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第二話

すぐ終わるとぬかしながら、更新が遅い。

反省します。

一年。一年あったら何ができるだろう。

呆然としていると、隣から一気に肩を組まれる。

「まぁ、良かったよ。ちゃんと生きてて。」

「樹ったら1日に何回もここに来てずーっと泣きそうにしてたのよ。」

「言うなって!!」

姉さんが、樹をからかうなんて。

私の知らない二人だ。一年間の間に変わったのか。

「…………進展はあったの?」

「しんてん?」

「わわっ、二花ちゃん!!」

一年前、姉さんは樹に片思いをしていた。

あいかわらずのようだ。

「進展って、そう言うことか?」

……でもないようだ。

「え、あの、樹、余計なこと言わないでよ!?」

「……わかってるよ。」

何その間は。

二人の間に何かあったのだろう。

私が介入できない何かが。

「…………?」

なんだか、モヤモヤする。

「どうしたの?二花ちゃん。」

「大丈夫か?目覚めたばかりにうるさかったかな。」

「あ、いや、大丈夫なはず。」

嫉妬、したんだろうか。

…………いや、別に私樹に恋愛感情抱いてないし、姉さんにだってそこまで倒錯してない。

気のせいか。

「本当に?」

疑うように言いつつ、手早く寝かされる。

素早い。これが勇者たる所以か……。

「にしても、目覚めたんならこっちに馴染めるように教育受けてもらうことになるよな。俺らみたいに。」

「そうねぇ。何からするべきかしら……」

二人は切り替えて私のことを相談している。

頼りになるな。世界が違うから、文化も違うし、言語だって……。

「……ねぇ、二人は言葉とか最初から通じた?」

「?うん。通じたわよ。」

「なんでそんなこと聞くんだ?」

「や、私、術の範囲に入ってなかったわけだから、もしこの世界の標準語が日本語と違うなら、翻訳とかされないんじゃないかと思って。」

「あ。」

すっかり失念していたらしい二人は、急いで部屋を出て行き、誰かを連れて来た。

「何か喋ってみて!」

服装的にかなり偉い人だと思うんだが、口調がかなり打ち解けた雰囲気がある。

それだけ二人の実績はすごいんだろうな。

「何かと言われても……二人の教育係を務めていました、これからは二花様のお世話と教育をさせていただくニキです……?」

「あ、通じます。」

「良かったー。」

「あの、どう言う……?」

「いや、言葉が通じないかもって心配してたんです。大丈夫そうなのでよかったです。わざわざすみません。」

わけもわからないまま連れてこられたのだろう。

昔から二人は、私に対して過保護だ。

ちょっと鬱陶しいと思ったこともあったが、今回は、二人が変わっていないことの証明のように思えて、少しホッとした。

読んでくださりありがとうございます!!!

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