2-011)運命の恋の顛末
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます!
本編再開になりますm(_ _"m)
誤字脱字報告、いいね、ブックマーク、感想、全て滅茶苦茶励みになります!
よろしければぽちっと、おひねり感覚でお願いいたします!
また、各章人物紹介が追加になっております。
ネタバレですが、細かな設定はそちらをご覧ください。
「私は! 私はみんなに愛されて、大切にされるべき、尊い存在なのよ!」
「僕は、愛のない政略結婚ではなく、真実、愛し、愛されるために、運命の乙女と結婚するべきなんだ!」
「「……は?」」
ラージュさんの固有スキル『獅子の咆哮』で気絶した二人を、ラージュさんの契約精霊・ドリアードさんが出した私の生み出しちゃったらしい巨大ハエトリグサ・尋問専用バージョンで雁字搦めにした後、ここに来てから只の一度も掃除していないのだろう、すっかり埃まるけの部屋の中央にある長ソファを『清浄化』で綺麗にしてハエトリグサ君を使って二人の前に移動させると、そのど真ん中に偉そうに足を組んでふんぞり返って座ったラージュさんの横に座らされた私。
ぐるぐる巻きの二人を顔面水鉄砲で目覚めさせ、『何が目的だったんですか?』と聞いた第一声がこれでした。
流石に私もラージュさんも、「鳩が豆鉄砲でクルッポー(2回目)」ですよ。
愛サレテ然ルベキ存在?
誰が?
お前が?
「呆れられて、叱られるべき存在では?」
私のつぶやきに目をひん剥いたのはもちろんアナベラさん。
「なに言ってんのよ! この暴力おん……ひぃっ!」
最後まで言えなかったのは、彼女の目の前に、牙をむくようにハエトリグサの葉がにゅうっと近づき、牙をむくようにその葉を広げたから。
「口には気を付けろ。 お前達は只の罪人で、俺たちは公爵家の正当な使者だ。 ここでお前たちを切り捨てることも出来るんだ。」
ラージュさんの言葉に真っ青になって、こくこくと頷いたアナベラさん。
運命の乙女と愛し合いたい症候群のタイルアル元王子と、脳内お花畑満開ゆる股元子爵令嬢アナベラさんの鼻っ面ギリギリの場所で、ぱくーん!ぱくーん!と、とげとげのついた葉を開いたり閉じたりさせてるハエトリグサを見てて思ったんだけど、これ、棘に返しが付いてるけど、微妙に進化してない?
ま、いいんだけどさ。
気持ちを持ち直し、事前に相談した手順に沿って、まず私が話を始める。
「では話をもう一度、最初からしましょう。 今までのは全部大目にみましたが、ここからの会話、行動は全て公爵家に報告します。 黙秘と査証は許されません。 『次に何かやったら幽閉では済まさない』と、ルクス公爵閣下から伝言です。」
その言葉に、再び目をひん剥いたアナベルさん。
「なんなのよっ! 権力を笠に着るなんて最低よ!」
うわ、正論っぽいこと言った……けど。
「虎の威を借りる狐のように、そちらの元王子の薄っぺらい愛を利用した人には言われたくないです。」
そう返せば、真っ赤な顔をしてギリギリ歯ぎしりするアナベラさん。
で、これに対して声を上げたのは、元王子様。
「僕はイジェルラ国の第二王子だぞ! 拘束を解き、僕をイジェルラに返せっ!」
元はサラサラだったであろう、ベッタベタのコバルトブルーの髪の毛を、額から頭頂部まで3㎜カットにされた、完全に落ち武者ヘアーの残念な元王子もそう叫んだところで、疑問に思っていたことを聞いてみることにした。
「ラージュさん。」
「なんだ?」
「さっきの騎士様、元王子の事、心を病んでるって言ってませんでした?」
「あぁ、言ってたなぁ。」
