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第百十六話 絶賛修羅場中により更新が滞っていることをサブタイトルの場をお借りして土下座いたしますorz(内容は普通に本編です)

現在、マジで修羅場中。

本当にね、うれしい悲鳴というか絶叫というか、そんな感じで執筆中。


 幾度かこちらに盗賊たちが押し寄せてくるが、その都度にアイナの魔法が炸裂し足止めをする。やがて、余計な被害が出ることを恐れたのか盗賊たちの襲撃が途切れた。


「応急処置は終わったわ!」


 そんな中、キュネイの声がテントに響く。


「ここから出るぞ! ミカゲ、先導は任せた!」


 俺が言うとミカゲは頷いた。


「動ける奴はそうでない奴に手を貸してください! 泣き言を口にする者は容赦なく置いていきますから、死ぬ気で着いてくるように!」


 ミカゲの檄を受けて、捕まっていた者たちは立ち上がる。些か頼りない動きではあったが、目にはこの場から生きて逃れられる希望が宿っていた。


「行くぞ!」


 俺達は攫われた者たちを連れてテントを出た。


『相棒、危ねぇ!』


 グイッと、黒槍グラムに引っ張られる。


 そちらに目を向ければ、遠目から盗賊たちが矢を番えた弓を構えていた。アイナの魔法を考慮し、強引な攻めから遠距離からの攻撃に切り替えたのだ。


 アイナが咄嗟に盗賊たちに杖を向ける。


「駄目、間に合わない!」


 杖の先端が光り輝き、新たな魔法を盗賊たちに放とうとするが、アイナの魔法が完成する前に、盗賊たちが矢を放った。


 傭兵おれたちなら、この距離で目視できていれば対処可能だ。だが、捕虜たちはそうもいかない。誰もが頭を抱えながら悲鳴を上げる。


 せめてもと、俺やルデル。ガディスが盾になろうと彼らの前に出るが、とてもでは無いが全員をカバーしきれない。


「お任せをっ!」


 俺たちの脇を抜け、ミカゲが矢の前に躍り出た。


「せいやぁっっっ!!」


 気合い共に、数多の銀の煌めきが宙を舞った。それに巻き込まれた複数本の矢は半ばから断たれ、捕虜たちに届く前に勢いを失い地面にバラバラと落ちる。


「いやすごくね!?」

「はっはっはっは、銀閃の二つ名は伊達じゃないなぁ!!」

「そしてお前はお前でちょっとキャラが違くね!?」


 ミカゲの絶技に驚く俺と、状況を理解していないかのように大笑いをするルデル。最初の優男っぷりがどこえやらといった具合だ。


 なんて内に、盗賊たちが新たに矢を構え始めていた。


「って、させるかよぉっっ!!」


 俺は黒槍を投擲した。門をぶち破った時ほどでは無いが、それでもかなりの重量を伴った投げ槍は山なりの軌道を描き、盗賊たち手前の地面に命中。衝撃が土砂を巻き上げ盗賊たちを吹き飛ばした。


「ユキナくん!?」

「大丈夫だ! 自分で治せる!」


 キュネイが咎めるように悲鳴をあげるが、自身で言ったように躰の痛みはそれほどでもない。これなら自前の治療ヒーリングで直ぐに治せる。


「あっはっはっは! こっちはこっちで可笑しい! なんで魔法を使ってない投げ槍であんな威力が出せるんだよ! うはははは!!」

「だからお前はなんなんだよ! ちょっと情緒不安定すぎやしねぇか!?」


 もしかして、ルデルは変な薬でもキメてるんじゃないかと疑わしくなってきたよ。


 盾を構えていたガディスが、口を開く。


「相方がやかましくてすまん。ルデルは優れた武人を目にするといつもこんな具合だ。だが、こんな状態でも戦いの腕が鈍るような事は無いから、そこは安心してくれ」

「あ、そうなの」


 コンビを組んでいるといっていたが、何だかガディスがルデルの保護者のように思えてきた。


『漫才してる場合じゃねぇぞ相棒』


 したくてしてるんじゃねぇやい。


 ――ドゴォォンッ。


 不本意な漫才をしている間に、アイナが魔法を放つ。爆音が響き渡り、弓矢を構えた盗賊たちがいた地点から黒煙が立ち上り、投げ槍の衝撃から逃れていた者たちも全員が倒れていた。


