表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
萌葱色の変奏曲  作者: アフロペンギン
黒い雪原編
54/607

第二十一章「長?」

どうも、アフロ月です。

今年ももう終わりますね。

煩悩ありありなんですけど。

 黒い雪原編

 第二十一章「長?」




「…………。」

「霧雨先輩?」

「………………。」

「霧雨先輩ー?」

「……………………何で。」

「はい?」

「何で最近、まさかの出会いばかりなんだ……。」


 繁華街で、イツキは膝から崩れ落ちた。



 ・・・・・・・・・



 時を遡ること、2時間前。

 ホテルを発つ準備をしていたイツキのもとに、親父が来た。


「ようイツキ。昨日はよく腰を振れたか?」

「朝から唐突な下ネタはやめろ。いくら親でもぶっ飛ばすぞ。」

「お前にはまだ無理だよ。」

「やらなきゃ分からん。」


 朝から仲良さげな感じの霧雨親子。


「……本当は仲が良いんじゃないですか?」

「それは無い。基本嫌いだから。」


 イツキはキッパリと否定した。


「おいおい……反抗期かよ。」

「頑張ってください、親父さん。」

「ありがとうまぐろちゃん。イツキの妻になってほしいくらい優しいな。」

「そんな……私じゃまだまだ……。」


 …………だから仲良くなるのが早いんだよ……。

 イツキは、親父に話をふった。


「っていうか、何か用があって来たんじゃないのか?」

「ん。ああ……。イツキ。」

「な、なんだよ改まって。」


 親父の真面目な顔に、戸惑いを隠せない。


「俺、お前らに付いていっていいか?」

「…………は?」

「夕立に会おうと思ったけど、居場所分からないし。それならイツキの役に立ちたいと思ってな。」

「…………急に言われても困るんだが。」


 付いていくって……霧雨一行に加わると?

 親父と一緒に行動すると?


「断る!!!」

「はあ!?」

「何で親父と一緒に行動しなきゃならねぇの。悩みの種が増えて忙しくなるだろ。」

「悩みの種って……親に言うことかよ。」

「実際問題そうだから言ってるんだよ。」

「ぐっ……。」


 冗談じゃない。

 何故親父と行動を共にせにゃならんのだ。

 イツキは腕を組んで仁王立ちをしている。


「えっと……。」


 まぐろが何かを言おうとしている。だが、中々言い出せないようだ。


「まぐろ、どうしたんだ?」

「き、霧雨先輩の気持ちは分かります。ですが、私事で判断は下さない方が……。」

「……まぁそうなんだけどさ……。」


 それでも抵抗がある。

 親父を霧雨一行に加入させるのは。


「……親父、何か出来るっけ。」

「ナンパ。」

「帰れ。」

「口説く。」

「同じだろ。」

「見ただけでバストの数値が分かる。」

「末期だな。っていうか戦いで何の役にも立たねぇよ。マジで帰れ。」


 …………沈黙が流れる。


「………………。」

「………………。」

「………………。」


 な、何だ?


「……イツキ。」

「お……おう。」


 よかった、親父が沈黙を破ってくれた。

 ……そもそも何故黙ったのかは分からないが。


「俺と勝負しないか?」

「……勝ったら付いていくとか言うんだろ?生憎そんな暇は無い。」

「……なら。」

「もういい。しつこい。勝手に付いてこい。」

「さすが我が息子!!」

「…………はぁ……。」


 イツキの苦労は絶えない。

 また一つ、悩みの種が増えてしまった……。


「まあ、戦えないことはないよな?」

「お前より強い自信はあるぞ。」

「時間があるときにぶっ飛ばしてやるから。」


 ……そんなこんなで、親父が霧雨一行に加わった。


「親父さん。よろしくお願いします。」

「よろしくまぐろちゃん!」



 ・・・・・・・・・



 ホテルを後にした三人は、真っ直ぐ桃の国へと向かっていた。

 今、イツキ達がいるのは緑の国にあるコマツナという街だ。

 都会ではないが、人の多い街である。勿論、青もいるが。

 コマツナの繁華街を歩いていると、親父が口を開いた。


「イツキ。桃の国へは徒歩で向かうのか?」

「それ以外に何かあるのかよ?」

「汽車。」

「乗れねぇだろ。」

「俺、乗ってきたけど。」

「それは親父だからだろ!俺達は箱庭の生徒なんだから、顔を……!」


 ……待てよ?面が割れていないならば、汽車には乗れるのでは?


「……あ。今なら乗れないことはないのかな。」

「よし、乗るぞイツキ!」

「はいはい……。まぐろもそれでいいか?」

「はい。早く桃の国へ行かないと。」

「おう。…………ん?」


 すると、イツキ達の前に、一人の少女が立ちふさがった。


「…………。」

「霧雨先輩?」

「………………。」

「霧雨先輩ー?」

「……………………何で。」

「はい?」

「何で最近、まさかの出会いばかりなんだ……。」


 繁華街で、イツキは膝から崩れ落ちた。


「……霧雨イツキだね。久しぶり。」

「ま、またお知り合いですか?」


 その少女は……一言で言うと白かった。

 白い髪、白い服、白い肌。

 ……手にはぬいぐるみを持っていた。


「……まぐろ、何で知らないんだ?」

「え、ええ……?私……お知り合いでしたっけ……?」

「この方はな……。」


 …………ん?「かた」?だと?


「緑の国傭兵育成機関『深淵の箱庭』長……ガウラさんだ。」


 …………箱庭の長……!?

こんにちは、アフロ月です。

萌葱色変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。

いかがでしたか?

今回の小説は短めですね。すみません。

親父が正式に加わり、霧雨一行も賑やかになりそうです。

そして、続いての登場は長!

そう。箱庭で、雨燕と出会ったあの少女です。

彼女は今後どう絡んでいくのでしょうか……。珍しく未定なんですよね。他のキャラクターは、ある程度の方向性は決まるのに。

頑張ろうっと。

最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。

Thank You。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