絵空事
僕が心配する点。この世界が現実なのだろうかと言うこと。
別に変な奴じゃない、と思う。
みんなも考え事をしていて、こんなに時間が過ぎちゃったんだ。ってことはあるでしょう?
それがひどいだけなんだ。日時がわからなくなって、ここがどこなのか、どうしてここにいるのかが一瞬わからなくなってしまうんだ。そして、今までがまるで夢みたいに思ってしまうだけなんだ。
ほかの人はこんな事起こらないんだろう。
そう思うと、僕がおかしいのかな。それでもいいや。
普通に一日一日を過ごしているんだよ。でも、考え事にはまるとまるでこの世界が夢のように感じてしまう。
考え事の内容? くだらないことだよ。僕が思い描く世界があるだけ。
そこにはここと同じようにたくさんの人が暮らしている。
少しだけの文化の違いがある。それだけ。
そんな世界が本当であったらいいのに。って考えることもよくある。
だってこの世界なんて僕には楽しくないんだもん。
空想の世界にいる友達とならなんだってできる。
同性、異性の垣根を越えて仲良くできる。
みんなが幸せに暮らしている、そのそばにいられるんだ。
こんなことを思う僕は、やっぱりどこかずれているのかも。
大切な人はいる、友達とか家族とか。
でも、夢だったら。そしたらこれは全部僕の空想なんでしょう?
いやな事ばかり思い浮かべる僕はなんてネガティブな人間なんだろうね。
僕が忘れてしまえば、すべて消える。なんてもろい存在なんだろうか。
ただ怖い事が一つだけ。
君の事が夢だったら、それだけが怖い。
君は素敵な人だから。こんな変な僕の事を好きって言ってくれるただ一人の人だから。
……それがすべて夢だったら、嫌なんだ。
どうか、これが夢であるのなら、永遠に覚めませんように。