「どこら辺が?」
「さあなぁ。」
私のその言葉に、ちらっとタイルアル元王子を見たラージュさんは、心底馬鹿にしたように鼻で笑った。
「心神耗弱を装って騎士を騙し、王宮への定期報告にそう書かせ、それを見た父王が、そんな息子を哀れに思い、無罪放免の上、王籍復帰……くらい狙ったんだろうよ? しかしまぁ、恐怖で演技も忘れたんだろ。 随分と稚拙なことだ。 なぁ、元王子。」
そう言われれば、顔を真っ赤にして押し黙ったタイルアル元王子。
「なるほど。 でも、国に戻るのは無理なのでは? そもそも2人とも、自分のやったことわかってます?」
我が子可愛さとはいえ、さすがの王様もそんなことするはずがない。
リンチェパパこと、あのルクス公爵が、それを許すはずないし、流石の国内の貴族たちも黙っていないだろう。
「あんなことしておいて無罪放免、なんてないです。」
「騙されたんだ!」
そんな会話を聞いていたタイルアル元王子、真っ赤な顔でまた叫び出した。
「僕はこの女に騙されたんだ! 男なら誰でもいいこの娼婦に! だが目が覚めた! 反省した! 父上だって許してくださる!」
「ならその反省とやらを聞かせてもらおう? 場合によっては進言してやってもいいぞ。」
「本当か!? なら聞いてほしい!」
ラージュさんの言葉に、ぱっと顔を明るくしたタイルアル元王子は堰を切ったように捲し立て始めた。
「解ったんだ! 僕は、この女ではなく、もっと純粋で優しく美しい、運命の乙女が必要なんだ! だが残念ながら、あの事件で、わが国はそんな運命を信じようともしない、血も涙も持ち合わせない、金と権力の亡者達が多いと理解した! そんな汚い者達から私の運命の乙女を守るため、苦渋の決断ではあるが、冷酷で何の表情も感情も持ち合わせない、何を考えているかもわからない、醜いルクス公爵令嬢を僕の正妃にしてあげようと思う。 僕はもう二度と間違わない! だから僕が立ち直った事を、父上とルクス公爵に進言し……っ!」
「サラマンドラ。 エーンート。 力いっぱいお願い。 スキル展開――火・木魔法『特大のお灸』を馬鹿の頭の上に置いて。」
『『はいはぁ~い!』』
私の腕輪から飛び出してきた火の精霊サラマンドラと、手にいっぱいの乾燥薬草を抱えた木の精霊エーンートが嬉しそうに飛び出し、彼のもとに飛んだ。
「何をする! 止めろ、不敬だぞ!」
身をよじる事も出来なくて、されるがままに落ち武者からもぐさアフロになった元王子にラージュさんがニヤッと笑った。
「よく似合っているぞ、元王子。」
「うわ、火が! 頭から火が! 煙が出てる!」
動けない元王子の頭の上に、エーンートがてんこ盛りもりの乾燥薬草『もぐさ』をのせ、サラマンドラが先っちょにだけ火をつけた。
「大丈夫ですよ。 直接燃えてるわけではありません(まだ)。」
じわじわと先っぽから煙と出して黒くなっていくそれを指さし、私は説明する。
「それは、乾燥した薬草に火をつけて血行を良くする極東の医術『お灸』です。 極東には、悪いことした人を叱るのに『お灸を据える』って言葉もあるくらいなので、残念さ、治るかもしれませんよ。 それと、今は大丈夫ですが、徐々に熱くなります。 それが嫌なら、人として会話してください。」
そう言い切ると真っ青になり頷いた元王子。 で。
「ぷっ。 そんなもの乗せられて馬鹿じゃないの?」
そんな元王子を笑うアナベラさんだが、なぜ自分は安全だと思っているのだろう。
「エーンート、サラマンドラ。 自分も同類ってわかってない、残念な人の頭の上にも乗せてあげて。」
「え!? なんでよ、嫌ぁ!」
