勇者と先代勇者の話
この世界に召喚されて半月ほど経った頃、生魚を食べる機会があった。
当時の俺は、異世界召喚で身に宿った勇者の権能を、この世界の英雄に貸出しした「勇者の抜殻」状態だった。
抜殻であっても、オリジナルの勇者だ。
俺が消えれば勇者の権能も消える。
そんな理由で、俺の身柄は安全な王宮に手厚く保護されていた。
今でも偶に、当時を思い出して、不満に思うことがある。
いくら犠牲を最小限に、迅速に魔王討伐を終らせる最善の策だったとしても、だ。
『即戦力であるなる現地英雄に、人為的に勇者の権能を移植する』なんて、物語のプロローグとして有り得ないと思うんだよ。
なのに、俺が召喚されたファンタジー世界はそんなで……。
王国の偉い人たちにアレコレ説得されて、勇者の権能をレンタルをする事に同意したのは俺だ。
けれど、何となく釈然としないと言うか、勇者に選ばれた自分自身が魔王討伐をしない状況を上手く消化し切れず、王国の人たち、主に三人の相談役や身元保証人の宰相補佐さんと心理的な壁がある状態だった。
それでも、この世界に来て二週間以上ずっと肉とパンの洋食が続いた時期である。
段々と和食が恋しくなって来た頃合いに、寿司や刺身を連想させる生魚の話が出たのだから、飛び付くのは仕方がない。
主語をデカくして言うが、健全な味覚の全日本男子が、食欲に負けること請け合いだ。
傍から見ても不安定な状態の俺だったが、この食事の誘いには抵抗無く、それどころか、当時にしては珍しく積極的に参加したように思う。
この国、ウェイ・ファラ王国から付けられた三人の相談役を伴って、訪れた食事処「サシミ」は、魚食の普及と生鮮品の流通に貢献した過去の勇者が出店した魚料理の専門店であった。
店の個室でメニューを見れば「食事に白米が付く」と書いてあった。
俺は迷わず鮮魚の生食、日本人にお馴染みの刺身と思われるメニューを頼んだ。
店名から推測するに、この店のお勧めは鮮魚を生食、おそらく刺身なのだろう。
しかし、店のお勧めであっても肉や魚の生食に抵抗がある人は多い。
二十一世紀の地球でも魚の生食には賛否あるからな。
食事処サシミでは、ステーキのように魚の加熱状態を個々に選べるようになっていた。
三人の相談役はそれぞれ好みの食べ方は選択していた。
冒険者のアシュムさんは、卓上の焼き網でネタを炙る「焼味」を選択した。野営時の料理と同じような直火調理は安心できるとのこと。アダムさんは食に関しては保守派らしく、慣れた物で十分だそうだ。
商人のイブさんは、しゃぶしゃぶ風の「汁味」を、文官で貴族子息のウーゴさんは『先代勇者様に敬意を込めて』と言いながら、生の魚肉で食べる「生味」、日本人からすると刺身を選んだ。
相談役それぞれ選んだこの三種の食べ方「生味・汁味・焼味」。
三種から、好みの食事方法を選ぶスタイルを「魚食三味」と呼ぶそうだ。
魚食三味を提唱し、実際に食事として提供したのが、王都の食事処「サシミ」と、その姉妹店「スシ」。
姉妹店の「スシ」は先代勇者が拝領した領地の、海沿いにある魚介レストランだそうだ。
現在はどちらも「魚食三味」の開祖として名高い。
魚食三味は、選ぶ三味によって、道具や調味料が卓上に用意されるが、刺身は同じものが提供される。
日本に居たなら別に大したことじゃないんだけど、この世界の調理人や職人は、独学・我流が多数派だ。季節によって魚の種類が違っても、何度通っても、どの食べ方でも、ほぼ同じ大きさのネタが提供される事に感動さえしたものだ。
俺がお世話になっている王宮の食事だって、料理人によって毎回パンの大きさとか、肉の提供方法がバラバラなんだ。
王宮の食事で、定期的に動物の原型を彷彿とさせる。立体的な骨付き肉を提供する料理人の存在に気付いて、微妙にストレスが溜まってたのも影響した思う。
ちなみに、俺が召喚されたウェイ・ファラ王国の主食はパンか芋、地域によって麦の粒々したやつだ。メインのおかずは、動物の肉や皮。それにスープか酒が付く。
メインと汁物と主食、いわゆる「一汁一菜」の献立の王道で、たまにメインが卵類や魚に変わる。
けれど、卵や魚は入手量と流通コストの関係で高級食材である。
この国では、過去の勇者が物流を強化したお陰で、内陸にある王都でも海魚が食べられる環境が整っているが、遠方から運ばれる鮮魚を生で安全に食べられる「サシミ」は当然、超高級料理店である。
勇者の生活費にあたる勇者予算、その食費に該当する範囲でサシミに通うなら、昼食時に月二~三回はOKだそうだ。
刺身が贅沢ランチなのは理解しているが昼だけなのか? 夜は?
