第四十八章「イツキ対南鞠」
まさかの飛ばしてた。
桃の国解放戦線編
第四十八章「イツキ対南鞠」
「南鞠!!」
「なに?霧雨イツキ。」
「偽者……なんて言わないよな?」
「うん!」
「遠慮しないからな?」
「うん!もちろんだよ!」
イツキは渾身の突きをはなつ。
南鞠が布で受けきる。
「なんだよその布……!」
何度目だろうか。
このすぐに破けてしまいそうな布に、何度攻撃を防がれているのか。
「気になる?紫特製の布なんだよ!」
「じゃあ化学繊維バッチリだな!!遠慮しなくてよかったぜ!!だから離せ!!」
「遠慮するよ。」
「ハツガ!!」
「うん。」
イツキの後方からハツガが姿を現す。
「ダガーナイフも通さないよ。」
手を翻すように、ナイフを布でくるむ。
「まだ。」
ナイフを手放し、地面を蹴ると身を翻す。
素早く南鞠の後ろへ回り込んだ。
片手光線銃を持っている。
発砲するも、南鞠は屈んで避けた。
南鞠がくるんでいたナイフを投げると、片手光線銃に当たり取り落とした。
「ぐっ……!」
布がドリル状に巻かれる。
「……まさか。」
いや、布だからな……。
貫くほど強力なわけ……。
「大布卯。」
「っ!?」
避けるも、布が髪に触れた。
一瞬にして髪が数本、千切れる。
「「……。」」
青ざめるイツキと訝しげな顔をするハツガ。
……ああ、そうだ。
化学繊維バッチリだって、イツキが言っていた。
「むう……残念……。じゃあ次は霧雨イツキ!」
「は!?嘘だろオイ!!」
「大布卯!」
「ぎゃあああああ!?」
レイピアを手放し、避ける。
体に風穴開けられようものなら、イツキは直ぐ様昇天することだろう。
天使のお迎えが来るのが目に見える。
「な、南鞠貴様ぁぁ!!殺す気かよ!!」
「死なない程度にやってあげるよ。」
「……そっちの方がいいな!でもまあ、現実はそうはならないんだけど!」
イツキが地面に手を突く。
「反自然!!」
イツキが叫ぶと、触れた場所から地面が削れていく。
南鞠の足元まで来ると、大きな穴が開いた。
「うわっ……。」
南鞠が呟く。
布を横の壁にめり込ませ、握る。
落ちはしなかったものの、身動きがとれなくなった。
穴にはカランという音が響いた。
「………………ああああ!!十六夜!俺の十六夜がああぁぁぁ!!!」
布に預けていたレイピアが落ちたのだ。
「十六夜ぃ……。」
武器を失ったイツキ。
さて……?
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
まさかの飛ばしてた。
先に四十九章を投稿してしまったぜ!
では!またお会いしましょう!
Thank You。




