第三十五章「黄の国」
寝落ちしそうでした……。
桃の国解放戦線編
第三十五章「黄の国」
「「「「おおおおおおおお!!!!」」」」
黄の国への入国が許可され、まず目に入った光景が衝撃的だった。
巨大なキノコや切り株。
まるで妖精が住んでいそうだ。
「皆さん静かにお願いします。騒いでいては怒られますよ?」
「雨燕だって興奮していいんだぜ?」
「日光群彰。今のはセクハラと捉えてよろしいですね?」
「はあ!?そんなつもりで言ってねぇ!!」
「受け取った方がセクハラと思えばセクハラです。起訴されたくないなら少しの間、皆さんを黙らせてください。」
「お前ら、雨燕に迷惑がかかることすんじゃねえぞ!!」
「手のひらくるっくるですねー……。」
眉をピクピクと動かす雨燕。
調子が良いというか何というか……。
一先ず、黄の国傭兵育成機関『花園の踊場』への案内役を待っているのだが……。
「お客様です?」
「…………。」
ぴょんと姿を現したのは、ある女の子だった。
「……お、おお……。」
兎の耳が生えていた。
垂れているが、確かに兎の耳だ。
そして……顔も兎だ。
「初めまして、皆さんの案内役を務めさせていただく、タレミミです!よろしくです!」
ビシッと敬礼をして挨拶をされた。
なので。
「「「「こちらこそ!」」」」
雨燕以外はビシッと敬礼をして挨拶を返した。
「恥ずかしいからやめてください……。初めまして、タレミミさん。」
深々とお辞儀をする雨燕。
「……茶々猫さんの仲間かな?」
紅が一人言を呟いた。
霧雨一行の仲間にして桃の国傭兵育成機関長の茶々猫は、自らを獣人だと言っていた。
茶々猫も獣のような……正確には猫のような耳が生えている。
「では、行くですよ!」
高々と手を突き上げるタレミミ。
日光一行はタレミミを先頭に、機関へと足を向けた。
・・・・・・・・・
ぞろぞろと歩く日光一行。
周りはさながらファンタジー世界だった。
それは通行人の魔族も関係しているであろう。
「本当に人間はいませんの?」
ヒラメがタレミミに尋ねた。
「いないです。ここはそういう国なんです!」
「嫌いということですの?」
「ううん、違いますです!観光地としても有名ですし、寧ろ進出していってるです!」
「では、人間がいないのは何故ですの?」
「さあ?」
「…………。」
答えは返ってこなかった。
「錬成術は有名ですよね。」
ミノリが口を開く。
「はい、ここでは錬成術が盛んです!機関の実技試験に錬成術があるくらいです。」
「そうなのですね……メイドとして錬成術も覚えておいた方が良いでしょうから。もし機会があり宜しければ、教えてください。」
「勿論です!ただ、簡単には出来ないですよー。」
フッフッフッ……と笑うタレミミ。
どうやら難しいらしい。
そして……暫く歩くと、機関が見えてきたのだった。
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
だらだらと書くのも、読む方もキツいですよね。
だから!
Thank You。




