第三章「氷の中から」
雨燕「いい加減、ここのネタも尽きてきましたよ。」
追加ノ門編
第三章「氷の中から」
「ミノリー!どこですのー!?」
「返事をしてください、ミノリさん!」
「ミノリ!すぐに助けるからね!」
ここは黄の国。
夜咫乃 カガミとの戦いの後、ミノリと日光は氷魔屑籠という氷の檻に閉じ込められていたのだ。
檻は日光の居合いで、二つの悲鳴とともに崩れ落ちた。
「ミノリ!ミノリ!」
必死に探すヒラメ。
金髪でアホ毛。
ミノリはお嬢様である彼女のメイドなのだ。
主従関係だけではない絆が生まれているのだろう。
「ミノリさん、返事!返事ー!」
返事に拘る彼女は雨燕。
黒主体の着物に白の斑点。
紺色の髪を結った彼女は、元は青の幹部だった。
現在は霧雨一行と行動を共にしている。
「この氷冷たいわね……酒飲む時の氷に使えたり……。」
邪念が滲み出ているのは、紅。
赤い髪をツインテールに纏めている。
因みに酒の好きな彼女は酒癖が悪い。
「いたた……。」
「ミノリ!!」
「あっ……お嬢様……。」
崩れた氷の中から、ミノリが姿を現した。
目立った外傷は無いが……。
「大丈夫ですの!?」
「え、ええ……不思議と。」
「……。」
へなへなと座り込むヒラメ。
「……よ、良かったですわ……。」
安堵の息を漏らすヒラメ。
「すみません、お嬢様。ご心配おかけしました……。」
「まったくですわ!……もう。無事で良かったですわ、ミノリ。」
「有り難き御言葉。」
「ミノリさん、よかった……。」
「もう、心配したのよ?」
「雨燕様、紅様……。ありがとうございます。」
頭を下げるミノリ。
三つ編みが揺れた。
「……これからどうしますの?」
「一先ず緑の国へ戻りましょう。イツキ様に報告しなければ。」
「そ、そうですわね。行きますわよ!」
馬車へと向かう四人。
一刻も早く、緑の国へ帰りたいところだ。
「……俺を忘れないでくれ……。」
氷の中から日光の弱々しい声が聞こえるも……もうそこに彼女達はいなかった。
・・・・・・・・・
「くそっ、いないか……!!」
桃の国の隠れ家。
入口まで戻ってくるも、まぐろや南鞠の姿は見当たらなかった。
「いないのか?」
風花が問いかけてくる。
「近辺を探す。お前は空から探してみてくれ。」
「了解だぜ!」
びゅんと勢いよく、風花は飛んでいった。
こんな時、幽霊であることが羨ましい。
「俺はあっちを探すか…………。」
風花とは反対側に、イツキは駆け出した。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
ちなみに、今プリンを作っています。
市販レベルまで持っていくぜ!
それでは、またお会いしましょう。
Thank You。




