第四十一章「幽霊」
どうも、アフロ月です。
脚が痛し。
黒い雪原編
第四十一章「幽霊」
「やばい……はぐれちまった……。」
頬に汗をたらすイツキ。
白の国でレジスタンスギルドに加勢した霧雨一行。
大群である青を相手に、親父や日光、ヒラメと共に戦っていたのだが……。
混戦、乱戦にて、どうやらイツキは一人になってしまったようだ。
「仲間どころか敵すらいない……ど、どうしよう……。」
不安だ。
一言で表すと不安だ。
これは不安以外の何物でもない。
おろおろするイツキ。
どちらに行けばよいのか方向も分からず、少し泣きそうになった。
「みんなぁぁ!!どこだよぉぉぉぉぉぉ!!!!」
………………暫く待ってみるも、返事はなかった。
「…………遭難なんて洒落にならんぞ……!?」
「そうだね……そうなんだよね……。」
「…………うわっ!?誰だ!?っていうかどこだ!?」
声が聞こえたので辺りを見回したが……誰もいない。
「……気のせいか?精神的に追いこまれて、ついに幻聴まで聞こえ始めたのか…………。」
「……気のせいじゃないぜー。」
「ひやあああ!?」
やはり誰かいる……!
なのに姿が見えない……!!
「だから誰だよ!姿見せてよお願いだからさぁぁ!!!」
「半泣きかよ……。」
呆れたのか、そいつはイツキの前に姿を現した。
「よっ。」
「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
「うるせぇな……。」
……そいつは突然姿を現した。
……ちなみに、足は無い。
「だっ、だって、本物……。」
「ん、なんだ?幽霊は初めてか?」
「ひゃい……。」
「ビビりすぎだろ……。」
女の子なのに……可愛い女の子なのに……薄い水色の服が幽霊らしさを際立てている。しかし髪の色が明るい橙色で、幽霊らしさが打ち消されているような……。
「何で正座なんだ?」
「な……なんとなくです……。」
「いいけどよー。お前はこんなところで何やってんだ?」
「迷子です……。」
「敬語なんてかったるいなー……タメでいいよ。」
「OK。てめぇこそ何やってんだ。俺様の前に出てきやがって。」
「態度が変わりすぎだな……。」
・・・・・・・・・
「俺は風花ってんだ。何年前から幽霊やってるのはよく分かんないだけどよ、まあ、よろしくな!」
「よろしく。俺は霧雨イツキ。何だかお前にも馴れてきたよ。」
「そりゃいいなぁ!じゃあ、イツキ。帰り道は分かるか?」
「分かりません助けてください。」
「お、おう……。分かった!俺に任せとけ!こっちだ!」
予想もしない出会いに驚きながらも、イツキは風花についていった。
「ところで風花は本当に幽霊なのか?イメージとは随分違うけど。」
「ああ、本物だぜ。あいつら地味すぎるんだよなぁ。やっぱ幽霊になっても派手にいきてぇじゃん?」
「俺は生きてるから何とも言えないが……。そうなのか。」
雪原の中を歩くイツキと、浮遊する風花。
「まあ、浮遊してる時点で普通の人間じゃないのは確かだよな。」
「そだなぁ。しかもこうやって話せるのなんてごく一部なんだぜ?」
「そうなのか……。みんな逃げ出すんだろうなぁ……実際俺も逃げ出しそうだったし。」
「あはは!正直だねぇ。嫌いじゃないぜそういうの。」
……不思議な気分だ。
今、人間じゃないやつと喋っているのか。
でも人間みたいなのに……普通に喋れるのになぁ……。
「ここから真っ直ぐ行ったら、どんぱちやってたやつらのとこに行けるぜ。」
「やっ……やった……!ありがとう、風花!!」
……この変な出会いが、後に波乱を呼ぶのだが……。
イツキはまだそれを知る由もない。
こんばんは、アフロ月です。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
やっぱりこんなやつは物語に欲しいですよね。
明るいやつ?違います、それなら博羽とかがいます。
女の子?まぐろが女の子じゃないとでも言うのか。
幽霊です、幽霊。
こういう不思議な出会いもありっちゃありですよね。雪原だし。
……雪原だし……?
最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