夜は酒が入るから、天井が無い、と。
なるほど。
高級料理店である「サシミ」での会食中、話題に上ったのは店の創業者であり、魚食三味を広めた先代勇者の事だった。
約百年前、俺と同じく勇者として召喚され、その後に爵位と領地を得て、この国で生涯を終えた人物だ。
店の名前と海魚の生食を推進した事を考えれば、十中八九日本人だろう。
推定、日本人の先代勇者は、百年以上経った現在でも美味しい魚の食べ方を広めた「魚食の勇者」や「ザンマイ子爵」と呼ばれ、王国民に親しまれている。
んんんっ? ザンマイ?
先代の勇者子爵は、家名がザンマイなのか。
一時期、話題になった名物社長が率いる、某寿司チェーンが思い浮かんだ。
先代勇者に関連する単語の組み合わせ、「ザンマイ」で「サシミ」に「スシ」は偶然じゃ無いはずだ。
下らない。
そう、本当にクソ下らない考えだ。
何となく先代勇者と某寿司チェーンの関係が気になった。
『先代勇者に詳しい人に会いたい、話を訊きたい』
食事処で刺身に舌鼓を打ちながら、俺はそんな要望を口走ったらしい。
普段はそんな迂闊な発言はしないが、何せ久々の刺身と白飯に浮かれていた。
異世界召喚後から常に最大だった俺の警戒心は随分と薄くなり、心も口も軽くなっていた。
要望を出した本人は、翌日に綺麗サッパリ忘れていたが、相談役の一人で王城勤め文官ウーゴさんを通して、俺の下らない要望はしっかり伝わっていた。
後日、先代勇者であるザンマイ子爵の関係者とご縁が出来る。
食事処サシミに初めて行った日から約一ヶ月後、期間限定の侍女として、俺の部屋付きになった妙齢の女性サールさん。
この侍女さんが、先代勇者のお孫さんだった。
俺の勇者召喚が行われた日から、五十日以上経った時期である。ようやく俺にも、国やこの世界の実情が見え、前向きに生きて行くことを考えられるようになっていた。
召喚時に勇者の権能とは別に授かった、商業系の独自スキルや、今後に役立つ勉強を積極的にはじめた頃でもある。
約百年前に俺と同じ状況、この世界の英雄に勇者実務を譲った先達として、その生涯を知りたい気持ちが強かった。
期間限定の侍女として俺の部屋に控えるサールさんに、先代勇者の事をアレコレと質問をさせてもらった。
ザンマイ子爵こと先代勇者は、約百年前に勇者としてこの世界の、ウェイ・ファラ王国に召喚された。
今の俺と同じく、魔王討伐を代理勇者に任せ、王宮で保護される。
魔王が無事に討伐され、時間経過で勇者の権能が戻ると、数名の伴を連れて旅に出る。
約三年かけて諸国を巡った後、召喚勇者の生涯身分保証で定められた、「叙爵請求権」を使い、ウェイ・ファラ王国に叙爵を求める。叙爵請求の際、領地として国の南西部に位置する、海沿いの土地を望む。
その一帯は、寂れた漁村と寒村しか無く領地として不適当だった。
当時の公式人口は二桁の僻地を領地を希望され、ウェイ・ファラ王国の議会から承認が下りなかったそうだ。
にも拘わらず、申請だけ出してサッサと領地予定地に移り住み、領主と漁師のWワークをはじめる。
めっちゃマイペースかっ!
