表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

徒然なるままに

絵空事

作者: 高原 夕晞

 僕が心配する点。この世界が現実なのだろうかと言うこと。

 別に変な奴じゃない、と思う。


 みんなも考え事をしていて、こんなに時間が過ぎちゃったんだ。ってことはあるでしょう?

 それがひどいだけなんだ。日時がわからなくなって、ここがどこなのか、どうしてここにいるのかが一瞬わからなくなってしまうんだ。そして、今までがまるで夢みたいに思ってしまうだけなんだ。

 ほかの人はこんな事起こらないんだろう。

 そう思うと、僕がおかしいのかな。それでもいいや。


 普通に一日一日を過ごしているんだよ。でも、考え事にはまるとまるでこの世界が夢のように感じてしまう。

 考え事の内容? くだらないことだよ。僕が思い描く世界があるだけ。

 そこにはここと同じようにたくさんの人が暮らしている。

 少しだけの文化の違いがある。それだけ。


 そんな世界が本当であったらいいのに。って考えることもよくある。

 だってこの世界なんて僕には楽しくないんだもん。

 空想の世界にいる友達とならなんだってできる。

 同性、異性の垣根を越えて仲良くできる。

 みんなが幸せに暮らしている、そのそばにいられるんだ。

 こんなことを思う僕は、やっぱりどこかずれているのかも。


 大切な人はいる、友達とか家族とか。

 でも、夢だったら。そしたらこれは全部僕の空想なんでしょう?

 いやな事ばかり思い浮かべる僕はなんてネガティブな人間なんだろうね。

 僕が忘れてしまえば、すべて消える。なんてもろい存在なんだろうか。


 ただ怖い事が一つだけ。

 君の事が夢だったら、それだけが怖い。

 君は素敵な人だから。こんな変な僕の事を好きって言ってくれるただ一人の人だから。

 ……それがすべて夢だったら、嫌なんだ。


 どうか、これが夢であるのなら、永遠に覚めませんように。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 共感できる内容です! [一言]  ボーっとしている人はそう見えるだけで、何かを想像しているかもしれませんね。 これからも更新頑張ってください!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