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八つ.密偵大作戦前編

更新です。結構時間が空いてましたねぇ。

とりあえず、少しは本編に入ったと思うところです。

(まだ同好会発足してないけど)


今回は前編後編の二部に分けます。後編はまだ書いてないので暫くお待ち下さい。

「で、これは何?」

 今、僕らは「私立聖生学園全寮棟区分男子寮寮監大和武蔵とは何者か?」 明確に言えばそれだけについて、姿の見えないウォーカーズ面々と話す。

《琢磨の家にあったトランシーバーだ。相互通信可能でなかなか良いやつだ》

 僕の腕には腕時計。にしては大きくてちょっと派手。

《フリートーカーって言うんだ。まぁ玩具の部類だから大したものじゃないかな。一応二キロ圏内は自由に通信できるから》

 譲治の提案で始まった暫定ユースウォーカーズの活動。もしかしたら最後になるかもしれない。でも誰も強く反対しないで始まった、暫定顧問の大和さんの生態調査。

《妹尾君、あなた何者なわけ? と言うか、これお店の商品じゃないの?》

 湊川さんの声が聞こえる。

《問題ねぇよ。こいつの親父ぶっ壊さなけりゃ何でも貸してくれんぜ?》

 なぜか武士が応える。

《ふわぁ、ふとっぱらなのですですねぇ》

《壊した際は弁償ですけれど》

《気にしなくていいさ。それよりも皆、居たかい?》

 琢磨が筋を戻す。僕らは今、学園内を大和さんを探していた。ちなみに僕は部室待機を譲治の下らないギャグで決められて、部室じゃないけど学食のテーブルで待機。夕食前だからテレビを見に来てる後輩が数人居るだけで、何だか寂しいんだけど。

《学食にはいないよ》

《寮監室もカラだ。つーか、何だ、この部屋は……すげぇ》

《え? 譲治? もしかして大和さんの部屋に入ってるの?》

《あぁ。鍵空いてたからな。つーか、やっぱ総長決定だな、こりゃ》

 譲治の応答には驚きと好奇が満ちていて、時折聞こえる笑い声や勝ち誇る声に見てみたい衝動が湧いた。

《それよりもこの後はどうするのですか?》

 美紀がきっとどこかで待機してるんだろう。声が人目を気にして少し小声だ。

《美紀と有美香は女子寮通用門周辺、麗香は職員室近辺、武士は競技場、琢磨は一・二学年棟、俺は三学年棟、大樹は待機だ》

《ぷっ……っ》

 譲治の持ち場説明に一つだけ笑いを堪える声が聞こえた。琢磨だって分かってるけど、何か僕が笑われてるみたいでちょっと複雑。

《いいか、おまえら。大和のやつを密偵して、発見次第、奴の弱みを調査しろ》

《弱みって言っても、どうすれば良いのよ?》

 湊川さんの言う通り、今どこに居るのか分からない大和さんを探しても、どうしようもないんだけど。

《奴を見かけたら背後からフリーフォールかましゃぁ良いんだな?》

《誰も出来ないと思うんだけど? と言うより僕らには武蔵さんを尾行してもしょうがないんだけどね》

 本当に。譲治と武士だけじゃないかな、これって。

《そもそも隠れることに意味があるんですか?》

 美紀は隠れてるんだ。僕はテーブルに一人で隠れても無いんだけど。

《私も隠れてますますですよぉ。真っ暗で誰も見えないですです》

 それはダメじゃないかな? せめて周りは見えるようにしないと。

《敵の情報を得るには尾行が一番だろ。くれぐれも奴には気づかれるなよ。ユースウォーカーズ・ファーストユース、スタートだっ》 

 譲治が僕らの初めての青春として、始まりを告げる。

「僕は、どうしたら良いんだろう?」

 通信を待ってると、時々美紀や有美香の話し声が聞こえる。会話は簡単なものばかりで、基本的には大和さんがいた? いない? とか、湊川さんの愚痴、大和さんについて質問、武士が競技場で筋トレでも始めたのか怪しい息使いが挟まれる。することがない。