暫定子爵となった先代勇者は、領地予定の海辺に私財で漁港を造成する。
漁港が完成すると自ら漁で魚を獲り、低温水槽や冷凍で鮮魚を運び、王都の広場等で聖剣を用いた魚の解体ショーを披露する。
えっ? 聖剣って魚の解体に使っていいの?
「ふふふっ、驚きますでしょう?」
サールさんは口元を扇で隠し、上品に笑うと教えてくれる。
「祖父は聖剣と共に召喚された勇者でしたから、多少扱いが特殊でも、自前の聖剣なので問題なかったそうです」
この世界に召喚される勇者は、数人に一人の割合で聖剣と共に召喚される。
なぜなら、聖剣この世界に一本しか存在出来ないからだ。
過去の魔王討伐記録を遡ると、二度から四度の魔王討伐で聖剣は折れたり壊れて消滅している。そして、聖剣が消滅した後の勇者は、必ず聖剣と一緒に召喚されている。更に、使用可能な聖剣が現存している間は、勇者は聖剣を持たずに召喚されている。
俺の代わりに魔王討伐を請負ったこの世界の英雄、彼に貸与された聖剣はザンマイ子爵の聖剣である。
先代勇者の没後、聖剣はウェイ・ファラ王国に献上されたそうだ。
この聖剣、柄頭に大きな宝玉の付いた、矢鱈と光輝く金属で出来た両刃の大剣だった。
普通に持ってるだけで目立ちそうな大剣を、人目のある場所で振り回せば、嫌でも目立つ。
先代勇者は聖剣を巧みに使い、今や固有名詞として定着した「ザンマイショー」、魚の解体と解体後の魚肉販売行い、短期間で財を成した。
「安定的に王都へ魚の行商? を行った事で、やっと領地の承認が下り、正式にザンマイ子爵領になりましたのよ」
次に先代勇者は、魚港に適さなかった料理の海沿い、丘陵地帯に高級旅館や別荘を造成、リゾート開発に乗り出す。
この時に雇用したのが、領地の公式人口に含まれない、海辺の貧民窟に住む人々。
多くの雇用がうまれ、領地の治安が改善する。
それに伴い、ザンマイ子爵領の公式人口も一気に増える。
温暖な気候と、風光明美な海辺リゾート観光。
新鮮な魚介を用いた珍しい食事。
魔王を倒した聖剣を、勇者が振るう巨大魚の解体ショー。
魔王の脅威が去り、開放的になった時代の空気も後押ししたのだろう。ザンマイ子爵領への行楽は、瞬く間に人気となった。
「祖父にとって勇者の肩書も聖剣も、『知名度があるから宣伝に利用した』とおっしゃってましたわ」
この世界の者であば、幼い子供でも知っている勇者と聖剣の知名度を利用し、ザンマイ子爵領は驚くべき速さでリゾート観光地としての地位を確立する。
ある時、町中で偶然聴こえた観光客の会話から、魚が一般的な食材で無い事を知った。
百年ほど前まで、魚は、その臭いの強さから貧民の食料、救荒食であったそうだ。
先代勇者は、急遽王都にも魚料理の食事処を開く。新鮮な魚は美味しいと認識を改めて貰うには、実際に美味い食べるのが早いと、食事処「サシミ」を開業させた。
食事だけで無く、料理教室等も開催し、王都のアンテナショップとして魚食三味や、魚の調理の普及に努めたそうだ。
王都での活動の副産物として、内陸への生鮮物流の改善があったようだ。
だが、魚食や観光で裕福になった事で先代勇者を妬む者も存在した。
どこにでも、他人の足を引っ張る奴は居るんだな。
「当時子供だった私から見ても、祖父は奇抜な性格でしたから、伝統を重んじる方々には受け入れ辛かったのでしょう」
先代勇者は。こんな逸話を残している。
『ザンマイ子爵は、隣の領主を金貨袋(鈍器)で殴り、隣領の浜辺一帯を買い占めた』
やり方が、完全に、バブル期の地上げ屋ぁ!
