第二十八章「ケイト」
イツキ「え?嘘?俺死んだの?」
桃の国解放戦線編
第二十八章「ケイト」
「馬鹿ヒナ!!何やってんだお前!!」
「で、でもエト……ヒナね、ヒナね…………エトが心配で……。」
「だからってやっていいことと悪いことあんだろうが!!姑獲鳥使っておいて何言ってやがる……!!」
桃の国解放戦線の戦場、公園。
霧雨イツキVSエト&ヒナだったのだが……。
古城幹部のヒナの一撃によって、イツキは倒れたのだった。
「……どっち使った?鳥喰いか?女喰いか?」
「覚えてない……。」
「ちっ……女喰いならやべぇが……。」
エトが仰向けになったイツキを見下ろす。
だがイツキには、エトとヒナの会話は聞こえていなかった。
・・・・・・・・・
「…………ん?あれ?」
イツキが目を覚ますと、そこは桃の国の公園ではなかった。
仰向けになっていた体を起こし、周りをキョロキョロと見渡す。
「……ちょっと待て?俺はヒナと戦ってたはずなんだけどな……。」
白い空間。
誰も居ないし、声もこだましない。
分かるのは、地面があり立てることだけだ。
「……。まぐろー?ハツガー?誰かいないのかよー?」
試しに誰かを呼んでみた。
別に寂しかったわけではないのだが……。
奇妙な事象で不安に駆られたのだ。
「…………返事無しか。歩いてみるか……?」
目的地は無い。
歩けばどこかに着くという保証も無い。
ただ何もしないわけにはいかない。
「行くか。」
イツキは一先ず、真っ直ぐに歩いてみた。
・・・・・・・・・
「…………誰もいない………………。」
かれこれ一時間は歩いた。
だが……人が見つからない。
人どころか何も見当たらない。
「………………えー……マジで?天国とか言わないよな?……いや、そうなると俺は死んだことになるか。」
「でもここにいるじゃないですか?」
「そうなんだよ、だからもしやと思って…………。」
「ここにいるってことは死んだってことでよろしいですよー。」
「ああ、やっぱり俺は死んでしまったのか……。志半ばで散ってしまったなぁ……。じゃねえんだよ。乗ってやったけどお前誰だよ。」
「順応性あるなと思ってましたけど、違いましたか。」
アホ毛に黒髪。
ヒラメとまぐろを足したような見た目の少女が突然現れた。
イツキは第一村人を見つけたくらいに感動した……がしかし。
「色々聞きたいことはあるが、まずここが何なのかを教えてくれ。」
「初めまして、ケイトと申します。」
「人の話を聞いてくれ。……因みに俺は霧雨イツキだ。」
「イツキさんですね。ではイツキさん、ここがどこかを知りたくはないですか?」
「お前ちょいちょい抜けてるよな。俺はそれしか聞いてないんだが。」
「ここは天の狭間と言いまして、魂の存在が体と共に天国へ行くための場所ですよ。」
「…………ごめん、ケイトだっけ?」
「はい?」
「マジ?」
「マジです。」
「…………うそん。」
萌葱色の変奏曲を読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
主人公が死にました。
はい、死にました。これどう生き返らせたらいいんだろう。
考えてるけど、なんとなくでフワフワした構想だなぁ。
後書きまで読んでくださってありがとうございます。
Thank You。