《皆、どうかな?》

《う〜ん、この時間帯はさすがに後輩たちしかいないね、ここは》

 琢磨が最初に返事をしてきた。美紀と有美香の普段の勉強の場にいる琢磨。去年まで僕らも居た学年棟。今年になってからはほとんど行かない。学園内でもなかなか近寄る気がしないんだよね。何だか下級生に見られてる気がして。

《こっちもよ。あっ、こんにちは。え? いえ、ちょっと待ち合わせを。はい。はい。それでは、さようなら……ふぅ。それよりも、ここに寮監ってこんな時間に来るわけ?》

 湊川さんは職員室付近に居る。だからさっきから先生たちの会話が紛れる。

《奴のことは分からん。それより麗香。お前、人格違いすぎじゃないか?》

《うっ、うるさいわねっ。普段の私はあっちなのよっ》

 でも湊川さんの素顔はこっちなんだって、今はもうそれが当たり前に思える。湊川さんも随分心を開いてきてくれてるみたいだし。でも、確かに僕らの知らない、いや、元々僕らが知っていた品性の良い姿は、今は不自然だった。

《美紀と有美香はどう?》

《はい。こちらは霧島さんならご在宅ですが大和さんの姿は見えません》

《こっちは何も見えないですですよぉ》

 美紀と有美香は一緒に行動はしてないみたい。

《有美香、今どこに居るの?》

《えっ、と、ここはですですね……ふぁぁっ!》

 いきなりだった。何気ない会話が有美香の叫びに通信が切れた。僕らのつけている腕時計型のトランシーバーは、通信ボタンを押せば誰でも話せる。途切れた有美香は何かに驚いてボタンから手を離した。

《ゆみちゃんっ? どうかしたの?》

《有美香? 聞こえてる? どうしたの?》

《有美香、どうした? 応答しろっ》

《有美香? 何があったの? 聞こえてるなら応答しなさい》

《有美香、ボタンを押して話すんだよ?》

《おぉ? 何だ? 急に賑やかだな。どうかしたのかよ、おい?》

 一斉に腕から聞こえた有美香の声に僕らの呼びかけが続く。琢磨と武士は何かずれてるけど。

《美紀、急いで有美香のところへ行って状況を報告しろ。大樹は寮入り口で待機だ》

《ぷくっ……》

 こんな時に笑わないでよ、琢磨……。

《はい。すぐに行きますっ》

 有美香のことが心配な美紀の声が慌てて切れる。僕も指示に従って学食を出る。放課後の夕陽が眩しかった。

《他のやつらはその場で待機。ユースを継続しろ》

 譲治の声が皆に飛ぶ。

《美紀、有美香は大丈夫なの?》

 湊川さんの声が続く。

《今……探して……ます》

 途切れ途切れの声。走ってるんだ、美紀は。大事な親友だからすごく心配なのが伝わってくる。

《誰かが通信を開いていれば範囲内には聞こえているはずだよ。有美香にも聞こえているはずだ。聞こえていたら返事をするんだよ、有美香》

 琢磨の声にも美紀の呼び声にも反応は無かった。第一どこに隠れたんだろう? 場所を聞いておくべきだった。美紀があちこち探してる声が、違うと否定して回る。何度も有美香を呼ぶ。なのに返信はない。

《兄さん……ゆみちゃん、いませ、ん……》

 小さく途切れる吐息が賢明さを伝えてくる。美紀が有美香を見つけるよりも先に、僕は学食から寮の前に来た。何人か見知った顔と挨拶を交わした程度で大和さんも近くに居るはずの美紀と有美香の姿はなかった。