「この逸話は、表面上真実なので……、否定が難しかったのです」
サールさんが困ったように語る。
この逸話は、先代勇者側の視点で見ると、割とマトモな領地売買だという。
隣領の浜辺は、かつて魚以上に認知されていなかった貝類や海老が多く獲れる場所で、漁場目的の売買だったが、契約締結直前に売り主である隣の領主が一方的に価格につり上げ、ザンマイ子爵が怒りに唸りながら追加の金貨袋を投げつけた。それが悪い方に広まった結果だという。
逸話の浜辺一帯は、今現在、貝類と海老の養殖場となっているそうだ。
先代勇者が貴族だった期間は約二十年。
海の恵みを中心として領地を安定させた後は、早々に爵位を子に譲った。
貴族位の譲爵と同時に漁師も引退し、以降は実業家として海産物の加工や養殖に尽力する。
以上がサールさんに聞いた先代勇者の略歴まとめだ。
聖剣持ちの勇者で、開拓、貧民救済、グルメ、流通改革、普通に内政チートで成り上がっているな。
もしかしてハーレムも?
「奥さんは一人ですか? 別宅で愛人を囲ったり……、無い? そうですか」
ザンマイ一族の家族の仲は良好で、子供三人、孫九人に恵まれた。
子供の名前は上から、ネェージ、ウシュモー、トーラ。
孫の名前は、ウラビット、ターツ、ミノヘビュ、ウ―マ、ヒツメージ、サール、トーリ、イヌルス、イノビュタ
三文字で、中間が長音は女性名?!
十二の名を並べる事で、大いなる時が動き出すって……。
中二の香りが…。
あれ? コレ、十二支だ。
江戸時代の時間は、十二支呼び方だから「大いなる時」とか言って格好つけてるだけだろう?
子と孫の名前で遊ぶんじゃありませんっ!
そんな話から判明した、召喚前の先代勇者の氏名はヒデジ・アキモト。
叙爵後の貴族名はヒュージ・キヨムラ・ザンマイ。
ヒデジからヒュージ、の変化は、まぁ解る。
何なら、ちょっとカッコイイと思った。
でも、アキモトは?
苗字のアキモトはどこ行った?
えっと、キヨムラって確か……、俺の記憶が確かなら某寿司チェーンの母体企業名がそんな名前だったような⁇
読み方が間違ってなければ、だけど。
先代勇者のアキモト氏は、この国の鮮魚流通を開拓した人物だ。
異世界でゼロから生魚の衛生管理が出来て、食事処を営業するノーハウが有り、更に魚の調理にも詳しかった。ウェイ・ファラ王国で、新たに付けた自身の名前に、某寿司チェーンに関係のある単語を入れている。
俺の頭の中で、欠けていたパズルのピースが、カチッとハマった。
うん、コレは確定だろう。
「お祖父さん? 先代勇者様の召喚前のご職業は? どんな仕事に就いいたのでしょう?」
サールさんが直接聞いた話では無いが、サールさんの親(ザンマイ子爵の子供)や、子爵の自伝の内容を総合すると、召喚前の勇者アキモトの職業は……、俺が期待した寿司職人や魚河岸の関係者では無かった。
ワンチャン、某寿司チェーン勤めの内勤サラリーマンも有るかと探ったが、これも違う。
何でだよっ!
