モグラ令嬢の地下生活〜いつの間にか地下王国を作ってました〜(短編版)
作者初のコメディジャンル作品です。脳を空っぽにして読んでいただければ幸いです。
「メリーナ・ハーズベル嬢、貴女の守護獣は『モグラ』です」
「……はい?」
私メリーナ・ハーズベルは神官様の言葉に呆然となった。
ここラーヌン王国には10歳になると守護獣が充てがわれている。
守護獣と言っても実際に護ってくれる訳では無く、ある意味御守りみたいな物で平民にしてみたら占いに等しい。
ただ貴族にしてみれば評価の対象となり将来がかかった大事な問題である。
例えば公爵家の令嬢の守護獣のランクが低くなったら勘当され平民堕ちになってしまう。
それぐらい貴族にとっては守護獣のランクは重大な事なのだ。
で、先程モグラが守護獣である、と言い渡された私ですが……。
(まぁ、こんなもんでしょ)
と言うのが正直な意見である。
何故なら我がハーズベル家は平凡な田舎貴族であり領地はあれど両親も一緒に汗水垂らして畑を耕している。
だからモグラと聞いてもなんか納得した気分である。
これがもし上位ランクだったら面倒な事になっている。
以前、男爵令嬢が上位ランクの守護獣を充てた結果、王族から婚約の話が来て王太子妃教育やらで心身共に疲弊してしまい大変な事になってしまった、と聞いた事がある。
(結局、身分相応が一番なのよね)
まぁ、だからピッタリなんじゃないか、と思っていました、この時は。
だけど数年後、私は何故か巨大な地下王国を作り上げ資源の殆どを掌握してしまう事になる……。
なんで?




