし受け入れられない場合、これは学校全体の問題として親に訴えます」


女B「私たちは本気です。」


男B「いじめは絶対にしてはいけません。どんな理由があろうとも。」


終わりのチャイム


蒼空「これで・・・終わるかな・・・」


悠紀「終わりにしたい。ごめん、今まで」


光「相当ひどいこと言った・・・許されないかもしれないけど、ごめんなさい」


実夏「私も、ごめんなさい・・・」


優良「みんな、いいんじゃない?おわったことだしさ。でも、絶対にこれだけは忘れないで。苦しいのは自分だけじゃないから。苦しいなら、人に当たらないで相談して?」


蒼空「だって私たち・・・私たち、友達だもんね!」


俊「あははっ!そうだなっ」


光「俊が笑った・・・!」


実夏「めずらしい・・・」


優良「今日は良い日だったね!」


悠紀「ばーか!明日もいい日になるよ!」


蒼空「悠紀、大分そのセリフはずかしいと思う」


悠紀「なっ・・・」


全員笑う


光「そーいえば、蒼空。絶交ってのはそのー・・・」


蒼空「なんかいった?」


光「ううん、なんでもないよ!」


蒼空「そっか!優良。」


優良「んー?」


蒼空「本当にありがとう。改めて分かったよ。いじめは絶対にだめだって。」


優良「よくわかんないけど・・・うん。友達は、たくさんいたほうが楽しいじゃない?」


悠紀「俺も友達ほしぃぃぃぃ!」


俊「ばーか。俺ら全員友達、だろ?」


蒼空「俊まではずかしいこといってる・・・」


俊「ば、ばかやろう・・・」


暗転


ナレーター「これで、ほんとに物語はおしまい。めでたしめでたし?だとおもった?」


優良「みなさん、友達は大切にしてください。悪ふざけのつもりでも、相手はいやがってるかもしれません。自分の発言と行動には責任を。学校生活はつらく苦しいものかもしれません。でも、だからこそ友達を頼ってほしい。みんな、そう思ってるはずです。苦しいことがあったら、私たちはあなた方を迎えます。だから、相談してください。私は、友達を大切にして、学校を楽しむことを誓います。」


明転


全員登場?



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― 新着の感想 ―
[良い点] とても面白かったです [気になる点] ちょっと終わらせ方強引な気がします あと途中のナレーターの部長からいじめられるシーンいります?? [一言] とっても面白かったので中学校の文化祭の演劇…
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