第三十三章「寄り道?」
どうも、アフロ月です。
…………や、やばい。
書くことがない。
黒い雪原編
第三十三章「寄り道?」
「……で、結局よぉ霧雨。」
先頭である霧雨 イツキのすぐ後ろを歩いていた、日光が話しかけてきた。
霧雨一行はただ今、黒の国へ向かっている。
現在地は緑の国なので、ここから白の国を経由して黒の国へ向かう。
「何でこんな遠回りするんだよ。突っ切れば早いじゃねえか。」
「突っ切る場所が問題でしょ。何で青の国を突っ切るんですか。無謀です。」
青からの襲撃をうけた緑の国、そして霧雨一行。
厳重であろう警備を掻い潜るなんて不可能に近い。それがイツキ達なら尚更だ。
「なら汽車使おうぜ、汽車。」
「少なくともうちの長であるガウラさんの面が割れてるので、それは出来ないです。」
「ぐっ……。」
イツキの手を握り、トコトコと小さく歩く少女ガウラ。
緑の国傭兵育成機関「深淵の箱庭」長である彼女には抹殺命令が出ている…………はずだ。
面だって、割れている可能性が非常に高い。
「徒歩で向かうしかないんです。」
「馬車は?」
「…………馬車?」
「お前な……。まさか馬車が思い浮かばなかったとかないよな?」
「だってあれ、免許いるでしょ。俺はまだ取得してませんし……。」
「俺、持ってるけど。」
「……へ?」
イツキの足が止まった。
「日光先生……今、なんと?」
「だから、俺は馬車の免許証持ってるんだよ。」
「はあああああ!?」
急に大声を出すものだから、皆は驚いていた。
いや、こっちも驚きなんだが……。
「何で今まで隠してたんですか!!」
「っていうか、言う機会が無かっただろ。桃の国じゃそれどころじゃないし、白の国じゃ馬車は使えないしで。」
「…………じゃあ、馬車、使いましょう。」
やった……少なくともこれからは移動が楽になる。
しかし日光が免許証を持っていたのは誤算だった。
廃れた物が数多くあるこの世界で、移動手段と言ったら徒歩や自転車。それに汽車や馬車くらいだ。
馬車に乗るには免許が必要で、年齢制限は無いものの大体の人は高校卒業時に取得したりする。
旧暦時代は、自動車や電車という乗り物だったり、飛行機という空を飛ぶ乗り物なんてのもあったそうだ。
空を飛べるのは鳥だけだと思っていた小さい頃は、よく胸を躍らせたものだ。
「ウェイト。ちょっと待て霧雨。」
日光が手をかざした。
「何ですか?」
「馬車だって、どこかでレンタルしなきゃいけないだろう?そこは青の手が伸びてるはずだ。」
「大丈夫です。一つ、心当たりがあります。」
「Where?そこは一体?」
「俺の妹、夕立が居る村です。」
・・・・・・・・・
「夕立ちゃん、これ、持っていって。」
とある村。
とある店。
そして、とある少女。
「えっ……でも、いいんですか?」
「いいのよ、こんなときだからこそ助け合わないとね!」
「ありがとう、おばさん!」
緑色の髪をした少女は、深々とお辞儀をした。
彼女の名前は霧雨 夕立。
霧雨イツキの妹である。
現在この村は青や紫が蔓延っておらず、緑の国では比較的平和な村である。
しかし、最寄りの街が占拠されていることからあまり自由な動きが出来ないのだ。
……まあ、例え占拠されてなくとも、最寄りの街はかなりの距離があるのだが。
「お兄ちゃん、大丈夫かなぁ……?」
青い空を見上げて、夕立は呟いた。
こんにちは、アフロ月です。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
本編を書いていて1つ、思うことがありました。
馬車の免許証って何だ……?
我ながらとんでもない設定だと思います……。
そして、そろそろ絡んでくるであろう夕立ちゃん。
ビジュアルを出さないとなぁ……。
最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




