第三十八章「白の国・国境周辺」
どうも、アフロ月です。
筋肉ちゃんが悲鳴をあげてるぜ!
フッ……でも脳筋だから嬉しいぜ!
黒い雪原編
第三十八章「白の国・国境周辺」
「さて……ここらから白の国だな。」
イツキの妹、夕立がいる村を出て数日。
霧雨一行は緑の国と白の国の国境へと来ていた。
ここからは気温も低く、文字通り雪原が続くため馬車では厳しいかもしれない。
「誰か、白の国を通る際の良いルートを知りませんか?」
仲間は唸り始めた。
すると、茶々猫が一人手を挙げた。
「機関の長が集まる集会が、一度だけ黒の国で行われた。その時の道なら把握しておる。」
「おっ!ナイスです、茶々猫さん!」
「でもそれは青から白、そして黒の道順で、端の方になる。」
「何やってんだ茶々猫。」
「き、起伏の差が激しいのう……。」
馬車が使えるなら馬車を使いたい。
ただ、積もった雪の上を進むのは危険かもしれない。
「エクステンドウルティマロングロングアゴーパフェ。どうだ?雪が続くけど、行けそうか?」
「ブルルルルヒヒイィィィィィィィン!!!!!」
「何時に無くテンションが高いな……。よし、行くか。」
エクステンドウルティマロングロングアゴーパフェが行けそうなら行くしかないだろう。
イツキは荷台に乗り込んだ。
吹雪いているわけでもなく、雪が降っているわけでもない。暫くこの天気なら、大丈夫そうだ。
あとは、今だ交戦しているであろう青と白の戦いに巻き込まれないようにする。
「……ユキ隊長やモチさん、大丈夫でしょうか……。」
ふとまぐろが呟いた。
そういえばまぐろは、1ヶ月程白の国レジスタンスギルドでお世話になっていた。
同じくハツガやヒラメ、ツユ、そしてレイもお世話になっていたようだ。
「……どうだろうな。その隊長とモチさんは強いのか?」
「隊長は……そうですね。ギルドをまとめあげてるリーダーですし、相応の実力は持ってました。」
「モチさんは?」
「…………。モチさんは、どちらかと言うとサポート専門でした。みんなのお料理とか作ってましたよ。」
…………?
一瞬、妙な間があったが……気のせいか?
「成程な。ハツガは?どう感じた?」
「…………私ほどじゃない。」
「お、おお……また自信ありげに。流石ハツガ。」
「どっちかと言えば…………。」
…………急に黙ってしまった。
イツキを見つめながら何かを思案するハツガ。
「…………何でもない。」
「えっ……でもそこまで言われたら気になる……。」
「何でもない。」
「……。」
「何でもない。」
「わ、分かったよ。何でもないんだな。」
「うん。」
……気になるなぁ。
機会があったら、いつか教えてもらおう。
この調子だと、恐らくヒラメやツユも教えてくれないだろう。
「…………霧雨先輩。」
「ん?」
まぐろの少し暗い声。
まぐろにしては珍しい。
「…………霧雨先輩。無理を承知で……その……お願いというか……。」
「…………。何となくだけど、言いたい事は分かる。助けに行けないかってことだろ?」
「そ、そうです。心配なので……。」
「……俺も行きたいけど、今のところ方法が思いつかない。レイさんの魔法を使わないと脱出が出来なかったんだろ?」
「……はい。」
「幸い2日くらいは時間がある。もしその時までに何か納得出来る方法や作戦を提案したら考える。いいな?」
「……分かりました……!!」
まぐろは荷物の中から、紙とペンを取り出した。
必死。
彼女の性格からか、やはり見捨てるようなことは出来なさそうだ。
しかし、私事と公事を混同して、最悪な結果になることは避けたいのだ。
リーダーであるイツキは、それをきちんと頭に入れなくてはならない。
「でも、俺も反対してるわけじゃない。頑張ってな。」
「はい……!」
……俺も、もう少し考えてみよう。
そう思うイツキだった。
こんにちは、アフロ月です。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
最近、挿絵を描いています。
イツキやまぐろ等、新しく描きなおしているのです。
新しく読み始めた方はイメージが掴みやすくなるだろうと思いまして。
…………そ、その前に別の作品も書かないと。
最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




