第十七章「太陽の国」
アフロ月です。
早く就活を終わらせて楽になりたい……。
黒い雪原編
第十七章「太陽の国」
「…………。」
「ふふふふふふふーん♪」
エレベーター内で、カサは今だに混乱していた。
太陽の国…………国だって?
ここはあくまでも機関。
傭兵育成機関だろう?
「ちょいちょ~い、黙ってるけど、どうしたのん?」
エレベーターに乗っている一人の男、博羽。
彼が、長であるスギネから命を受けて太陽の国へと案内してくれるらしいが……。
「……詳しいことは明日と言われた。」
「ん?そうだね~。」
「でも、私は今知りたい。太陽の国とはなんなのだ?」
「そ~だね~……。うーん……。」
唸る博羽。
やがて、博羽は一度頷き口を開いた。
「じゃあ、向かいながら説明するぜ~!」
エレベーターのドアが開き、中央塔の入口へと着く。
そこから、博羽は左へ歩き始めた。
「ここ、闇夜の一星は、他には無い独特なルールがあるんだよね~。」
「独特なルールとは?」
「まぁそんな焦んないの!ここには授業やカリキュラムなんて無い。戦いのことは戦いで学ぶんだよね。」
「ふむ……。」
「入学したら、4つある仮想国のどれかに配属される!その仮想国の一員として、戦いに身を投じるんだ~。」
「バトルロイヤルみたいなものか?」
「そうそれ!カサちゃんは顔だけじゃなくて頭も良いんだね~!!」
「褒めても何も出ないぞ。」
……否定はしないようだ。
「でもだからって、殺し合いじゃないからね。1日に2回ある戦闘時間のことを、仮想国戦闘と呼んでるんだ~!」
「その、仮想国戦闘の勝敗は?」
「相手国のリーダーを、自国にある牢屋に投獄!これで、勝敗が決すると一緒に占領完了となりま~す!」
「…………。」
「これで、ここのみんなは強くなるんだよね~。」
……カサはこう感じていた。
合理的だ、と。
戦いを戦いで学び、さらに仮想国という団結やリーダー投獄という明確な目標を持たせることで、考える。
…………面白い。
そう、感じていた。
・・・・・・・・・
「ここが、太陽の国の本拠地『ソル』で~す!!」
「ソル……。」
見た目は……酒場か?
ただ、広い。それ以外は酒場のように見える。
「たっだいま帰還しました~!!!」
「あっ、おかえり博羽。」
「よー!!岩具~!!無事帰ってきてたんだね~!!」
博羽と話している男。
確か、廃墟でカサを襲った人物だ。
まあ、誤解だったからよかったものの……。
「……あれ、きみは……あの時の?」
「きちんと自己紹介していなかったな。暫く世話になる、カサだ。よろしく。」
「ああ、よろしく。俺は岩具だ。」
握手を交わすと、博羽に酒場の中央、目立つ位置へと
連れてこられた。
「はいはーい!今日から俺達の仲間になる、カサちゃんで~す!!!親しみを込めて、カサちんと呼ぼうぜ~。せーのっ!!」
「「「カサちーん!!」」」
全員に一斉に呼ばれ、少し恥ずかしい。
……いや。かなり恥ずかしい。
しかし、呆気にとられ何も言えなかった。
…………このノリについていけるのだろうか。
カサはとても心配になった。
そして、その夜のこと。
祝賀会を開かれ、浮かれる面々に、やはりついていけないカサであった。
「………………はは…………。」
こんにちは、アフロ月です。
萌葱色変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
黒の国傭兵育成機関「闇夜の一星」ですが……ふと思いました。
この設定で一本小説書けるよな?……と。
一星を題材にして、ifストーリーでも書いてみるか。暇だったら。あと、需要があるのなら。
カサは最初期は、武人のイメージで書いていたのですが、いつの間にか穏やかになってる気がします。
一星で気合をいれなおしてもらおう。うん。
最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様に感謝を込めまして……またお会いしましょう。
Thank You。




