第三十一章「代表者会議」
どうも、アフロ月です。
まだまだ寒いね!
イツキ達の世界は5月だから羨ましいよ!
黒い雪原編
第三十一章「代表者会議」
「レイ先輩!こんな感じですか?」
「うーん……もう少し抉るような角度で。」
「え、抉る……?はい!」
「……レイ。下着あげる。」
「ありがとうハツガさん。でもこれ男物だよ……?」
「イツキの。」
「……ありがとう、ハツガさん。今日は幸せに過ごせそうなのだよ。」
レイの告白から1日経った。
世話になっている家の庭先で、霧雨一行は各々自由な時間を過ごしていた。
「ミノリ、もう一杯!」
「こっちも持ってこい!」
「私だって負けないわよ!」
「何だこの駄目な大人達は。」
ミノリも辛辣な言葉を浴びせつつ酒を持ってきている。
駄目な大人達というのは親父と日光と、意外や意外、紅の3人だ。
「あはは……私は下戸なんですよね。」
「フッ。私はまだ飲めませんわ!」
「多分……自慢気に言うことじゃないよ……。」
そんな駄目な大人達を見てツユ、ヒラメは談笑している。
少しずつだが仲良くなっているようだ。
「……それじゃあ、作戦会議といきますか。」
「うむ。隠し事は無しで頼むぞ。」
「はい。」
「そんな気張らなくてもいいのに~……。」
「いや、気張る必要あるだろ。」
「……ある……。」
居間では重要な話し合いが繰り広げられようとしていた。
居るのは、イツキ、ガウラ、茶々猫、白猫、犬槇、雨燕の5人。
「じゃあまずは……雨燕さん。」
「はい。」
イツキが雨燕の名を口にする。
「これからどう動くかを判断する為には、やはり青の情報が欲しい。洗いざらい話してもらいます。」
「……はい。」
「まず、青や紫の目的は世界征服で間違いは無いんですか?」
「間違い無いです。その為に私達は、敵にまわすと脅威になり得る紫と手を組みました。」
「ほう……?紫は、青の提案をすんなりと受け入れたのか?」
茶々猫も、疑問を投げかけた。
「そうですね……。何か裏があったのか、それとも何か都合の良い条件を出されたのかは分かりません。ですが、予定よりも円滑に事は運びました。」
「世界一の科学力を持ってたらねぇ~。少なくとも引けは取らないと思うよぉ。」
「それじゃあ次です。」
必要な情報その1は手にいれた。
……その2にいきますか。
「戦力の数です。多勢に無勢という言葉がありますが……まあ、少しは気休めになるかもしれないと思いまして。」
「分かりました、出来る限り詳しく話します。ただ私が青を裏切るまでの情報なので、少し古いかもしれません。」
「充分です。」
「青は約180万。紫は約45万の戦力を有しています。」
「!?」
…………想像より多い。
気休めにもならないかもしれないな。
皆が驚愕してるなか、犬槇が口を開く。
「180万……?の、人が居るってのか?」
「はい。一応、青の傭兵育成機関は大きいですし。……180万の大半は大人ですね。」
「それは……行動力があるな。」
「その180万をまとめているのが、青十文字と呼ばれる10人の幹部です。」
「その10人と当たると危険なんだな。」
「人によります。」
雨燕は自身の胸に手を当てた。
「例えば私。私はまだ青十文字の中では新米なので、他の方々に比べると実力は不足しています。」
「ふむ……では、全員の名や当たってはまずい人物を教えてくれるかの?」
「私、エト、ヒナ、カラス、オナガ、大鷲、ハヤブサ、スズメ、ヒバリ、八頭の10人です。まずいのは……オナガさんと私以外の方です。」
雨燕が言うと、イツキは顎に手を当てた。
「……雨燕さんを抜いたら、エト、ヒナ、カラス、大鷲、スズメの5人は、霧雨一行では出会っている。」
「俺達赤の国では、ヒバリってやつが指揮をとってた。」
「なら、分かっているのは7人。素性が知れないのはオナガ、ハヤブサ、八頭の3人か。そこは、雨燕さんに話してもらおうかな。」
「すみません……その3人とはまだ会ったことないんです。私、新米なもので……。」
「うーん…………なら仕方無いかな……。」
残念だ。敵を知ればかなり楽になると思ったのだが……。
「俺から聞きたいことは以上かな。」
イツキのターンは終わった。
次は……。
「妾だ。」
茶々猫だ。
「殺傷についてだ。」
「……殺傷?」
「そうだ。うぬらは殺す人間と殺さない人間を分けておるだろう?」
「……はい。一般人には手を出しません。街や村はあくまでも占拠です。機関の者は別ですね。」
「……成程。では一般人が機関の者と接触したり、共に戦うというのなら?」
「その場合は逆らってますからね。パルチザンですから攻撃対象になります。」
「……分かった。感謝する、桃の国からは以上だ。」
…………ん?意外と早かったな。
「じゃあ赤の国から。」
犬槇が手を挙げて言った。
「未だに反応を示さない黒や黄の処置を聞かせてほしい。」
「待ちます。ただひたすらに。」
「本当か?」
「はい。逆らうならば戦いますし、降伏するなら何もしません。これは長直々の命令なので、そう簡単には揺るがないと思います。」
「……よし、分かった。じゃあ次だ。これは質問というより見解なんだが……。」
……見解だと?
犬槇は一体何に対しての見解を求めるのだろう。
「お前の立場から見て、俺達に勝機はあるか?」
「…………何とも言えません。ですが……。」
「何でもいい。言ってくれ。」
「……誰と誰が戦うか。それ次第で十分に勝てる可能性はあると思います。」
成程。組み合わせか……。
「ありがとう。赤からは以上だ。」
「それじゃあ……。」
イツキはここで一度、息を吐いた。
皆に目配せし、こう言う。
「この情報を踏まえて、俺達はどう動くのか。」
「まず、イツキから聞かせてもらおうかの。」
「俺達の仲間が一人、黒の国に行っている。答えを出してない今がチャンスだ。合流したい。」
「妾もイツキに同じ。」
「私もだねぇ~。カサちゃんは元気にしてるかなぁ~。」
「奇遇だな。俺も黒か黄に行くべきと思っていた。仲間が先行しているのなら、黒に行こうか。」
「私は特に意見は……。皆さんがそう言うなら、黒の国に行きましょう。」
「よし、決定。明日黒の国へ向けて出発する。」
皆が首肯した。
…………さあ。待っててくれ、カサ。
すぐに行く。
こんにちは、アフロ月です。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
情報は戦いにおける勝敗の行方を左右する大事なものです。
相手を知れば対策が出来る。
逆もしかり、相手がこちらの事を知っていれば対策される。
…………あれ?これ、霧雨一行にスパイが居るってことにならない?
…………そういう展開もありだっ……!!
最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




