なんと玉手箱はミミックだった!
浦島さんちの太郎君は、いじめられていた亀を助けました。
「ありがとうございます。お礼に竜宮城へお連れ致します」
亀の背中に乗り、浦島太郎は海の底へと向かいました。
「This is 竜宮」
乙姫様がきわどい衣装で浦島太郎を出迎えましたが、浦島太郎は目元の小ジワが気になりイマイチ興奮出来ません。
浦島太郎は竜宮城でBBQやジンギスカンをご馳走になり、鯛やヒラメの活け作りを堪能しました。
「おっと、そろそろ帰らないと、Amazoonから荷物が届く時間だ」
「さいですか。では、この玉手箱を差し上げますので、気まぐれで開けて下さい」
浦島太郎は再び亀の背中に乗ると、地上を目指して進みました。
地上は何処か殺風景で、まるで何十年も放置されたかのように何もかもが古くなっておりました。
「ま、まさか……!」
浦島太郎は自分の家へと向かいましたが、そこに家は無く、瓦礫の山があるだけでした。
「──!?」
浦島太郎は打ち拉がれ、玉手箱へ手を伸ばしました。モクモクと煙が溢れ出し、浦島太郎はお爺さんになりました。
──しかし玉手箱はミミックだった!!
**うらしま**
* H 36 *
* M 12 *
* 翁: 8 *
********
──ミミックの攻撃!
浦島太郎に痛恨の一撃!!
浦島太郎は息絶えた…………。
「おお、浦島太郎よ! 死んでしまうとは情けない! 今一度お前に機会を与えよう! 二度とこのような事が無いようにな!」
浦島太郎は持ち金を半分奪われ、何とか生き延びる事が出来ました。
「あ、あの……」
「む? まだ何か用か?」
「お爺さんは治りませんか?」
「イベントで起きた状態異常は治らん!!」
「…………」
浦島太郎お爺ちゃんは、よぼよぼと悲しみを背負い教会を後にしましたとさ……。