《落ち着け、美紀。しょせんは学園内だ。大したことはない》

 譲治が断言する。確かに学園内だから酷い事件なんてほとんどない。学園は私立だし、僕らみたいな一般市民だけじゃなくて、湊川さんみたいな人も居るから校門には守衛さんがいる。だから譲治の言うとおりなのは分かる。

「あんたがそれ言うと、急に冷めるのは何故かしら……?」

 うん。分かってるとは言え、僕らのリーダーで無茶苦茶なことを実行している張本人の言葉が至極全うだと、追従する僕らの失念が意外に大きい。

《でも、どこにも居ないんです……ゆみちゃんっ!》

 美紀が呼ぶ。トランシーバー越しじゃなくても聞こえた。寮の裏方に居るみたいだ。一緒に捜しに行こうかな。

《心配するな。有美香は弱い奴じゃない。これは遊びだ》

《まぁ遊びの範疇には収まるけど、少し心配だね。僕らも探しに行こうか?》

 琢磨の言うとおりかもしれない。危険な目が少ないとは言っても、有美香の叫びは唐突だった。

《っしゃっ! なら俺の筋肉の出番だな》

《必要ない》

《いらないでしょ》

《筋肉よりは頭脳だね》

《何で俺は頼りにされねぇんだよぉっ!》

 武士の叫びも美紀には心配の声に打ち消される。

《美紀。大樹をそっちに向かわせる。お前は大樹と変わって大和の捜索を続けろ》

 いいな、大樹? と譲治が僕に聞いてくる。

《うん、分かった。美紀、有美香は僕が探すよ》

《は、はい……》

 僕は美紀が居る寮の裏に向かう。途中で美紀と会うはずだから少し励ましておこう。美紀は大事な人にしか心を開かないから、有美香を心配する気持ちは誰よりも大きいはず。早く有美香を見つけて安心させてあげないと。

《有美香は大樹が何とかする。他のやつらは引き続き大和捜索を続行せよ》

 何で口調が変わるんだろう? 

