第二十七章「紅だけに」
どうもアフロ月です。
欲しいゲームを探しているのですが、どこもかしこも売り切れ。
次はあそこに行こうかと歩いていたら、いい運動になりました。
購入したら怠けるんだろうなぁ。
黒い雪原編
第二十七章「紅だけに」
「イツキ、はよ脱がせ!」
「分かりました、はよ脱が……せ……?」
緑の国、マキ村。
負傷した仲間を治療するため、茶々猫が桃の国にある隠れ家からお湯を持ってきていた。
巨大な壺に入ったそのお湯は、「治癒治湯」と言って、生命力を活性化させる湯である。これで、どんな大怪我でも治せるのだが……。
「茶々猫さん、大胆な事を……。」
「妾ではなく負傷者だ!」
「いや、それでも服は……!!」
「女の裸なら見たことあるのだろう!?4人程!」
「それみんな知ってるけど、誰が広めてるの!?…………ミノリさん、雨燕さん、まぐろも手伝って!!」
「俺は?」
「親父はよからぬこと考えてそうだから駄目!!」
致し方無い。
ヒラメ、ハツガ、ツユ先生、日光先生、レイさん、白猫さん、ごめん。
…………見ます。
極力見ないけど、見ます。
イツキや茶々猫、ミノリ、そしてまぐろは負傷者の服を脱がし……ゆっくりと湯へ入れた。
「……あれ……。」
口元まで隠れたハツガのスカーフを取ろうとしたのだが……ハツガが握ったまま放そうとしない。
え?
起きてるんじゃないの?
「ぐっ……!この……!おいハツガ……!!」
引き離そうとするも、中々外さない。
やがて……イツキは諦めた。
すると、茶髪イケメンの犬槇が口を開いた。
「紅さんも、入れてやってくれないか?」
「紅だけに?」
「……いや真面目に焦ってるんだが。」
「す、すまん。勿論だ。」
犬槇も紅の服を脱がせ……治癒治湯に入れた。
「……かはっ、こほっ!…………あれ……ここはどこですの……?」
「ヒラメ!!」
「イツキ……?イツキなの?」
「よかった……目が覚めたんだな!」
すると、ヒラメが目覚めたのを皮切りに、次々と仲間達が目を覚ましていく。
「……っは。ツユ……?」
「あれ?ここは……?」
「いい湯だねぇ~。」
「ホワイ……?何故俺はありのままの姿に……?」
「ごぼぼぼっ……!!溺れる……!!」
「…………いや、あの、レイさん。」
目覚めたのはよいものの……早速ボケているようだ。
「レイさん、溺れる深さじゃないでしょ。あと泳げますよね?」
「えっ…………あ、ああ、本当なのだよ!あはっ、あはは!!」
「……?」
何だか様子がおかしい。
気のせいか?
「……紅さん……!」
「犬槇……?」
どうやらあちらも無事だったようだ。
「暫く浸かっておれ。一応、大怪我なのだからのう。」
「は、はあ……分かりましたわ。」
・・・・・・・・・
「それはもうキッツかったですわ。」
「でも無事でよかったよ。」
文字通り、暫く浸かった後にヒラメ達は湯を出た。
内臓ですら治すこの湯は、秘匿の湯であり、あまり公の場に出すものではない為、同じ物は二つと無い。
今、怪我人だった者達は、流した血を取り戻すために、食事をしている。
因みにレイだけはまだ湯に浸かっている。
「ミノリ!おかわりですわ!」
「かしこましました。」
「言えてませんわよ。」
「申し訳ありません。」
ミノリが噛むとは……。
恐らく嬉しさのあまり噛んだのであろう。
それはそうだ。イツキはずっと意識があったからまだしも、ハツガやヒラメ、負傷者達の意識が無いときに再会、そして加わった仲間は沢山いる。
「イツキ、食べる?」
「ハツガ……好き嫌いするなよ。血を増やさないと。」
「私は?」
「食べないわ。いつも通りで嬉しいけど、食事中に下ネタはやめろ。」
すると、イツキの横にいた親父が口を開いた。
「ハツガ……って言うのか。」
「……誰?」
「イツキの親父だ。お前とも、いい酒が飲めそうだ。」
「……うん。」
また親父は友情を芽生えさせてる。
「俺もドリンキング出来る口だぜ。」
「そうなのか?じゃあ、今から飲むか?」
「そりゃいいな!ナイスアイデアだぜ!」
「親父!日光先生!このおじさんどもが!!」
親父の輪を広げる速度が凄い。あっという間にハツガ、日光と仲良くなった。
「……ったく……。」
霧雨一行はまた騒がしくなりそうだ。
「それじゃあ、食事の後でいいからそれぞれ自己紹介でもしようか。お馴染みレイさんでさえ、茶々猫さんや白猫さんは知らないだろうし。」
「そうだのう。」
「だから、今はとりあえず食べまくろう。元気にならなきゃな。」
「「おーーー!!!」」
……まあ、騒がしくなっても……楽しければいいかな。
そう思うイツキだった。
こんにちは、アフロ月です。
萌葱色変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
……突然ですが、決してふざけているわけではありません。「紅」さんも入れてやって「くれない」か?
ええ、ふざけてなんていませんとも。
洒落というのは誰でも楽しめる言葉遊びではありませんか。たまに言わせますよ。誰かに。
…………すみません、本当はふざけました。
最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