これぞ某寿司チェーン関係者って名前を付けといて、酷いハシゴ外しだっ!
先代勇者のアキモト氏は、日本の西側地域で産まれ、親から漁場で引き継いだ漁師だったそうだ。
だだし、急に魚の獲れなくなった地方漁港の最期の若手であった。
そんな苦境を経験していた為だろうか、この世界では漁獲資源の保護にも熱心であった。
ここまで話を聞いても、まだ判明しない疑問。
それは、ザンマイ子爵の貴族名の由来。
ホント何がどうして、ザンマイになった?
我慢が出来ず、俺は直球で尋ねた。
「正式な貴族名に入ってるキヨムラ、とか、ザンマイの意味や家名の由来は、聞いた事ありませんか?」
「ザンマイは、技? 技術の名称と聞いております」
「へっ? 技?」
予想外の答えが返って来た。
「私の記憶にある祖父は、既に子爵を長子に譲り、貴族当主を引退しておりました。名を決めたのは叙爵申請時ですから、子や孫は産まれる前の話になります」
そう、前置きしてサールさんが語ってくれた、ザンマイ子爵の貴族名の由来は……
「都合のいい作り話」だった。
曰く、ザンマイ子爵の故郷で巨大な魚を、剣一本で巧みに解体することを「ザンマイ」と讃頌する。
ザンマイ子爵の故郷の言葉で、新鮮な魚を食べて笑顔になる様、これを表す形容詞が「キヨムラ」。自分も魚を楽しく美味しいと実感してもらえるようになりたいと、貴族名を頂く際、中間名に入れた、だとか。
あー、うーん。
そうかぁー。
いや、こいうい方向性の「俺なんかやっちゃいました?」は予想して無かった。
もしかして、平行世界の日本、その可能性も考えけど、若かりし頃の行動と逸話、それに子孫の名付けから判断して、同じ日本だろう。異世界人が知らないからって、日本人の、しかも特定年代にしか理解出来ないネタで遊びやがって、やりたい放題が過ぎるっ!
豪胆というか、人をからかうのが好きな俺の親世代の特徴だな。
つまり、いじられて、回避も無視も出来ない俺達コミュ少の天敵だ。
同じ時代に、生きて出会わなくて本当によかった。
あ、俺はコミュ障じゃ無くて「コミュ少」だからなっ。
情報量とか機会が少ないだけで、円滑な意思疎通は可能だから、ソコの所は間違えないで欲しい。
王城に保管された叙爵当時の資料にも、家名の由来などは記録されて無かった。
結局、先代勇者の命名の真意は不明なままだ。
でも、先代勇者のアキモト氏が、叙爵当初から魚や魚食に関わる予定だった事は、何となく理解出来た。
貴族当主だった期間ずっと半漁師みたいな生活だったらしいし、若い頃に、海漁が出来なかった無念とか、漁師に大きな未練があったのだろう。
なお、現在ザンマイ家は陞爵し、ザンマイ伯爵となっている。
先代勇者であるザンマイ子爵が引退後、息子の代で伯爵位になったが、公的な人口が二桁の寂れた領地を、発展させた感謝を込め、地元の人々は今でもザンマイ子爵領と呼ぶそうだ。
破天荒な性格だけど、先代勇者は何だかんだ愛されてるなぁ。
俺も孫に、苦笑しながら愛される?
うん、苦笑じゃなく、普通に笑って貰いたいな。
魔王討伐の終わった後、この世界に、俺が貢献出来る事は、きっと多く無いだろう。
だが、関わった人や子孫に恥ずかしく無い生き方をしよう。
そう決意した、きっかけの物語。
「聖剣って、切れ味よさそう」から発想した話。どうしてこうなった?