第三十四章「日光一行」
イツキ「馬鹿と天才は紙一重って言うよな。」
レイ「うーん……私は馬鹿なのだよ!」
イツキ「この人は天才だな。」
ヒラメ「天才に決まっていますわ!」
イツキ「成程。馬鹿だなこいつ。」
桃の国解放戦線編
第三十四章「日光一行」
桃の国解放に向けて戦っている最中、日光達は黄の国を訪れていた。
「ここが黄の国だ。」
長い橋を渡り、見えてきたのは巨大な壁だった。
島国の黄の国は、国全体が壁に囲まれており、出入口は一つといった特殊な国である。
「準備はいいか?」
日光がそう言うと、皆は首肯した。
メンバーは少なく、日光、雨燕、ヒラメ、ミノリ、紅の五人である。
雨燕と紅は異様に疲れていたが。
「どうかしましたの?」
ヒラメが心配そうに尋ねた。
「いや、アンタらのせいです……。」
エクステンドウルティマロングロングアゴーパフェを調子に乗らせ、馬車を暴走させたのは他でもない日光、ヒラメ、ミノリ、紅の四人である。
因みに、張本人の中で何故紅だけが疲れているかというと……。
「うえぇえ…………。」
酔っ払っているうえに、体を揺らしていたからである。
自業自得だ。
「……はぁ…………。」
明後日の方角を見つめて、雨燕は人選を誤ったのではないかと思った。
無論それは後々分かることで……彼女が揉まれる日もそう遠くない。
・・・・・・・・・
「貴方達は?」
「闇と共に生きる男だ。」
「成程。通報しますね。」
「ああああ!ちょっと待て!フリーズ!」
黄の国唯一の出入口である門へとやって来た日光一行。見張りの男に正直に答えればよいものの、余計な一言を言ってしまった日光。
慌てているが、これも自業自得だ。
「何やってるんですか、日光群彰……。」
呆れる雨燕。
「俺は間違ったことは言ってねぇ。」
「今この場においては間違ってます。」
「そうですよ、日光様。」
……横からミノリがフォローをいれる。『流石ミノリさん』と皆に言われるだけはある。
「〇〇〇って言いませんと。」
「恥ずかしいこと言わないでください!?しかも堂々と!……あっ、見張りの方々!違いますからね!?決してそのような関係ではありませんから!!」
「そうですわミノリ。」
フォローのフォローにはいるヒラメ。
……正確には、ミノリはフォローになってなかったが。
「恥ずかしいこと言わないでくださいまし。しかも堂々と。……ああ、見張りの皆様、違いますわよ?決してそのような関係ではありませんわ。」
「それさっき私が言いましたよね!?まともだと思ったらボケるってなんなんですか!!」
「二人とも何やってるの。漫才をしに来たわけじゃないでしょ。」
紅がフォローのフォローのフォローにはいる。
ヒラメもフォローになっているのか危ういが。
「いや、紅さん。もういいです。この流れはキツいです。」
「なっ、何でボケるって分かったの!?」
「ノリに乗ってる時点で分かります!皆さん黙っててくださいますか!?」
「「「「ちぇー。」」」」
口を尖らせる四人。
……何をしに来たのかを覚えているのか?
「……思えば、ツッコミが私以外いませんね……。辛いなぁ……。」
再び明後日の方角を見つめる雨燕。
…………見張りの男からすれば、誰もがふざけているようにしか見えないが。
「……早くお願いします。」
「あっ……すみません。私達は緑の国から来ました、日光一行です。」
「緑の国……?」
「こちらの機関の長とお話があり、やって来ました。」
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
イツキ達とは別行動をしている日光一行ですが……荒れますね、これは。
それでは、またお会いしましょう。
Thank You。




