第三十七章「連鎖梅雨」
どうも、アフロ月です。
今日から筋トレメニューが一新されました。
さあ、可愛い可愛い筋肉ちゃん!悲鳴をあげるのだ!!
黒い雪原編
第三十七章「連鎖梅雨」
「あ~……楽だなぁ♪」
「ですね~♪」
「最初からこうすればよかったのですわ~♪」
馬車を使う霧雨一行は、カラカラと荷台に揺られていた。
まったく……楽で仕方無い。
日光が馬車の免許証を所持していると、もっと早く分かっていれば……。
木製の馬車に、木組みで布で被われた荷台。高さがあるので屋根のようになっている。なんだか部屋のようにアレンジ出来そうだ。
「いや~……なんて言うかこう……楽だなぁ。」
「ですね~。」
「最初からこうすればよかったのですわ。」
「そ、それ以外の言葉は出てこないの?三人とも。」
外を眺めるイツキ、まぐろ、ヒラメに対してツユが言った。
因みに荷台は広いわけではないので、数人ずつ交替制で歩くことにした。
ツユも歩いている。
馬車といってもスピードは徒歩と同じくらいなので、負担はあまり感じない。
「話は変わりますけど、ツユ先生とこうやって話すことって、あまり無かったですよね。」
「そう言えばそうね。神崎さんや妃懦莉さんはともかく、霧雨君とはあまりね。」
「俺は知らないんですけど、箱庭ではまだ眠ってたじゃないですか。いつ目覚めたんですか?」
「汽車に乗ったあたりではもう、目は覚めてたね。その時には白行きと桃行きで分かれてたけど。」
「最初は大変でしたよ。箱庭で大怪我してましたから。」
「懐かしいなぁ。もう1ヶ月経つんだね……。」
……ツユとの出会いは偶然だった。
あれはミノリと共に箱庭へ行った時。
そう。
シンリン村、二重薔薇ノ園、深淵の箱庭、どこに出向くかを決めなければならなかった時だ。
箱庭に着いたイツキとミノリが、校内を探索していると、大怪我をしたツユを見つけたのだ。
「あの時、何があったんですか?」
「話せば長くなるよ。」
「あー……じゃあ、今はいいです。そろそろ交替の時間ですから、中で休んでください。」
「うん、ありがとう霧雨君。」
ツユの手を引いて、イツキはツユを荷台に乗せた。
イツキが外に出る時、ふと思った。
イツキが外に助けを求めなければ、恐らくここにツユはいなかった。日光もまた然り。
その助けを呼びに行けたのは、レイのおかげなのだ。
レイがいなければ、イツキもまぐろも生きていないだろう。
連鎖して、沢山の命を彼女は救っていたのだ。
「…………よし。」
少し笑って、イツキは歩いた。
・・・・・・・・・
暫く移動していた霧雨一行。
日も暮れて、既に夜となっていた。
「どこかで夕食をとりましょうか。町か村は近くに無さそうなので、今ある食料でどうにかしましょう。」
イツキの言葉で、皆は安堵のためか息を吐いた。
息が詰まっていたのだろうか。
「日光先生ー。馬車、止めてくださいー。」
「はいよ。」
日光が馬に止まるよう促すと、馬・エクステンドウルティマロングロングアゴーパフェは歩みを止めた。
こいつも疲れてるだろう。
「私が火を起こしますわ!」
「お嬢様。私も手伝いましょう。」
「頼みますわ、ミノリ。」
各々が準備にとりかかる。
何だかキャンプみたいだ。
「…………って、ヒラメとミノリさんは下手でしょ。紅さん、お願いします。」
「私?はーい、ちょっと待ってね。」
「イツキ!何で私じゃ駄目ですの!?」
「いやだから、下手だから。」
「お待たせ。火起こしはどこ?」
「これです。」
側にあった火起こしを指差した。紅が腕捲りをする一方、ヒラメは腕組みをしてふんぞり返っていた。
「ふ、ふん!どうせ紅も時間がかかるに決まってますわ!」
「火種出来たよ。」
「うそん!?」
「嘘じゃないけど…………赤の国で、よくやってたからね。」
「ぐぬぬ…………。」
……何だか対抗心を燃やしている。
素直に認めればいいのに。
そして上手くなればいいのだ。
今日の晩御飯は……何を作ろうか?
こんにちは、アフロ月です。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
突然ですが、萌葱色の変奏曲って検索しづらいと思うんですよ。漢字を出すのが意外と面倒なんですよね。
まずは「萌」を出して、次に「葱」。
そして「色の」からの「変奏曲」。
有り難いことに、変奏曲はそのまま出てくるので楽です。
片仮名や平仮名だと楽なんだろうなぁ。
最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




