表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

今まで書きたかったけど、書く機会がなかったから書かなかった、本当にただの愚痴

作者: ぐらお

仕事が辛いを通り越すって、要は死の一歩手前ってことだよ?


※この文章はネガティブ成分を多分に含みます。そういうのが苦手な方、すでに気分が沈んでいる方はブラウザバックをおねがいします。

 これは私が、二年半で体験した出来事を書き記すだけのお話です。本当にただの愚痴です。

 こんなの小説にするんじゃねぇよカス! って思う人もいるかもしれませんが、知りません。書きたいので書きます。






 仕事帰りに電車に乗って、いつものようにイヤホンを耳に挿して、お気に入りの音楽を聴いているときにそれは起こった。

 大学生でしょうか? 若い男女の二人組が、話している声が、音楽の合間を縫って聞こえてきた。


「……なんかあの人の顔、暗くない?」

「……仕事で疲れてるのかもしれないけどさ、辛気臭すぎでしょ。こっちまで暗くなってくんだけど」

「だよねー。……でさー? ……」


 私を見て言った言葉じゃないかもしれない。

 でもさ? ……イヤホンで音楽を聴いてるときですら、聞こえる声で話してるのは相当ヤバイからな?

 そう思いつつも、自分の顔が暗かったのか……? と考えてしまうのは人の常ではないだろうか?


 私はいつから仕事帰りは、常に暗い顔をしていたのだろうか?

 考えて遡ること二年半前までさかのぼる。


 新入社員として入社した私は希望に満ち溢れ、これから始まる新たな生活に、期待と不安が半々といった気持ちで『ある会社』に入社した。

 初めの一週間は、右も左も分からず戸惑うことが多くあった。


 その後、新入社員研修が始まった。

 期間は約三ヶ月間の研修だった。これからの業務で使う技術的なことも含めて、社会人とは斯く在るべきということも学んだ。


 そして三ヶ月間の研修を終えて自社に戻り、今までの成果を見せようと思い、全力で取り組んだ最初の仕事では……ボロクソに言われた。

 それはもう酷いことを言われた。今年はハズレ。とか、君って仕事出来ないよね。とか言われた。

 私は思った。


 ……え? そこまで言う?


 その後、出来ないからもうちょっと勉強しててと言われて、仕事の手伝いをしながら勉強を続けた。

 私自身も出来ていない自覚はあったので、必死に勉強した。……それでも、上司からの評価は変わらなかった。

 

 さらに時は流れて、苦渋を飲んだ最初の仕事から二ヶ月が経った。勉強期間を終えて、新しい仕事が割り振られた。

 しかしその仕事は……まさかの新人の私の上に、人がいないからという理由で先輩が誰も付けられないという形態だった。

 でも、勉強したから出来るだろという理由で、根拠のない自信が私にはあった。……だが違った。

 圧倒的に当時の私には難易度の高い仕事を、複数押し付けられた。もちろん私はその仕事のやり方が分からない。

 心苦しかったが、別な仕事がある先輩に仕事が終わった後に毎日訊きに行った。そして、一つずつ仕事をこなし、残り数個となった自分の仕事を片付けているときに、上司からこう言われた。


「〇〇くんさぁ。××くんに質問するのやめて貰える? ××くんの仕事が遅れて来てるんだよね」

「すいませんでした。今後気を付けていきます」


 代わりに上司に質問してと言われたので、その上司に質問を投げたが、返ってくるのは全く回答になっていない答えだった。

 そして一切頼れる人が居なくなって、私が担当している仕事は困窮した。もちろん残業をして作業を進めた。でも、上司からの一言は辛辣だった。


「〇〇くんの作業に、残業代払いたくないんだけど?」


 私は思った。


 ……どうしろと?


 そして日々の進捗を報告をするときに、毎日のように上司からのお小言が飛んできた。

 でも、私は言い返しもせずに、ごめんなさい。ごめんなさい。と自分を殺して耐え続けた。それがストレスとなっていたのだろうか、この頃から胸に息苦しさを感じて、深い溜め息が増えていた。

 実家から遠く離れて一人暮らしをしている私は、両親も友達でさえ、気軽に相談できる人がいなかったために、どんどんと暗い想いが募っていった。


 ……なんで仕事してるんだろ?

 

 多分まだこの頃の私は、まだ綺麗な心をしていたんだと思う。

 今だったら、


 ……おい。それ、パワハラだからな? 技能に見合わない仕事を新人一人に押し付けて、上からものを言うだけとか、出るとこ出たらお前の首飛ぶぞ?


