第四十九章「何者?」
レイ「イツキ君!じゃあ何か言ってみるがいいさ!」
イツキ「えー……。うわぁ……俺そういうの苦手なんだよなぁ……。」
まぐろ「人にばかり言ってないで、何か案を出したらどうですか!?」
イツキ「……チーム深淵の箱庭でいいんじゃ?」
まぐろ&レイ「「普通ー。」」
イツキ「……。」
桃の国解放戦線編
第四十九章「何者?」
「よっと!」
布を用いて浮遊するように、南鞠は穴から脱出した。
目の前のイツキに対して、笑う。
「落としちゃった☆」
「ぐっ……!!」
落としちゃった☆……というのは、イツキのレイピアのことである。
布に包まれたままだったレイピアは、布が使われた際に底に落ちたのだ。
自業自得なところもあるので、仕方の無い事なのかもしれない。
「で、どうするの?」
「え?」
「レイピアないと戦えないね?」
「……あっ、そっか。南鞠は知らなかったな。」
イツキは素手で構えた。
「体術も、少しだけど出来るんだよ。」
「…………そっかー!」
南鞠の横で、布がドリル状になる。
「大布卯。」
突っ込んでくる布。
この布はただの布ではない。
イツキ曰く、『化学繊維バッチリ!』の布で、岩にめり込ませたあたり、とても頑丈なようだ。
「ふっ……!」
避けつつ、反撃のため駆ける。
「体術だっけ?なら……近付いてみなよ!」
布がリボンのように細くなり、伸びてくる。
何本もの布が、イツキめがけて突っ込んできた。
スリッピングのように受け流すイツキ。
「うわっ……すごいね、霧雨イツキ。」
「受け流しは俺の専売特許だって。」
南鞠に接近するイツキ。
回し蹴りを、寸前で止める。
「知り合って間もないけど、それくらい知ってるだろ?」
「そうだね。ずっと邪魔だって思って用心してたから。」
「……邪魔か。」
「うん!だって、ずっとまぐろちゃんのそばにいるんだもん。」
「……なんで、ここでまぐろの名前が出てくるんだ?」
「そっか。そっちは知らないんだね。まぐろちゃんが何者なのか。」
「…………何を……言ってるんだ……?あいつは普通の女の子だろ……!?」
「さあね。とりあえず、まぐろちゃんは貰っていくから。」
「!!」
布が、イツキを縛った。
「くそっ……!」
拘束される。
持ち上げられると、イツキは穴に飛ばされた。
「うわっ……!?」
「じゃね!もう会うことはないだろうね!」
「南鞠!!!」
イツキが叫ぶも、南鞠は聞く耳を持たなかった。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
前書きを本編で書きたい。
それでは、またお会いしましょう。
Thank You。




