プロローグ
私の初作品になります。
文章も可笑しければ、内容もガタガタですが
読んで下さる方に少しでも琢磨の気持ちが伝わってくれれば・・・と願うばかりです。
ご指摘・感想がありましたらコメント(?)を頂けると喜びます^^
爽やかな4月の朝。太陽の光が寝ている俺の顔を照らしている。眩しい。まだ、半分寝ている体を無理矢理起こし、水色のカーテンを開けた。カーテンと同じぐらいの無駄に鮮やかな青が窓の外には広がっていた。
俺は高校生になった。
まさに入学式日和だ。普通は新しい生活に期待ふくらませてるんだろうが高校生なんか、絶対になりたくない。
俺には、今日高校3年生になる兄貴と大学4年生の姉貴がいる。当時、俺はまだ小学6年生だったが、姉貴の受験前の様子は今でもはっきりと覚えている。夜中、隣の姉貴の部屋から、英語のリスニング問題が聞こえてきて大変だったっけ・・・。その時、既に兄貴も中2でテスト前には夜遅くまで勉強してたんだよな。俺も仮にも受験を1度経験したが、大して勉強せずに近場の進学校へ進学した。(恐らく俺が学年最下位だろう。)後1年後には今まで以上の勉強が必要になるのかと思うとゾッとする。
あー、もう勉強なんてしたくねぇ~
部活は小・中とやっていたサッカー部に入部しようとは考えているけれど、俺は大して運動が得意ではない。サッカー部は結構レベルが高くて大変らしいし、勉強との両立が俺なんかに出来るのか甚だ疑問だ。もしかしたら三年後には就活?なんて考えるだけで嫌になる。今、就職率低いしな。
俺は仰向けのままベットに倒れ込んだ。ベットのスプリングが軋んだ。
「―――――――――。」
外から、多分今日、小学1年生になる子供たちと母親の声が聞こえる。それとともに、ゴミ出しにやってきたおばさんやら父親らしき声までしてくる。
『あらぁ~、竹井さんとこのお子さん、もう小学生になるのねー』
『芽衣子ちゃんのランドセル可愛いわね~。』
『信太郎くん、もう中学生になったの~。大きくなったわぁ~』
『記念に写真でも撮るか!』
それがやけにはっきり聞こえてきて、部屋の中の静けさが一層際だつ。
『・・・同じ1年生なのになぁ・・・。』
溜息を吐こうと思ったとき、防災無線が8時を告げた。入学式は8時30分開始だ。
やっべぇ――。
すっごくヤバいわー。
ベットから飛び起き、階段を2段飛ばしで下りて洗面所に走る。寝癖がついたままだが、この際どうでもいいことにする。どーせ、誰も俺の事なんて見てねぇよ。部屋に戻って、クローゼットからまだビニールを被ったままの制服を勢いよく取り出し慌てて着替えた。まだ、サイズが二回り大きくて動きにくい。俺の身長が低いことに対する厭味かッ!!近くにあった新品のスクールバックに筆箱と上履きを突っ込み、階段を駆け下りた。玄関脇の時計は八時十分を指している。今日の朝食は抜きだ。
「いってきまーすっ」
俺は、近場の高校を選んで良かったと初日から痛感するのであった。