 と、脅しさえしていたと思う。


 これまた時は移ろい、更に二ヶ月が経過した。辛かった仕事もなんとかギリギリで片付けて、その時の経験があったからか、前よりマシといった感じで、色々な仕事を余裕でこなせるようにはなっていた。

 上司から新たに仕事をふられるたときに、同じ仕事に携わる全員の前でこう言われた。


「〇〇くんは出来ないから、この仕事くらいは出来るよね?」


 それに対して私はこう返した。


「……そっすねー。出来ないんでそのくらいで丁度いいです」


 完全に嘘だった。前の仕事で残業代を払いたくないと言われて、六十時間分の残業代を請求せずに、自己学習時間として処理する……これを三ヶ月間行なっていたために、上司が思っている以上に仕事は出来るようになっていた。

 きちんと報告しろよ。と、思うかもしれないが、日々の進捗の報告は毎日二十三時くらいに欠かさず行なっていたので、本当に部下を観ている上司なら余裕で気付いていた筈だ。


 その時に思ったのは、


 ……え? マジで? こんくらいの仕事でいいの? ラッキー! ……でも他の社員の前で貶した事は忘れねぇからな?


 だが……結局早く終わったら終わったで、倍くらいの仕事量を押し付けられた。は? 何考えてんの?


 そんな仕事も尋常じゃない早さで増えた仕事の経験を生かして、これまた残業しつつも全てこなした。

 そして打ち上げの飲み会で、新入社員がいる前ですら、上司から「まだまだだよねー」とか、「出来ないよねー」とか笑いながら言われた。

 すでに、自己防衛術を身につけていた私は、「そうっすねー。あはは……」と話を一切聞かずに、聞き流すのが上手くなっていた。

 心の中で、嫌な成長の仕方だな……と思っていたが、私なりにその時は最善の自己防衛手段だったのだろうと今となっては思っている。

 ……しかし、私の心は意外と丈夫だったが、体はそうじゃなかった。


 違和感は休日に突然起こった。自炊して夕飯を食べて寝るときに、胃が握り潰されるように痛くて眠れないのである。私はトイレに駆け込んで、胃の中のものを全て吐き出した。……四時間前に食べた物が、一切消化出来ていなかった。

 それだけならまだ良かったが……朝、通勤途中に目の前がどんどん白くなり、まともに立っていられないことが月に何回かあった。

 そのときに私は初めて、自分が死ぬんじゃないかと怖くなって、辞職することにした。


 この頃の私の状態を下記に記す。


 ・食事をいくら減らしても太り続ける。

 ・油物もしくは酒が入ると、すぐに吐き出す。

 ・休みの日に、気づいたら16時間寝ている。

 ・気絶癖がある(月二回くらい)

 ・熱が常時高い


 色々とズタボロだった。……マジでふざけんなよ。


 そして規定の日にちまで、なんとか頑張って仕事を続けて退職した。


 仕事を辞めてからは、体調を戻すだけの日々だった。給料も少なかったので、すぐに貯金は尽きた。

 実家に帰り、ボロボロの体を療養して、なんとか仕事に復帰できるまでに戻した私は、再就職先を見つけて仕事に復帰した。






 さらに月日は流れ今に至る。……私は今とっても幸せです。前と比べ物にならない良い環境で仕事をしています。

 ちなみに体については完治はしてないので、治しながら仕事をしているという具合です。

 前の職場で植え付けられた、『仕事』というものは辛いものというのが、無意識では未だに抜けていないんだと思います。だから暗い顔にもなるし、深い溜め息も出るんだと思います。

 これから仕事辞めたいと思っている方は、辛いこと続けても、自分の色々な負債が増えるだけなので、辞めることを躊躇わなくていいと思います。……マジで死にますよ?

  

 要は何が言いたいかというと、三つ程あります。


 一に、戦犯は消えて欲しいってこと。

 このサイトに則った例を出すなら……たまに自分の力を隠して、目立たないように生きようとする主人公がいると思います。そういう人がいると、碌な結果にならないと思います。そして……普通の感性の人じゃないと思います。だって手を抜いてるんですよ? 職務怠慢ですよ? そういう人に限って、「じゃあ、俺終わったんで先帰ります」って言って無責任に帰る奴です。経験上そうです。そして完璧じゃないからどこかで必ずやらかすんです。挙句は、周りを巻き込んで大爆発……本当に勘弁してください。

 二に、強くてニューゲームってワンチャンスこの世界でも、実現できるってことです。

 現に新しく入った会社では、同年代に比べたら多い技術スキルに、辛い仕事をこなした経験から、凄く重宝されています。ありがたいっす。こういうふうに大事にしてくれるところなら、頑張って尽くしたいって思います。



 三に、……頼むから……ブラック企業は全て滅んでくれ。



 以上、心と体がダメになりかけた(実際なってた)リーマンの愚痴でした。

 ごめんなさい。自分語りで本当にごめんなさい。


 でも……書きたかったんです。もう、文にして見てもらって共感してもらって、初めて過去のものに出来ると思って書きました。


 私の体験を一言で例えるなら……リ〇ィ少尉でしょうか。

 期待に満ち溢れ、本気で何を恨み、最後はなあなあになる。(バン〇ィ・ノ〇ンに乗ってる時の様な、暗い顔は今でも続いてますが……)


 私に似合わない笑いが一切ない、ネガってる文章でごめんなさい。……でも満足です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