《別に構わないけど、本当に大丈夫なの?》

《美紀、その付近に誰か居ないのかい?》

 目撃者がいるかもしれない。僕の方には下校してきた寮生が数人居たんだし、きっと誰かが有美香の声を聞いていたかもしれない。

《いえ、どなたも見当た……え? きゃっ》

 その瞬間は突然だった。

《……美紀?》

 僕の呼びかけに、沈黙が帰ってくる。

《美紀? 聞こえてるの?》

《ん? どうかしたか?》

 湊川さんと譲治の声が続く。

《おい、返事ねぇぞ。おい美紀聞こえてんのか?》

 武士の呼びかけにも応答なし。

《大樹、そっちに何か変わったことは?》

《ちょっと待って。もうすぐ着くから》

 美紀の小さな叫びの後、美紀の通信まで途絶えた。

「あ、れ……?」

 とても不思議な光景があった。寮の裏はゴミ集積場と学食の搬入口。あとは丸く置かれた土管筒の中に竹箒が数本入ってるくらいで、何もない場所だった。

《大樹、どうした? 美紀はどうした?》

 譲治の声が聞こえた。そう。僕は美紀を探して美紀の居るところに来たはずだ。

《片桐君?》

《大樹? どうかしたのかい?》

《おい大樹。何とか言えよ》

 みんなの声がする。

「あ、うん。美紀が……えっと、いない」

 一斉に帰ってくる、え? と言う声。僕もえ? と洩れる。

《片桐君、どういうこと?》

 どういうことかと聞かれても、今僕の目の前には誰も居ない。居るのは僕だけ。

「いないんだ。誰も……」

 本当に誰も居ない。

《誰もって、大樹がいんだろうがよ》

《武士、そういうことじゃないんだよ。大樹、美紀とすれ違いになったとかはない?》

「ちょっと待ってて。もう一回戻ってみるよ」

 寮の反対方向に行ってみる。美紀はもしかしたらこっちから学食の方に行ったかもしれない。

《ここからは俺も少し移動する。琢磨、武士、麗香、大樹。くれぐれも見つかるな。それから、諦めるなよ》

 譲治の通信が入る。

《何よ、急に?》

《そうだぜ。つーか戦艦ヤローいねぇぞ》

《確かにね。もしかしたら学園の外に居るのかもしれないけど、そっちは誰も行かなくて良いのかい?》

 ついでに有美香と美紀もいないんだけど、みんなやっぱり学園内だし、二人の悲鳴が悲痛じゃなかったのもあるせいで、遊び感覚だ。でも、僕はちょっと不安と言うか疑問が大きくなるのを感じた。最近は変質者も敷地内に入ってくる事件とかテレビで流れてた。人目のつきにくい場所に居た有美香と美紀がいなくなった。考えすぎかもしれないけど、考えないわけにもいかないよね、やっぱり。

《そうだな。よし琢磨。そっちの棟は俺が両方見張る。お前は校門付近で奴を探せ》

《仕方がないね。分かった》 

 そんな大和さん密偵作戦が継続される間も、僕は美紀と有美香を探す。

「有美香〜? 美紀〜?」

 女子寮周辺には女子の姿はあるけど、二人の姿はない。あんまり女子寮の方に近づくと怒られるから外壁に沿うように歩く。

「二人とも、どこにいるの?」

 返事はない。

《こちら校門。大和さん発見っ! どうやら買い物に行っていたみたいだね。手提げの袋を持って……あれ? 学園の方に行ったみたいだよ》

《私よ。こっちからも見えたわ。随分買い込んだみたいね》 

 大和さん発見の知らせが入る。でも僕は二人の捜索に今は集中する。女子寮の生垣から、寮監の霧島さんと大和さんが使用してる物置、自転車小屋、見るところは見て回った。でも、二人とも居なかった。

《よし、俺も今からそっちに向かう。二人は奴から目を離すな》

《俺も行くぜ》

 聞こえてくる通信を聞いてると、どうしてだろう。少し寂しくなる。誰も二人のことを気にしてないのかな?

「あら、片桐君、だったわよね?」

 女子寮一階の角部屋。共同昇降口とは逆にある女子専用の出入り口の隣の部屋の窓が開いた。

「あ、こんにちは」

 女子寮寮監霧島紗枝さんだった。

「どうしたの、こんなところで?」

 女子寮内は男子禁制。だから僕に声をかける霧島さんの目は、少しだけ厳しさを覚えた。

「あの、美紀と有美香を見ませんでしたか?」

 霧島さんが人差し指を口に当てて首をかしげる。大和さんも若いけど、桐嶋さんも若い。この学園の寮監ってちょっと変わってるのかも。親しみやすくて人気があるけど。

「美紀って、一ノ宮のよね? 有美香は……安部ちゃんかしら?」

「はい。ちょっと遊んでたんですけど、急に二人が居なくなっちゃって」

 う〜ん、と小さく考える霧島さんを見てるだけで答えは分かった。

「あ〜……うん。そうねぇ、私は見てないわね。今日は午前中に外出したくらいで後は部屋に居たのよ」

「そうですか。分かりました」

 部屋に居たなら寮に上がっていく女子を見ていたはず。大和さんだけじゃなくて、霧島さんも寮生のことを覚えてるならきっと尚のことだ。

「あ、そうそう」

 別の場所に行ってみようとしたら、そんな声が聞こえた。

「そんなに心配しなくても平気だと思うわよ? 学園内だったら守衛さんと監視カメラがあるから、まず危ない目には遭ってないはずだから」

 僕の顔に感情はそんなに出ていたのかな?

