第六十五章「決勝戦!」
レイのリハビリ奮闘記~3~
レイ「では頑張っていくのだよ!」
夕立「って、あれ?その杖は……?」
レイ「実は2週間前くらいから始めていてね。見かねた村人が作ってくれたのさ!」
夕立「へぇ~!凄いですね!」
レイ「ふふ。さあ、手伝ってくれたまえ夕立ちゃん!」
夕立「はい!」
黒い雪原編
第六十五章「決勝戦!」
『さあ!お前らぁぁ!!やってきたぜ決勝戦!!!』
ムサシの実況で歓声があがった。
黒の闘技大会、決勝戦が始まる。
「始まるって……まだ8人なんだが?」
観客席のカサが呟いた。
昨日二回戦が終了、カサの言う通り残ったのは8人だ。
その中にはイツキやまぐろ、犬槇が勝ち進んでいる。
「でも決勝戦と言っておったのう。」
茶々猫も疑問に思っているようだ。
『恒例だが、決勝戦は1対1ではないんだよね。』
『そっすねスギネさん!!決勝戦まで残った8人には、特設フィールドに移動してもらったぜ!!決勝戦は黒らしくバトルロイヤルだ!!状況は逐一中継していくから、覚悟しとけ!!』
『何を覚悟するかは分からないけど……今回の特設フィールドは町だね。とても広いから迷子になりやすいよ。』
『迷子の心配だなんて!スギネさんは優しいなおい!!!犬かよ!!』
『意味が分からないが、頑張ってくれ。サプライズも用意しているよ。』
どうやら決勝戦は8人で戦うようだ。
カサや茶々猫の疑問は解決した。
「それにしても、今日は若干少ないですね。」
「あやつらだろう?」
雨燕も疑問を口に出した。
共に応援するはずの一行の仲間達が少ないのだ。
今居るのは、カサ、茶々猫、雨燕、紅、ハツガ、ミノリ、親父、ガウラ。
人数が少ないように感じるが、ハツガとガウラは元々喋る方ではないし、親父は怠いのか寝ている。ミノリも立ったまま寝ているようだ。
紅は二日酔いだそうで……。
あとは出場メンバーを除いた数名、日光、ツユ、白猫、ヒラメがいないのだ。
「何をしているのですかね……。」
キョロキョロと辺りを見回す雨燕。
また、岩具から情報を得たのかもしれない。
『それじゃあ!!決勝戦!!』
『3!!』
『2。』
『1!!!』
『スターーート!!!』
……おっと。決勝戦が始まってしまった。
雨燕は慌ててディスプレイを観た。
・・・・・・・・・
「バトルロイヤル……?聞いてないぞ!?」
特設フィールドに居るイツキは驚いた。
参加者には今回のルールが伝えられていなかったのだ。
「……どうしよう……。スギネさんは、町は広いって言ってたし……時間制限が無いなら、このまま誰かが来るのを待つってのもアリだよな。」
イツキは傍らにあったベンチに腰かけた。
この特設フィールドは、桃の国に似ている。
地形がと言うより、造りがだ。
石畳にレンガの家。
……街中を走り回ったのが懐かしい。
「……と、懐かしがってる場合じゃないな。作戦を考えないと……。」
しかし……作戦といっても、地形系の作戦は立てられない。
全く把握出来ていないからだ。
「これじゃあ……ただ走り回るしかないような………………いや、待てよ……?」
」
地形が把握出来ていないのは全員同じだ。
逃げるにしても追うにしても、地の利を活かした方が良いだろう。
「これ……地形把握大事じゃないか……!?」
…………作戦は決まった。
イツキは立ち上がり軽くストレッチをする。
「まずはここらの地形を把握。相手を上手く誘い込めば、有利に戦えるから……まずはあっちに行ってみるか。」
「ダメだよ~!」
「行かせませんわ!」
後方から声がした。
いや、後方というより、上!?
「えっ……!?うわっ!!」
イツキは咄嗟に前方へ回避した。つい先程まで居た場所に土煙が巻き起こる。
「な、なんだ!?……っていうか今の声……いや、そんなことないよな。」
「そんなことあるのですわ!!」
土煙が晴れて、姿を現したのは……。
「見つけましたわよ、イツキ!」
「もしかして、いもってたのー?」
「ヒラメ!?白猫さん!?」
イツキの仲間、ヒラメと白猫その人だった。
こんにちは、アフロ月です。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
遂に始まった決勝戦!相手は7人!と思っていたイツキでしたが……何故かヒラメと白猫が乱入!
まさかの展開に驚くイツキは無事に優勝を勝ち取ることが出来るのか!?
テンションの上がるBGMを聞いてテンションが上がる作者!今日もお疲れ様!
最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




