【エッセイ】生成AIを使い続けて多分1年以上
生成AIの是非については言及しないですし、聞かれても答える事はないです。
モデルを色々変えてきました。本当に最初の頃は挿絵といっても拙いものでしたが、呪文だのプロンプトなどを覚えて挿絵っぽいものが作れるようになってきました。
例えばこれは拙作『イマドキのサバサバ冒険者』に出した最初の大ボスの魔狼です。
まあこれはこれで雰囲気は出ているとは思うんですが…。出力はミッドジャーニーだったと思います。
最新はこのようになります。
こちらのモデルはDALLE3です。このモデルはChatGPTに課金する事で使える様になります。
一口に生成AIといっても、出力される絵柄はかなり変わってくるんですよね。例えばNovelAIは完全にキャラクターイラストの生成に特化している気がします。まあ学習先がDanbooruですからね。とはいえ、風景描写も出来なくはありません。
ミッドジャーニーは風景の描写に優れている気がします。非常に雰囲気のある風景が生成できます。これはちょっとNovelAiでは真似できないかもしれません。人物も勿論描写できますが、ラノベのキャラクターっぽく出力するのはちょっと難しいですね。どうしてもバタ臭くなる。
上記は実際にミッドジャーニーで出力し、作品の挿絵として採用したものになります。雰囲気出てません?
まあこれはこれで、カジュアルな作風とかだと合わない感じはしますが…。
これらを使っていた時は人物はWaifuを使っていました。これはなんというか…
こういうものですね。こちらでプロンプトを調整…とかは出来ないんです。自分は早々に使うのをやめてしまいました。
この辺りはwaifuを使っていたころのキャラクター群ですね。
それから暫くして、生成モデルはNovelAIを多用するようになります。最初はいわゆるマスピ顔を量産していました。マスピ顔とはプロンプトにmasterpeaceと宣言する奴です。これを使うと品質が安定しますが、なんかどこかで見た顔になります。
こういうのとか
こういうのとか
自分は個性を出したくって、masterpeaceは使わない様にしています。NovelAIで人物を生成するなら、水彩風味をかなり強めますね。
情景描写も、水彩を強めればかなり雰囲気あるものが出来上がる気がします。
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ただ、ちょっとぼんやりしすぎだなぁ、くっきりはっきりさせたいなあ。でもNovelAIだとマスピっちゃうんだよなあ…という時もないではないです。
そこで出会ったのがダリ3です。
これはなんというか…自然対話的に画像を生成できます。これまでのものはこんなかんじで生成してました。
赤、林檎、リスが林檎を持っている、背景は森、なんとかかんとか…
みたいなかんじです。
ダリ3は「森を背景に、リスが林檎を手に持っている画像」と会話的に指示できるんですね。
イメージに合わない者が出てきたばあい、どこが違うのかをやはり会話チックに指摘して修正できます。
これまでのものだとプロンプトを調整しなければいけませんでしたが、ダリ3は違います。
また、品質も非常に良いですね。
くっきりはっきり、でもマスピってないフェイスが簡単に出せます。
そう。おじさんも出せるんですよ。
男…特におっさんみたいなのは案外に生成が難しいんです。みんな美形になっちゃいますからね。
勿論人物だけじゃなくて、情景描写も出来ます。
例えば私の作品にはダークファンタジーめいたなんかグロテスクな空間がよく出てくるんですが…
この様に不気味な空間も生成できます。
勿論画像がなくても文章だけで描写できなくはないですが…まあね、作者のモチベーションが違いますね。
そう、生成AIをなぜ使うかといえば、読者のためでもブクマやPVが欲しいためでもなくて、自分のモチベーションの為なんですね。
ちなみにですけど、どれほど美麗なイラストをつかってもブクマやPVは増えたりはしないですよ。
むしろ減るんじゃないでしょうか。生成AIが特に大好き!なんて人は少ないとおもいます。嫌いだと言ってる人のほうが多いですし。
ただやっぱりモチベーションがね、違いますよ。
執筆は精神のオナニーだと思ってるんですが、オナニーするにせよ、疲れ果ててたらマラはしごけないとおもいます。マラをしごくための握力とか体力とか、そういうものが必要ですよね。
自分にとって、自分の文章に良い絵がつくというのは、まさにそのマラをしごくための握力や体力みたいなものなんだなと思ったりしています