第五十二章「霧雨イツキ+メイド」
観客「写真撮ってもいいですか!?」
イツキ「えっ……いや、あの……やめてください。」
ミノリ「一枚150円です。」
イツキ「おい。」
観客「10枚程よろしいか?」
ミノリ「よろしい。」
イツキ「おいこら。」
黒い雪原編
第五十二章「霧雨イツキ+メイド」
「お疲れ様です、霧さメイド先輩!」
「おい霧さメイド。ベリーベリー心配したんだからな。」
「イツ霧さメイド!何をやっていましたの!?」
「おい待てお前ら。特にヒラメ。」
闘技大会、無事一回戦を突破したイツキは、控え室へと戻ってきていた。
格好は勿論メイド服だ。
「何故、私なのですか?」
「いやいや。イツ霧さメイドなんて初耳のもんもってくるからだろ。」
「でも犬槇や親父は、普段がイツキ呼び
なので、イツ霧さメイドになりますわ!」
「いや、だからイツキでいいだろ。無理にメイドを加えようとするなよ。」
「楽しくありませんわ。」
「俺は今、楽しくないわな。」
「むう……。」
……観念したようだ。
二回戦までまだ時間があるので着替えたいが……。
「ミノリさん、俺の服は?」
「優勝したら返してあげます。」
「…………いやいや、さすがに二回戦もこの格好はちょっと……。」
「霧さメイドはメイドでなくてはならないのですよ!?」
「霧さメイドじゃないからいいんだよ!!」
……こちらは観念してくれない。黙って探そうにも心当たりは無く、見つけだすのは難しいだろう。
「……はぁ……優勝すればいいんでしょ、優勝すれば。」
イツキが落胆していると、まぐろが嬉しそうに声を出した。
「霧さメイド先輩!ハツガさん、勝ちましたよ!」
「おっ、流石ハツガだな。」
現在行われているのは、二試合目。
ハツガが戦っていたのだが……どうやらハツガが勝利したようだ。
この調子で全員が勝ち進めば、優勝にぐっと近付くというものだ。
「……だけど……。」
イツキは頬に汗をたらした。
単純なことだ。
一回戦、第一試合はイツキの勝利。
第二試合がハツガの勝利ということは……。
二回戦はイツキ対ハツガ。
どっちが勝とうにも、一行側の人間が一人減るのだ。
「……ハツガが相手か……思えばハツガと戦うって初めてだよな……。」
「たまにはいいんじゃないですか?」
「まあ……。」
・・・・・・・・・
やがて来る出番。
難なく勝利していく選抜メンバー。
犬槇、カサも無事に一回戦を突破した。
そして16試合目。一回戦最後の試合だ。
「まぐろ……。」
イツキはテレビの前で呟いた。
犬槇、ハツガ、カサと共に控え室で固唾を飲んでいた。
残る仲間達は応援席で応援している。
『さあ!一回戦も最後となりましたぁ!!神崎まぐろVSミツナリ!!』
「よろしくお願いします。」
深々とお辞儀をするまぐろ。
対するミツナリは、軽く会釈する程度だった。
『スギネさん!!この二人はどうですかぁ!?』
『神崎さんは特別ゲストの一人だね。他は難なくクリアしているから、神崎さんも相当実力はあるのだろうね。』
『ミツナリはどうです!?』
『ミツナリは、黒の国では珍しい光線銃を扱う狙撃主。如何に離れて戦うことが出来るのか、それが鍵になりそうだね。』
『成程!!それでは、両者とも準備はいいかい!?』
「……。」
「……神崎まぐろといったか。」
「……?はい。」
「この試合、お前は俺に指一本触れることすらできない。」
「……触れることが出来たら?」
「君の彼氏になってあげよう。」
「え……いえ、いいです。間に合ってます。」
『それでは!!試合!!開始ぃぃぃぃぃ!!!!!』
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
どうも、アフロ月です。
いかがでしたか?
無事一回戦を突破していっている選抜メンバー。
残るはまぐろなのですが……大丈夫なのでしょうか。
短いですが、最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




