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萌葱色の変奏曲  作者: アフロペンギン
黒い雪原編
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第五十五章「暫し祭を楽しむべし・その2」

ミノリ「……パクンッ……スルスルッ……。」


イツキ「な、何故だ……何故こんなにも優雅に焼き鳥を……!?」


ヒラメ「流石ミノリですわ!」


ミノリ「フッ……焼き鳥マイスターとは私の事です。」


ツユ「…………何を盛り上がってるんだろう。」


イツキ&ヒラメ「うおおおおお!!!」

 黒い雪原編

 第五十五章「暫し祭を楽しむべし・その2」




「……どうすればいいんだろう……。」

「さ、さあ……。」


 黒の闘技大会が開催された当夜、困惑する女性が二人。

 霧雨一行の女性教諭・ツユと、霧雨一行の第二の着物女・雨燕あまつばめである。

 すっかり荒れた部屋。

 何故荒れたのかというと……祭で騒ぎ立てた仲間達が出したゴミが散乱しているからである。


妃懦莉ひだりさーん……?」

「まだまだ……楽しみ……ますわよ…………。」

「起きないなぁ……。」


 ヒラメを揺すってみるも、目を覚ましそうにない。

 仕方がないので、二人で片付けることにしよう。


「雨燕さん、そっちお願い。」

「はい。」


 どんちゃん騒ぎしたせいで疲れているが……このままはさすがに気持ちがスッキリしない。

 多くはプラスチックで出来た容器、フードパックが空になって散乱している。


「焼きそばでも食べていたのね……。」


 傍らで寝ていた日光が、いびきをかきながら眠っていた。

 ツユは溜め息を一つ吐いた。


「……うーん……ビューティフォー……だぜ…………アンちゃん……。」


 ……なんて寝言だ。

 それにしてもアンちゃん?って誰だ?


「アンちゃん……うーん聞いたことないなぁ……今度聞いてみるかな。」


 掃除再開。

 周りにまたしてもフードパックが散乱しているのは、意外や意外、犬槇いぬまきだ。


「犬槇さんはしっかりしてると思っていたけど……。」


 しかし日光より幾分かはマシな方だ。


くれないさん……それをくれないかって、ちょっマジっすか……。」

「さあ、片付けっと。」


 聞かなかったことにしよう。

 さて次は……その紅だ。


「お酒が多いなぁ……ビールか……。」


 教諭になると酒席があるだろうから、少しは飲めないといけないのだが……。

 残念ながらツユは下戸。

 酒が飲めないのだ。


「羨ましいなぁ……でも酒癖が悪いのは嫌だなぁ……。」


 確か……今現在、緑の国マキ村で療養中のレイも、酒癖が悪かった。

 ……飲めなくてもいいかな。

 次はっと。


「……ミノリさん……?寝ているのですか?」


 立ったまま寝ているのか?この人……。

 ミノリの周りには、主に竹串や紙皿が散乱している。

 ……焼き鳥だろうか。


「……そういえば、優雅に食べてたような……焼き鳥なのに……。」


 ツユは苦笑した。

 ……まったく、この人達は……。

 雨燕の方を一瞥すると、雨燕も溜め息を吐いていた。

 お互い苦労してるなぁ……。


 片付けまでがお祭りだゾっ?


 …………心の中で留めておこう。

 口に出したら雨燕に引かれそうだ。

 ……それから、掃除は30分近く続くのだった。

アフロ月です。どうも(丿 ̄ο ̄)丿

萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。

いかがでしたかな?

彼女達は縁の下の力持ちといった感じですね。

最近は目立つことがありませんでしたが、裏では頑張ってるということを知ってほしく、この話を書きました。

表で目立つ人も、裏で頑張ってる人がいるから動ける。

これは戦いでもそうです。

土台が無いと上手く立ち回れない。そんな存在に、彼女達はなるのでしょうか?

それとも……?

最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に、感謝を込めまして……またお会いしましょう。

Thank You。

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