きゃーとか、いやーとか、騒いでるけど、動くこともできないピンクの頭の上には、元王子とお揃いで、こんもりとお灸が据えられた。
う~ん、アフロが二人。
しみじみと頭の上のお灸の恐怖に顔を引きつらせ、静かになった二人を見る。
ピンク頭に青い頭って、目立つなぁ……。
これが毎日、いたるところでイチャコラしてたんだから、そりゃ目立つし目障りだったろうなぁ。
なんて思いながら、ぬるくなったお茶を飲み、ちらっとラージュさんを見ると、目の前の二人の間抜けな姿になれたのか、此方もお茶を飲んでいたが、私と目があると、お灸アフロ二人に向かって顎を動かした。
とりあえず、私が話せって事ですね、と、お茶を置いて二人を見た。
「では再開しましょう。 まずタイルアル元王子。 貴方、先ほど誰とでも寝る娼婦に騙されたと言いましたけど、自業自得です。 運命の乙女だか何だか知りませんが、王子様として誰よりもいい生活をして、誰よりも恵まれた環境下で、誰よりも優れた教育を受けて暮らせていたのは、貴方が王子としての責任を全うし、国のために伴侶を得、働き、民を守り、生きることを義務付けられているからです。」
ひとまず穏やかに言ってみれば、返ってきた返答はこちら。
「王子に生まれたくて生まれたわけではない。」
うわ~、こういう時のダメ男の100%完璧なテンプレート返答がきた! それにはさすがに私も、これでもかっていうほどあからさまにため息をついた。
「それはそうでしょうね。 私もですよ。 好きで平民に生まれたわけじゃありません。 同じくリンチェ・ルクス公爵令嬢だって、好きで公爵家に生まれたわけでもなければ、好きであなたの婚約者になったわけでも、厳しい王子妃教育に耐えたわけでもありません。 その地位が嫌だったのだとしたら、王籍を含め全て返上し、貴方の言う運命の女性と、平民として生きればいいだけの話です。
義務を果たすのは嫌だ、でも恵まれた生活をしたい。 なんて、都合がいい話はありません。 すべての行動には責任が伴うんです。 王族として贅を尽くし皆に傅かれたまま、自由気ままに愛する人とだけ暮らしたい、なんて只の我儘です。
そんなのは詭弁だ、とか、そんなこと許されるはずがない、とかは言わせませんよ? ご存じかと思いますが、他国には王位を放棄して愛を貫かれた方もいらっしゃいます。
これらを踏まえたうえで、反論したければいくらでもどうぞ? ただし、私の隣にいる、皇帝位に100年あり続け、冒険者として世界を回るラージュさんと、生まれついての平民の私、二人が納得できる理由と根拠をお願いしますね。」
そう言われれば、ぐうの音も出なかったのか、歯を食いしばり黙り込んだ元王子様。
意外と地頭がよかったのかな? でも、とか、そんな、とか、口の中では繰り返しているけれど。
まぁ彼は王子様だから基礎があるよね。
頭が痛いのはこっちだなぁ、と、ピンク色の頭の人を見ると、真っ赤な顔をして睨み返してきたが気にせず問う。
「アナベラさん。」
「なによ!」
「あなた、何歳で思い出したんですか?」
びくっと、少しだけ体を揺らしてから、私を睨みつける。
「何のことよ。」
「貴女は『イセカイテンセイ』なんですよね? あ、鑑定済なので嘘はいらないです。 いつ思い出されたんですか?」
「アカデミーに入ってからよ。 ……それがなによ?!」
……ってことは15歳か。 で、翌年に婚約破棄してるから……。
「なるほど。 という事は、たった一年間で、随分と派手にやらかたんですね。」
「何のことよ……。」
ものすごい嫌な顔になった彼女。 元王子はきょとんとしている。
