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萌葱色の変奏曲  作者: アフロペンギン
追加ノ門編
201/607

第二章「幽霊と悲鳴」

イツキ「ぎゃああああああ!!!」


まぐろ「悲鳴ですね。」


イツキ「ひゅ~どろどろ……。」


まぐろ「幽霊ですね。」

 追加アディショナルゲート

 第二章「幽霊と悲鳴」




「まぐろー!!ガウラさーん!!」


 イツキが叫ぶ。

 だが、返事は無い。

 隠れ家を駆け、探しまわっているのだが、一向に見つけることが出来ない。


「くそっ……!」


 息を切らして、手を膝に突く。

 ハツガはまぐろを逃がしたと言った。

 恐らくやられた仲間達も、まぐろを逃がすために戦ったのだろう。

 …………『そっちは知らないんだね。まぐろちゃんが何者なのか。』……と、南鞠なまりは言っていた。

 まぐろは後輩で、タッグで、戦いが苦手な普通の女の子。……のはずだ。


「一体何だって言うんだよ……!」


 自然と焦りが出る。


「くそっ……!まぐろ!!ガウラさん!!いるなら返事してくれ!!」


 再び駆け出す。

 自分の知らないところで何かが起きている。

 とても歯痒く、煩わしかった。


「あの小さいやつ探してるのか?」

「えっ……。」


 突如声をかけられる。


風花かざはな……!」


 風花というその少女は、一言で言えば幽霊。

 二言で言えば橙色の髪をした幽霊。

 三言で言えば、男勝りな性格の橙色の髪をした幽霊だ。

 イツキに付いて……もとい憑いてきている。


「そっか……お前なら何か見てるかもしれない……!まぐろかガウラさん見てないか!?南鞠でもいい!探してるんだ!」

「まぐろと南鞠なら見たぜ。こっから出ていってるようだったし、まぐろはぐったりしてたな。」

「!!」


 間違いない。

 先を越された。


「ありがとう風花!!」


 三度目の駆け出し。

 イツキは一目散に後を追った。



 ・・・・・・・・・



「……ええ。分かったわ。」


 こちらは黄の国。

 日光やミノリと戦闘を繰り広げていたカガミが、耳に手を当てていた。


「なんだあれ!!通信か!?通信してるのかよ!?格好いいなオイ!!」


 興奮する日光。

 ……まあいい。放っておこう。


「帰還命令が出たわ。相手する時間は無さそうね。」

「帰還命令……ですか?つまり、何か目的を達した可能性があると。」

「あら。そちらのメイドは賢いわね。」

「残念ながら、帰るにはまだ早いようですが。タイムセールもまだの時間ですし。」

「……。誰もスーパーマーケットの話はしていないわ。それじゃあ失礼するわね。」


 カガミは踵を返して、立ち去ろうとした。


「行かせません。」


 ミノリが追いかけようと駆け出すも……。


氷魔屑籠ひょうまくずかご。」


 氷の檻に閉じ込められてしまった。


「暫くすると出られるわ。……それじゃあね。もう会うことはないわ。」


 ザッザッ……と。

 早足で歩いていく。


「くっ……!」

「ミノリ!炎で溶かせ!」

「分かっています。」


 ミノリが武器から炎を噴出させた。

 ……が、氷は溶けない。


「!?」


 戦闘中の氷は溶かすことが出来たのだが。


「性質が違うのでしょうか……。」

「あ?溶かせないのかよ。火力マックスでフルボルテージでいけよ。」

「日光様も一緒に焼いてしまいそうですが。」

「日焼け程度なら構わん。」

「いえ、黒焦げです。」

「…………やめとこうぜ。しゃあない、俺の力でどうにかするか。」

「ほう。」


 日光が刀に手を添える。


「……斜罪しゃざい。」


 キン……という音のみがする。

 日光得意の居合いだ。

 動作が見えない……そのくらい速い……。


「……あ?」


 成功した。

 ……成功したのだが……。

 氷魔屑籠は音をたててそこから崩れ始めたのだ。


「「ぎゃああああああ!!!」 」


 二人の悲鳴を残し、氷魔屑籠は崩れ落ちた。

萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。

いかがでしたか?

第二章では……えっと……あの…………なんだっけ。

ま、いいや。

それでは、またお会いしましょう。

Thank You。

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