第三十三章「南鞠スズという少女」
ヒバリ「出番がほしいなぁ……。」
モチ「そうだねぇ~。」
ハヤブサ「シュシュシュシュシュ!!!俺の!!方が!!ほしいわ!!出落ち感半端ねぇし!!」
桃の国解放戦線編
第三十三章「南鞠スズという少女」
「…………ねえまぐろちゃん。」
「どうしました南鞠ちゃ…………南鞠ちゃん?」
「まぐろちゃんってさ、どこ生まれ?」
「え……突然どうしました……?少し怖いですよ。」
「自分が何者なのか、本当に分かってるの?」
「南鞠ちゃん……ちょっと南鞠ちゃん?」
「…………。」
「お、いたいた!南鞠!……とまぐろ?何やってんのお前。」
「…………ヒバリさん、モチさん……。」
桃の国にある茶々猫の隠れ家。
そこに居たのは南鞠、まぐろとヒバリとモチだ。
「…………ん?大量に汗かいてるな。どうかしたか、まぐろ。」
「あ…………いえ。大丈夫です、大丈夫!」
「……そうか?」
「ねぇまぐろちゃん~。」
ヒバリの後ろにいたモチが口を開く。
「二人はここで何をしてたのぉ~?」
「た……探検……です?」
「何で疑問形なの?まあいいか。ガウラちゃんはぁ~?」
「ガウラさんなら……えっと、あっちにいます!行きましょうか!」
まぐろは慌ててガウラのもとへ向かった。
南鞠スズ。
彼女に対して、何故か底知れぬ恐怖感を覚えた。
当の南鞠は何も言わず、ただ皆の後ろについていった。
・・・・・・・・・
「ひいいい!!」
「次。」
「うわああ!!」
「次。」
「ぎゃああ!!」
「次。」
「も、もうやめてやれよ、ハツガ。」
桃の国傭兵育成機関『夜街の街路樹』。
青に占領されたこの街路樹で、無双する女がいた。
ハツガ。
灰色の髪の盗賊。
「……イツキ。何故ここに?」
「伝えることがあってな。……もう無双しなくていい。」
「したい。なぎ倒していきたい。イツキだって、バッタバッタと押し倒していきたいはず。」
「俺はそこまで器用じゃない。っていうかしない。」
「いつかはする。」
「したとしても、何人も相手しないわ。……じゃなくて、ハツガ。実は俺達、勝ったんだ。」
ハツガの眉が微動した。
「……勝ったとは。」
「エトさんとヒナが撤退した。ここを統治していた青十文字が崩れたんだ。つまり、もう傷付ける必要は無い。」
「…………成程。」
フッと視線を落とし、ハツガは一つ息を吐いた。
イツキはそれを見て、一つ息を吐いた。
「……みんなのところに帰ろう。待ってるだろうから。」
「……うん。」
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
最近、疲れが見え始めている私ですが、萌曲を楽しみにしている方々のために頑張っております。
っていうか、それくらいが生き甲斐……着実に病んできてる!危ない!
……萌曲って、何か違う意味に取られそう……。
さて!後書きまで読んでくださってありがとうございます!
またお会いしましょう。
Thank You。