「そちらの元王子は御存じなようですが、有名ですよ? わたしも、先輩方からも、いろいろと聞きました。 入学して1週間後に、伯爵家の三男と交際されたんですよね? 図書館の個室自習室がデート場所だったって聞きました。
そこから始まって、次はその彼の友達で別の伯爵家の嫡男に侯爵家の四男。 侯爵家嫡男とデートは天文学教室で、伯爵家四男とは騎士科武器庫でデートしていたと。
そのペースでどんどん手を広げ、最初の2か月で宰相閣下の次男にたどり着いたって驚きです。 その方とは市井のお高めの宿が定番だったとか。 ラブホじゃないのに随分お盛んだったようで、その宿の女将さん、随分困ってたみたいですよ? で、彼が側近だったのをいいことに、お隣にいる第二王子様に近づいた。
でも、残念でしたね。 本当の狙いは王太子殿下だったのに、思いのほか元第二王子が貴方に本気になってしまって、貴方の喜ぶ顔が観たくて、内緒で今年の入学式のバカ騒ぎを起こした。その結果が幽閉。」
報告書を読むように淡々とそこまで話した後、少しだけ間をあけて、彼女がやっていたらしい『ぶりっこ』風に肩をすくめて微笑んだ。
「ご愁傷さまです♪」
「なっ! 何なの!? なんでそんなことまで知ってるのよ!」
再び真っ赤な顔になった彼女と、そんな彼女の遍歴に真っ青になった元王子様。
「なんでって言われても、隠す気ないですよね? あんなに堂々といろんな方と付き合っていれば噂にもなりますよ?」
そうそう、この手の情報収集は楽だったって、リンチェパパが言ってたもん。
「そんなことないわよ! ちゃんとうまくやってたわ! 彼らと会うときには誰にも気が付かれないよう人目を忍んで会っていたし、絶対に二人きりでいられるところを見られないように、周りにも相手にも、ちゃんとスキ……っ!」
そこまで言って、顔をさらに真っ赤にして黙り込んだアナベラさん。
「ちゃんと?」
ひっかかった、と思った。
「ちゃんと、何ですか?」
聞くと、ますます黙り込み睨みつけてくるアナベラさん。
もう一押しかぁ、と、溜息をついて、私は腰ポケットから紙の束を引っ張り出した。
「行動は、全て報告書に書いてあります。 学園内の交際については、王家に筒抜けだったんです。」
「……なによ、それ。」
かなり勢いがなくなった声になったけど、睨みつけてるのは健在なので、ぺらっと表紙だけ二人の前に広げた。
「読めますか?」
それにつづられていた言葉に、元王子はさらに真っ青になり、アナベラさんは赤から青に色が変わった。
「読めたみたいですね。 でも、音読させてもらいます。」
その紙を手元に戻し、私は大きな声ではっきりと、読み上げた。
「『タイルアル第二王子殿下、及びアナベラ嬢に対する行動調査報告書』。 これは、イジェルラ王国の近衛騎士団の皆様と、魔法法務省の皆様によるものです。 こちらに騎士団長と、魔法法務の最高責任者のサインが入っています。 知りませんでしたか? 王家の人間が通学しているんですよ? 絶えず監視されているにきまってるじゃないですか。」
ま、私も今回初めて知ったけどね。 ルフォート・フォーマのアカデミーも見られてたんだろうなぁ、やだやだ。
「どうして、そんなの物がここにあるのよ!」
ちょっと意識が飛んでたけれど、アナベラさんの声にいかんいかん、と気を取り直す。
「言ったじゃないですか。 ルクス公爵のお使いですって。」
そこまで言うと、青を通り越して真っ白な顔になった二人。 信じてなかったんかい。 しかし、人の顔色ってこんなにころころ変わるんだね、面白い。
「この中にはあなた方二人の行動が事細かに書いてあり、また、アナベラさんと関係を持った男性の事情聴取も入っています。 あなたは先ほど『ちゃんと』といいましたね。 ちゃんと、何ですか?」