「さぁ、今のうちに皆さんを安全な場所に!」


 アイナの声に応じ、俺たちは捕虜たちを守りながら再び移動を開始した。


 先行組が目を引きつけてくれているおかげで、俺たちの所に来る盗賊の数は少ない。来たとしても、こちらの戦力はもうある程度伝わっているのか、攻めあぐねて近付いてこない。いくら盗賊とは言え、無謀に挑んでこない程度には命は惜しいらしい。


 こちらとしても、手出しをしてこないなら今のところは無視していい。何よりもまずは捕虜の安全が最優先だ。


(グラム、先行組の様子は?)


『もうちょい粘れそうだ。さすがにベテラン、耐久戦の心得もあるみたいだぜ。つっても、悠長にしてる余裕もあんまりなさそう――ん?』


 不意に、グラムの言葉が途切れる。


『やべぇぞ相棒。ちょいとばかりやべぇ状況になった』


 そこから、軽い様子から打って変わり深刻な口調で続けた。


『先行組と盗賊の親玉っぽい奴が接触した。でもって、親玉が捕虜を人質に取ってる。おかげで先行組の手が止まった』


 ちょっとどころではないくらいにやべぇ状況じゃねぇかなそれは!?


 どうも、ナカノムラアヤスケです。

 サブタイトルにある通り、本当に更新が止まってて申し訳ありません。


 さて、どうしてこんなに忙しいかといえば、そりゃぁもう決まってますよ。


『勇者伝説の裏側で俺は英雄伝説を作ります 〜王道殺しの英雄譚〜』第二巻の刊行が決定したからですよ!

 すでに通販サイト等では予約が開始されていますのでご確認ください。

 発売日は三月の末となっております。


 当サイトの読者さんなら予想できていらっしゃると思いますが。

 二巻収録部分はもう凄いのよ、本当にあのお二人が。

 すでに絵師のをんさんからイラスト等が届いてるんですけど、やべぇよあれ。

 これはもう、ぜひお手にとって実際に確認してほしい。いや本当に。


 そして、これとはまた別に嬉しい情報が。

 こちらもすでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが


 実は、当作品のコミカライズの連載が開始されました!!!!

 嘘じゃねぇからな! 初めて話が来た時に、作者が一番「嘘でしょ!?」って驚いたからな!


 連載サイトは双葉社さんのラノベサイト『がうがうもんすたー』

 https://futabanet.jp/list/monster/work/5dd502de77656184ba090000


 あるいはニコニコ漫画

 https://seiga.nicovideo.jp/comic/46184?track=list


 おそらく、ラノベ作家として、皆が思い浮かべるコミカライズ化は大きな夢の一つではと思っています。

 それが叶って感無量です。


 コミカライズを担当してくださったのは『まお』さんです。

 もうね、こっちも凄いのですよ。

 お嬢さんが可愛いのよ。どのくらい可愛いかはぜひとも自分の目で確かめてください。


 なんだかいつもより長々としたあとがきになりましたが、それだけ新情報があったということで今日はここまで。


 以上、ナカノムラでした。

 

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 中間より少し前、ミカゲが矢を斬り払った後盗賊が次の行動を起そうとした時の文章で気になる所があったので  なんて内に、盗賊たちが新たに[矢]を[構]え始めていた。 と有るがこの部分で…
[良い点] 1に大根。2に根性。3・4が無くてド根性! 書き込んで生きる。それが修羅だ! (○Д○)9¨ [一言] やべえ、今日の話は大根の悲鳴が溢れてる
2020/02/10 22:34 退会済み
管理
[良い点] 追伸。 高いところに登ったりして、垂直に槍を重量MAXで落とせば強いんじゃなかろうか。 地面にめり込んでも戻せるし。 また尋問や拷問するときに、槍の柄を寝かせた相手のお腹の上に乗せて、…
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