第八章「新力と新技」
どうも、アフロ月です。
筋トレをやったのですが、久々に追い込みました。
やっぱり筋トレはたまんねぇぜ。
黒い雪原編
第八章「新力と新技」
紫の国のロボットを退けて、イツキとまぐろは徒歩で緑の国へと向かうことになった。
「それにしても……凄いですね。」
「反自然のことか?」
イツキはレイピアの鋒を地面の方へ向けている。
進路にある雪が段々と溶けていっているのだ。
「それは、茶々猫さんのもとで修行をしたからですか?」
「ああ。あの人に教えてもらった。……茶々猫さんは使えないのに。」
「…………へ?出来ないのに教えてもらったって…………それ、パチもんじゃあ……?」
ジトッとした目で、まぐろはイツキを見た。
「……折角会得した力なのに、悲しいなオイ。」
イツキは苦笑した。
「そもそも、これのパチもんってことは、本物があるんだろ?」
「……そうですね。そもそもどういった力なんですか?その、反自然って。」
「名前の通り、自然と相反する力だ。まず自然と調和を同調させて、そこから反対のエネルギーを送り込むんだが……。それを一瞬でやってる感じだな。」
「…………すみません、もう1度お願いします。」
……む、難しい話なのかな。
噛み砕いて説明となると……。
「簡単に言えば、自然であれば分解出来るんだ。氷は水に、水は水素と酸素に。草木は枯れて土に還る。……まあ、人には行き過ぎた力だな。」
「あれ?その考えだと、ロボットは分解出来ないんですか?」
「無理だな。確かに鉄や鋼なら出来そうだが、そういった物は無意識に人の想いが入ってる。そうなると、調和が乱れて同調出来ないんだ。」
「……な、成程。」
……声が上擦っている。
「あまり分からなくてもいいぞ。俺が理解してるなら、基本問題無いから。」
「……はい。」
少し落ち込むまぐろ。
イツキは苦笑した。
それにしても、ミノリ達は無事だろうか。
古城長であるオオノガンは、イツキには手を出さないと言っていたが……逆に、イツキでなければ容赦ないということだ。
…………急ごう。
汽車組の仲間を思いながら、1歩ずつ地面を踏んでいく。
・・・・・・・・・
「…………。」
「…………。」
「…………。」
汽車は揺れ、ガタンと時折、小さく跳ねる。
荒れた列車内では、ミノリとオオノガン、そして駆けつけた日光が睨み合っていた。
イツキ達が外に投げ出され、およそ20分。
汽車は緑の国を走行中だ。
だが、今はそんなことどうでもいい。
「…………。」
古城長オオノガン。
彼の実力は計り知れない。
分かることは、影の魔法が使えることのみ。
「ずっと……。」
オオノガンが口を開いた。
自ずと顔が強張る。
「こうして相対しているわけだが……向かってこないのか?」
言葉を模索……。
「てやんでい!警戒してるのに、そう易々といけるかよバカヤロちきしょい!」
「……ミノリ、動揺しすぎだ。」
おっと、言葉の選択を誤ったようだ。
「警戒中です。単純に、離れていれば影にも対応しやすくなりますから。」
「ほう……。私は事を起こさないと言ったが?」
「では……殺気を出すのをお止めください?」
「…………見えるのか?」
「見えるわけないだろ、馬鹿かよ。」
「…………。」
ミノリの言葉の攻撃。
オオノガンの後ろをとる日光さえ動けないというのに。
……肝が据わっているなぁ。
と、思いながら、日光も警戒している。
真後ろだ、死角だ。
それなのに隙が見当たらない。
くそ、集中が切れてきた。
「日光様。」
ミノリが呼んでいる。
「何だ?」
「攻撃する気はあります?」
……変な質問だな。
「yes。bad、隙が見当たらねぇ。」
「Oh,No……全体の語呂が悪いです。」
「うるせぇ。あと真似するな。」
「中二病も大変ですね。」
「俺は本物だ。左腕には闇の力を携えたシャドウウルフ。何でも斬れる刀の周章狼狽。さらに、俺の前世は……。」
「では見せてください。そのシャドウウルフ(笑)の力を。」
「……おい、(笑)をつけるな(笑)を。」
「だぁぁぁかぁぁぁらぁぁぁ……見ぃせぇてぇくぅぅだぁぁさぁぁいぃぃよぉぉぉwwwwwww」
ぷちっ。
日光の中で何かが切れた。
「……いいだろう。ただ、何が起きても I Don't know だ。」
「はいはい。」
日光は居合いの構えをとった。
本当に隙が見当たらない。
しかし関係無い。
何故なら、圧倒的な力でねじ伏せるだけなのだから。
「斬下とも斜罪とも違う、俺の新しい斬り方を見やがれ……!!」
低い姿勢をとり、呟く。
「争離。」
こんにちは、アフロ月です。
萌葱色変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
さて、イツキの受け流しに続く新たな個性「反自然」!
その能力の概要が判明しましたが、イツキにはこれだけではありません。何故なら、茶々猫に3つ4つ上のステージへ連れていかれたのですから。
そして汽車組。
ミノリさんは相変わらずですね。書いてて楽しいキャラです。日光先生は新たな技、争離。どんな技なのか……。
最後に、後書きまで読んでくださってありがとうございます!
またお会いしましょう。
Thank You。




