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僕の彼女は72歳のキレイな未亡人。

作者: 七瀬








もともと“熟女好き”の僕はやっぱり年上の女性を好きになってしまった。

今まで付き合ってきた女性は、大抵20歳以上は年上の女性だったのだが。

生まれて初めて僕は、50歳以上も年の離れた女性と付き合った。

僕は今年で21歳になる、彼女は現在72歳。

歳の差なんと51歳だ!

でも? 最初は違和感があるように僕も感じていたが彼女と話してみると?

精神年齢が若いというか? 一緒に居て違和感を全く感じなかった。

でも? “凄く常識人間で清楚で乙女な彼女に僕は惚れた。”

僕は72歳の彼女に、猛アタックをしてやっと僕の事を真剣に男として

考えてくれるようになり、付き合う事ができたんだ!



『今日は何処に行きたい、ハニー?』

『貴方が行きたいところに私も一緒に行きたいわ!』

『じゃあ、ふたりで海でも見に行こうか?』

『えぇ、私も海が見たいわ!』








僕は彼女を助手席に乗せて海まで向かった。

彼女は海が見えると? “少女のようにはしゃいだ!”

そんな彼女を見て僕は可愛く想えたんだ。

“歳の差って”第三者から見て思うものなんだと感じた!

僕は彼女と一緒に居て違和感を感じない!

ゼネレーションギャップも多少はあるけど、それを感じさせない彼女を

僕はまた好きになる!

無邪気に笑う彼女が僕は大好きなんだ。





・・・でも? 彼女が僕にこう言った。



『そのうち、私は体が動けないほど歳を取っていくわ!

貴方はそれでも私の傍に居てくれる?』

『勿論!』

『足腰が弱くなって、歩く事が出来なくなっても?』

『勿論!』

『急に倒れて、下半身が上手く動けなくなって車椅子生活になっても?』

『勿論!』

『貴方の事を忘れても?』

『・・・えぇ!?』

『もう私もおばあちゃんなのよ! ボケたりするかもしれないわ!』

『・・・ううん。』

『それでも私の傍に居てくれる?』

『勿論だよ! 僕はどんな貴女も受け止めるつもりなんだから!』

『・・・ありがとう。』

『泣かないで、僕が貴女を全力で支えると誓うよ!』

『・・・えぇ、』








・・・彼女は心に秘めていた想いを僕に話してくれた。

僕の気持ちを彼女が知ると? 泣き出してしまったんだ。



彼女は49年間、連れ添ってきた旦那さんを亡くしてその時誓ったらしい。

“もう旦那さん以外の男性を好きにならないと......。”

でも? 僕の事を彼女は好きになってくれた。

彼女は僕に引け目があったのだろう。

もう歳を取り過ぎたと、老後を僕に世話をさせていいものなのかと。

それでも僕は彼女の傍に居たいんだ!

あと何年、一緒に居れるかわからないけど? それでも僕が彼女と一緒に

居たいと望んでいる。

幸運にも、“彼女も僕と同じ気持ちだった。”






それなら、僕も彼女も迷わない!

例えこの先、どうなるか分かっていても僕はやっぱり彼女と一緒に

居る事を選ぶのだろう。

彼女もまた僕と同じ答えを選ぶだろう。

歳は関係ないと僕は知る。

一緒に居たい人が僕の運命の人なのだと知っている。

誰もその事は否定できないし、曲げる事ができない事実だ!

僕は72歳の彼女が大好きなんだ!

彼女も21歳の僕が好きだ!

“愛は時には罪だけど? この事実を曲げてはいけない!”


【僕の愛する女性ひとは、72歳のキレイな未亡人だった】

・・・ただそれだけの事なんだ。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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