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萌葱色の変奏曲  作者: アフロペンギン
黒い雪原編
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第三章「黒い笑顔」

アフロ月です…………。

ストックをしておこうと、先の展開を書いていたのですが…………第五章ちゃんが消えちゃってました♪

どうしよう♪

 黒い雪原編

 第三章「黒い笑顔」




 汽車は揺れる。


「はははは!!」


 騒ぐ男達。

 まったく……マナーも守れないのだろうか。

 深くフードを被った男が、窓際で溜め息を吐いた。

 この汽車が向かうのは緑の国。

 今は青の領地となっているが、フードの男にはとても思い入れのある国だった。


「それで聞いたか?白の国だけど、まだ抵抗してるらしいぜ。」

「マジかよ。青に勝てるわけねぇのによ……。」

「だよな。緑や桃のやつらもさっさと降参してりゃよかったのにな!」

「はっはっは!違いないな!」


 大笑い。

 マナー以前の問題だ。

 ……これは「私怨しえん」だ。


「ははははは!!……あん?何だ、お前。」

「……れよ。」

「あん?聞こえねぇよ!」

「黙れよ。」

「黙れ……?はいはい、それは悪かったな。マナーがなってませんでした。」

「…………それでいい。」


 フードの男はスタスタと自分の席へと戻った。


「…………ったく、なんだよあいつ。」

「まあいいじゃねえか。汽車が通るようになるまで時間がかかったから、苛ついてたんだろ。」

「青の領地しか通ってないけどな。いやぁ、それにしても快適快適。」

「気を緩めすぎて、次の任務忘れんなよ。」

「深淵の箱庭を修復するんだろ?ほら、忘れてねえ。」

「ならいいけど……。」


 ……汽車は揺れる。

 窓からは緑溢れる木々が見える。

 フードの男は「この景色に似合う名前は、青の国ではない。緑の国だ。」……と。小さく呟いた。



 ・・・・・・・・・



「ハァ……ハァ……!!」

「はは、やるね。」


 白の国、吹雪の中。

 氷で覆われたそこで、息を切らす女。


「くそ……何で……。」


 海岐華みぎか レイ。

 彼女と相対するは兄・夜咫乃やたの カラス。


「何でって……単に実力の差だよ。それはそれは甘い環境で育ったんだね。」

「……!!」

「父じゃなくて母に付いてくればよかったのに。」

「あの人を悪く言うな!!!!!」


 右の大振り。

 焔を纏ったその拳は、易々とカラスに受け止められた。


「軽いよ。」

「黙れ!!!」


 左の大振り。

 大振りだから隙が大きい。


「だから軽い…………ん?」


 拳を受け止めたのはよいが、その後ろに2つの焔。

 ドドッと2回の衝撃を喰らう。

 雪煙が舞い、視界を覆われる。


「ちいっ……!小癪な……。」


 横に間合いをとるカラス。

 煙から出てきたカラスに照準を定める。


焔拳銃ほむらけんじゅう!!」


 右手に装備していた拳型の焔を発射。

 地を這いカラスを捉えた。


「……っ!!」


 ……かに見えた。

 爆炎が巻き起こり、周りの雪はすっかり溶けている。しかし……その拳は氷壁に遮られたのだ。

 その氷壁の上から、カラスが姿を現し、一太刀。


「嘘。」


 レイは反応できなかった。

 傷を負い、特に左脚が大きく損傷した。

 ドサッと……レイは倒れた。


「レイ先輩!!!」


 まぐろが叫ぶ。

 と、同時に脇を何かが通り抜けた。


「皆さん……!!」


 それは炎の翼を携えたハツガ、ヒラメ、ツユだった。

 一斉に武器を振りかぶる3人。

 しかし。

 地面からは鋭く尖った氷がいくつも伸びてきた。


突魔氷とつまひょう。」

「かはっ!!」

「ヒラメさん!!!」


 氷の一つがヒラメを貫いた。

 吐血して、氷に赤い液体が流れ出す。

 ヒラメの背中の羽が小さくなった。

 ハツガとツユが、突魔氷を避けながら攻撃するも、届かない。

 まぐろは呟いた。


「ここまで戦力差があるなんて……。」

「ぐっ……あああ…………かっ……はっ……!!」

「ツユ先生!!!」


 そしてツユも。


「ツユ……!?」

「残るはハツガさんだけか。」

「ツユ……!!!ツユ……!!!!!」


 取り乱しているハツガ。

 一直線にツユのもとへ向かうハツガ。


「しっかりしてツユ…………かっ…………!!」

「動揺しすぎでしょ。」


 ハツガまでもが貫かれた。

 まぐろに寒気が襲う。

 ……地面は雪。

 周りは氷で覆われているのだから、元々気温は低いのだが……そんなものではない。

 身の毛もよだつとはこのことだ。

 まぐろへと歩み寄るカラス。


「……誰だい?」

「あの…………私、私……。」

「ん?」


 カラスは笑顔を向ける。


「はっ……はっ……。」


 胸の鼓動が早まる。

 大丈夫。1ヶ月間、修行したのだ。実戦は初めてだが、ブロードソードでも……ブロード……ソード……でも…………。


「嫌…………来ないでください……!!」

「ん?」


 後ずさるまぐろ。

 しかしまぐろの後ろは現れた氷壁によって塞がれた。

 さらに横も塞がれる。

 開いているのは正面のみ。

 しかし正面にはカラス。


「誰か……!誰か……助けて……!!」


 その時だった。

 カラスの後方から小さな焔が飛んできた。

 カラスは一瞥してひょいと避けると、右手を地面に突いて口ずさんだ。


「突魔氷。」


 レイの身体が貫かれた。

 美しい氷に。彩られる赤。

 レイの最後の抵抗も……通じない。


「さあ、フィニッシュだ。」

こんにちは、アフロ月です。

萌葱色変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。

いかがでしたか?

ショックが大きいです……前書きでも書いたのですが、第五章ちゃんが消えちゃってまして……意外と長かったよなぁ…………頑張ります。

いつもおちゃらけたレイさんも、怒るときはあるんですね。「黙れ!!!」って。

人間ですもんね。いくら器が広くても、怒るときは怒るのです。

第五章消滅も、起こるときは起こるんだね……。

最後に、後書きまで読んでくださった読者の皆様、ありがとうございます。

またお会いしましょう。

Thank You。





……書き直すか。

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