「はい。それじゃあ失礼します」

 一礼して歩き出す。寮監が言うくらいだから譲治の言葉は嘘じゃないんだろうけど、やっぱりちょっと心配かも。

《大和はどこだ? 琢磨》

《今職員棟の方に行ったよ。僕も追いかけたいところだけ、また靴を履き替えないといけないから、湊川さん、あとはお願いできるかい?》

《良いわよ。なんか職員室に入っていったみたいだから、ここで見張ってるわ》

《よし。俺もそっちに行く》

《ふっ、ほっ、ふっ、ほっ……》

 琢磨と譲治、湊川さんが順調に大和さんを追ってるみたい。でもなんだろう、もう一つの吐息は。

「武士、何してるの?」

《おぉう? 俺か? ただ戻ってもつまんねぇからよ。うさぎ跳びしてんだぜ》

 ふっ、ほっ、と通話は会話ボタンを押さないと聞こえない。つまり武士は今、うさぎ跳びをしながら通話ボタンを押しながらこっちに来てるんだ。想像するだけで、嫌だなぁ。

《大樹。お前の方はどうだ?》

「ごめん。どこにも居ないんだ。一応男子寮の方も見てみるよ」

《そうか……まぁ、あんま無理するな》

 さすがの譲治の声も少し小さかった。美紀のことがきっと心配なんだと思う。

《ねぇ、私もそっちに行きましょうか?》

《いや、大樹で十分だ。だろ? 大樹》

 個人的には助力があると助かる気もするけど、そう言われると断れない。

「う、うん。こっちは僕だけで大丈夫だよ」

 本当に何か危ないことだったらきっと他の誰かが騒ぎに気づいてるはず。それがない静けさが少し不気味でもあるけど、きっと近くに居る。そんな気がした。









〜ユースウォーカーズの団員募集中〜


「あ、タイトル変わったんだ、本当に」

「ですね。募集しているわけではありませんが」

「そもそもまだ正式に発足もしてないわよね?」

「まぁまぁ。とりあえず一つの鞘に収まってきたんだし、いいんじゃないのかな?」

「はいなのですですよっ! 名前はやっぱりいんぽーたんとですです」

「つーかよ。もっとかっけぇのにすりゃいいじゃねぇかよ。ユースウォーカーズのハッスルマッスルッ! とかよ」

「暑苦しいから却下だ。当面はこれで良い」

「それって、やっぱりまだ増えるってこと?」

「さぁ、どうだろうな」

「はっきりしないわね」

「兄さんの考えていることは分かりません」

「それが譲治だしね」

「みすてりあすぼーいなのですですねっ」

「さて、そろそろ予告に移ったら?」

「そうだね、たまには真面目に行かないと」

「と言うか、今回はいきなり二人が居なくなっちゃったけど、どこに居たんだい?」

「ふぁぁっ! えと、えとえとえと、あ、あのですですね……」

「分かりません。気がついた時には別のところに居たような感覚でしたので」

「まぁ無事ならそれで良いんだけれど。くれぐれも安直な行動はしないことね」

「安直に素直になることも大事だぜ、麗香?」

「う、うるさいって何度も言わせないでっ」

「湊川さん? どうかしたの?」

「へっ? あ、え、い、な、なんでもないわよっ」

「やれやれだね。さぁここらで次回のこと少し話さないと」

「おう。俺ぁすげぇもん見ちまったぜ。ありゃどう考えても俺たちに関係してるぜ」

「でも、誰なんだろう? こんなことするなんて」

「それは次回にわかるですですよぉ」

「それはそうだけど……」

「なぁに。心配することはない。俺たちが居る限りはな」

「んだ? 意味分かんねぇぞ」

「意味なんてない。俺たちは居てこそ意味になるんだ」

「ふぁぁ〜、名言なのですですねぇ」

「予告の場、何ですけどね」

「と言うか、今日はやけにあっさり出来たんじゃないかな?」

「うん。むしろ何か足りないような気もするんだけど、気にしない方がいいよね」



閲覧ありがとうございました。

次回後編については詳細は未定です。

ただ、これからは更新予定作品をあとがきに明記しますので、参照にして下さい。


次は「fine art club」を更新します。八月二日までには更新できるようにします。

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