第三十五章「病気と夕立」
どうも、アフロ月です。
某モンスター育成&収集ゲームなんですが……先程2つめの勝利の証をゲットいたしました。
さすがうちの「ボブブちち」(ニックネーム)。
頼りになるぜ!
黒い雪原編
第三十五章「病気と夕立」
「あれ……?夕立ー?」
とある村。
イツキの妹である夕立が住んでいる家にやって来たのだが……。
夕立の姿が見えない。
「どこかに隠れているんじゃありませんの?」
「いやいや……何でだよ。」
隠れているとヒラメが言うが、理由が無いだろう。
「こんなに大勢で押し掛けているですのよ?」
「驚きこそするかもしれないけど、あいつは恥ずかしがりやでも何でも無いし……むしろ出てくるような奴だぞ?」
「むう……では、留守なのでしょうね。」
「だろうな。帰ってくるまで待とうか。みんな、適当に座っててくれ。」
霧雨一行は、各々好きな所に座りはじめた。
……物珍しそうに部屋を物色する仲間はまだしも、早速、冷蔵庫を漁る親父と日光先生は後で説教しないと。
「イツキ様のお部屋はどちらに?」
ミノリがそう言うが……ミノリのことだ。
何か弱みを握ろうとするはずだ。素直に教えるわけにはいかない。
「…………どうせ、ベッドの下にこんな物がーとか言って、俺を慌てさせようとしてるんでしょ?」
「まあゆくゆくは。……あれ?ということは、ベッドの下にあるのですね。いってきます。」
「げっ、ちょっ、待って!ミノリさんごめん!ちょっと待てって!!」
速い。
あっという間に見えなくなってしまった。
あれを見られるわけにはいかない……!!
「ミノリさん!!」
とりあえず自分の部屋に行こう。うん。そうしよう。
「…………あれ?いない……。」
「ここがイツキ様の部屋ですか。」
「……普通。」
「うわっ!?ってかハツガも!?」
「いやぁ、イツキ様は真っ先に部屋に行くだろうと思い、こっそりついてきたのですよ。」
「単純。」
嵌められた。
こういう時のミノリやハツガは頭の回転が速い。
「ベッド発見。」
ハツガがベッドの上に乗っていた。
いつの間に……。
いやいや、冷静に判断している場合ではない。
「ハツガ様。出発進行です。」
「ラジャ。」
「なんだ出発進行って……ベッドの下をまさぐるなハツガ。」
ハツガのもとに歩み寄り、腕を掴む。
しかし、合気道の要領で投げられてしまった。
「いてっ!!」
「イツキ様は見ていてくださいませ。」
「見られたくないから邪魔してるんだよ!!って、ハツガ!そのノートを見るのはやめろ!!」
「来ないでください。」
「……闇?暗黒?」
「ぎゃああああああああああああああ!!!!!!!」
・・・・・・・・・
「どうしました?霧雨先輩。」
「顔色が悪いな。大丈夫か?」
まぐろと犬槇が心配してくれている。
してくれているけど、大丈夫ではない。
少なくともミノリとハツガにバレた。よりによって何故この二人なんだ最悪じゃねえか。
「…………はは。夕立、まだかな。」
力なく笑うイツキ。
もう死にそうな顔をしている。
「イツキ様。」
「……なんすか……ミノリ様。」
「何故、様なんか……。いえ、どなたかがお帰りになられたようです。」
「……それ、夕立……。」
「誰か居るの?」
ドアを開けて今しがた帰ってきたのは、緑色の髪をした少女だった。
「お、お兄ちゃん……!?」
「おう、夕立……ただいま。」
「夕立~ヒック……久しぶりだなぁ……。」
「お父さん!?どうしたの二人とも!?」
手に持っていた買い物袋をテーブルに置いて、夕立はイツキに駆け寄った。
「顔色悪いけど……もしかして病気!?」
「いや……違うよ。病気だったのは数年前で……。」
「?」
「……ちょっと頼みがあって戻ってきたんだ。」
「そうなんだ…………って、もう、お父さん!何でお昼からお酒飲んでるの!?それ、隣のおじさんのだよ!?」
次は親父に駆け寄る。
「おじさん?」
「うん。色々家事を手伝ってくれてるおじさんで……今日、うちに来るっていうから用意してたのに……。」
「何言ってるんだ。どうせそのおじさんは、お前の〇〇〇(自主規制)を〇〇〇(自主規制)しようとしてるんだよ。」
「お父さんやめてよ!また娘の前で……。」
「あはは!すまんすまん。」
「まったく……。」
夕立は溜め息を吐いて、買い物袋に入っていた飲み物等を冷蔵庫に収納した。
「よし、これでいいかな。お父さんお冷や飲んでね。お兄ちゃんは何か飲む?」
「いや……今はいいかな。」
「はーい。はい、お父さんお冷や。」
「サンキュー、夕立。」
水を飲む親父。
それを見る夕立。
そして夕立に恐る恐る近付くのが、ヒラメだった。
「あのー……夕立ちゃんですのよね?」
「え?」
……しばらく沈黙が流れる。
「えええええええええ!?どちら様ですか!?っていうかいつの間に!?」
「え……ずっとですわよ……?」
「ずっと!?ずっとって、私達がここに住み始めたくらいですか!?」
「そんなに前から居ませんわ!!貴女のお兄さんと一緒に、先程。」
「お兄ちゃんが連れてきたって……お兄ちゃん……何股かけてるの……?」
「おいおいおい。何言ってるんだお前は。」
夕立は少し抜けている部分がある。
……いや、それは間違いだ。しっかりしている分どこかがかなり抜けている。
「とにかく、皆さんのお茶を用意しますね!」
ニコリと微笑む夕立。
うん。こういうところはしっかりしているのだが。
こんにちは、アフロ月です。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
やっと登場の夕立ですが、しっかり者のよい子で嬉しいです。
しっかり者……?…………しっかり者です、夕立は。
将来はいいお嫁さんになりそうだな。
でも親父やイツキが反対しそう。「お父さん許しません!」や「お兄ちゃんが許しません!」なんて。
最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




