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ダンボール  作者: 有機物
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バトル鉛筆

今回は私にいい変化があった話です。

さて。ちょっとヘンテコな感性と発想力を持った私は小学校でも浮いていました。

登校班ではいじめられましたし、2クラスしかありませんでしたがクラスでもどこか他の子との距離を感じていました。ですが私は中学2年まで全員と友達になれると思っておりましたので女の子のところに行っては愛想を振りまき、噛み合わない会話に乾いた笑いを返す日々を繰り返しておりました。

そんな私に転機が舞い降りました。夏の道徳のグループ授業中隣の席の男の子が前の席の子と鉛筆を転がして遊んでいました。所謂バトル鉛筆です。一方私は前の席の女の子と洋服の話や行ったこともない東京の話をしていました。ですが私の視線はそのバトル鉛筆に釘付けでした。当然彼らは授業中に遊んでたということで怒られ取り上げられていたのですが私にとってそのバトル鉛筆が生きてきた中で一番魅力的なおもちゃでした。

帰宅後私は兄の部屋に行きバトル鉛筆はないかと尋ねました。ゲームに興味がない彼ですが奇跡的にバトル鉛筆は大量に持っていました。周りの男の子についていくために買ったと言っていました。私は即座に弱いものでもいいから欲しい。ルールを教えて欲しい。と懇願しその夜教えてもらい強いキャラと

弱いキャラを合わせて3本もらいました。

次の日学校に行き隣の男の子に見せびらかすようにバトル鉛筆を置いておくとすぐ気付いてくれてバトルに誘ってくれました。バトル中はその男の子と同じように攻撃名を高々と叫び見えないバリアや剣をまるであるかのように扱い、攻撃音をあえて口でいい側から見れば馬鹿のようでも真面目にさもそこにフィールドがあるかのようにバトルをしました。

終わった頃には汗だくで何試合したかも数えられないほどでした。放課後すぐに始めたはずなのに終わった頃には外の陽は傾いて夏ならではのぬるい風が心地よかったのを覚えています。

彼は私にどうしてバトル鉛筆を持っているのか聞きました。女の子と仲良くしようとしていた私が男の子が持つようなものを持っていることが疑問だったのでしょう。私は素直に男の子と遊んだ方が楽しいこと。本当はカードゲームとかバトル鉛筆とか外で木に登ったり走り回ったりすることが好きなことを言いました。すると彼はそれなら女の子といるのに飽きた時だけ来ればいいと言いました。彼私よりも少し大人で少しかっこいい人でした。

その日から私は女の子といることに疲れたら彼の所に行って遊ぶようになりました。そのおかげで他の男の子とも遊べるようになりました。

今回はここまでです。次回は女の子との話です。

それではごきげんよう。

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