「どうせ調べてるんでしょ!? じゃあいいじゃない!」
「自分の口から話した方がいいと思いますよ? そろそろお灸も熱くなる頃合いですし。」
そう言って促すが、口をへの字にして黙り込んでしまったアナベラさん。
「仕方ありませんねぇ……。」
ぺろっと、最後の方にある一枚取り出して二人の前に置いた。
「ゴーキロツ伯爵家嫡男の証言。 『ゴーキロツ伯爵主犯として行われた人身売買。 アナベラ嬢のスキルを借りて手駒にした貴族の子息を使用し、彼らの領地にすむ、器量よしと言われる女の子達を騙した。 また、その女の子達を脅して見目麗しい男の子を集めた。 彼らは西国タンアレスへ売った』とあります。」
「なっ! アナベラ!」
目をむき、信じられない物を見るような顔で震える元王子。
もしかしてとは思ったけど、本当に知らされていなかったんだ……。
私は内心、深く溜息をついた。 これから聞く話は、彼には辛いだろう……私だって、話すの嫌だなって思ってる。
今度は大きく、ひとつ、深呼吸をして口を開こうとした時、ラージュさんが身を乗り出した。
「ここからは俺が話そうか。」
その言葉に、正直ほっとした。 さすがに、口にしたくない内容だった……聞いた時は気持ち悪さに吐いてしまい、兄さまやヒュパムさんに本当に迷惑をかけた内容だ。
「お前と手を組んでいたゴーキロツ伯爵家は別件で逮捕、5親等まで処刑されてた。 この件が表に出なかったのは、お前のスキルがわからなかった事と、もう一つ。 これを公表すれば。」
ラージュさんが冷たい目で元王子を見た。
「お前が真実、人身売買を何も知らなかったとしても、その組織に属する女を正妃にするといった。 すなわち王族自ら自国の民を売ったと公表することになり、イジェルラ王家・王国自体が存続できなくなるからだ。 いいか、運命の恋なんぞ信じて馬鹿な女に浮かされたお前のせいで、王家が、国が一つが消えるところだったんだ。」
真っ青どころか、全身が真っ白になり、ガタガタと震えるタイルアル元王子にラージュさんは冷たく続ける。
「今から一年後、お前の兄が国王となる。 そしてその3か月後、お前の親は、表向きは病死、実際は毒杯を賜る事に決まった。 本来であれば王族全員処刑されるところを、その程度で済んだのは、『これ以上の醜聞・争いは国の民のためにならない』と、中立派と貴族派の貴族をまとめ上げ、王家派を黙らせた貴族派筆頭ルクス公爵の尽力の賜物だ。 現王太子妃は王家派の侯爵令嬢らしいが、婚約は破棄された。 そして、お前が嫌い、蔑ろにしたリンチェ・ルクス嬢は、半年後王太子妃となる。 ルクス家が王家に入り、お前の兄は傀儡の王になるんだ。 そうすることで許されたんだ。」
「……父上と、母上、が……毒杯? 兄上……が……?」
待って、それは私も初めて聞いたんだけど? とラージュさんを見るが、今いう事じゃない……か。
ただ、強い目をしたラージュさんが静かに冷たく、王子に言い放った。
「本来ならお前は、公開処刑の上晒し首でもおかしくなかった。 お前がここで暢気に幽閉されていること自体あり得ないんだ。 親が命懸けてお前を事を守ったことをかみしめろ。」
「……。」
表情なく、ただ口の中で何かを繰り返している元王子から、視線を離したラージュさんは、今度はアナベラさんを見た。
「ひっ!」
びくっと体を振るさせたアナベラさんをラージュさんがしっかりと見据え、口を開いた。
「お前はそれ以上に罪が大きいのは理解しているか? いいか、貴様には聞きたいことがたくさんある。」




