第五十九章「VS博羽」
カサ「む?次のカードは……犬槇殿と博羽ではないか。」
イツキ「博羽って……確かカサを黒の国へ手引きしてくれた?」
カサ「うむ。」
イツキ「実力は?」
カサ「…………恐らく、私の方が強い。」
イツキ「じゃあ俺と比べたら?」
カサ「博羽が上だな。」
イツキ「悩む素振りくらい見せてほしかったよ。っていうか失礼だな。」
黒い雪原編
第五十九章「VS博羽」
こーんにーちはぁー☆☆
俺の名前は犬槇♪
この物語の主人公サ!ごめんね嘘だヨ☆☆☆
赤の国出身でぇ、機関長の補佐役もやってたんですよぉ♪
緑の国で出会った霧雨イツキ率いる霧雨一行に加入して、今は黒の国で闘技大会に出てるんだぁ~♪
……え?いつもとしゃべり方が違うって?
それもそうだよ、だってぇ……。
「こんなにピンチだとはなぁ……。」
闘技大会二回戦、犬槇は苦戦していた。
確か、相手の名は博羽。
黒の国出身のチャラい男だ。
「ひゃー!犬槇だっけ?マジ強いなー。俺、困っちゃう。」
「困ってるようには見えないけど……なっ……!!」
気迫十分に、犬槇は駆ける。
剣を振り下ろし、博羽に襲いかかる。
「いやいや本当だって!!俺は嘘とか嫌いだし~!」
博羽がその剣を、身に付けていた籠手で捌いた。
口は軽く明るいのに、その実力は本物で圧倒的なのだ。
「ぐっ……!!」
「そんじゃあそろそろ勝たせてもらおうかなー♪」
博羽が銃を取り出して銃口を向けた。
「大丈夫!これ、殺傷能力は無いから!」
引き金を引くと、銃口からネバネバした物体が飛び出した。
その物体は、犬槇の剣に命中した。
……いや、剣を防御に使ったと言った方が正しいだろう。
「げっ!何だこれ!?」
「特殊弾だぜ!!」
「ゴムか……!?嘘だろ切れ味がぁぁぁ!!!」
「はっはっはっ!!」
「まあいいや。」
犬槇はけろっとした表情で、博羽との距離をとった。
「そんなに距離をとっても、この弾は届くぜー?」
「マジで?」
「マジだよ!いくぜ!見てろよ!?」
博羽は再び、犬槇に向かって発砲した。
防御に使った剣はさらに切れ味を無くしていく。
「ちっ……。」
「まだまだ!!」
連射する博羽。
犬槇の剣はまるでコーティングされたようにどんどん太くなっていった。
「重っ……!!」
「はっはっはっ!そうだろう!?」
「ごめん、嘘。」
ひょいと持ち上げて、犬槇は博羽に振り抜く。
大きな塊となった剣は、切れ味を無くした代わりにハンマーのような破壊力を手にいれたのだ。
「なにぃぃぃぃぃ!?」
博羽は軽々場外へと飛ばされた。
『決まったぁぁ!!勝者、犬槇選手!!』
「ふぅ……。」
安堵の息を一つ吐くと、犬槇は剣を触ってみた。
「これ……取れるんだよな……。」
「やいやいやい!俺、言っただろ!?嘘は嫌いだって!!」
「え?ああ、言ってたな。でも口車だって立派な戦略だよ。」
「それもそうだぁぁぁぁ!!!」
「…………オーバーだな……。」
苦笑する犬槇。
犬槇も無事に二回戦を突破した。
こんばんは、アフロ月です。
たまには感想とかいいんだよ。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
犬槇も無事に二回戦突破!
……黒の国機関のメンバーは強いのか弱いのかハッキリしませんね。
最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




